職人の作業

【宮城県岩出山】繊細でしなやか、なのに丈夫!岩出山しの竹細工をゲットしよう!

宮城県は食材王国というキャッチフレーズの通り、牛タンや米、ずんだや笹かま、魚介類など、さまざまな食べ物の名産地。
しかし、実はこけしなどの工芸品にも定評があるということをご存知でしょうか。

こけしや仙台箪笥、仙台平をはじめとした宮城の工芸品は、全国的にも注目される高い品質を持っているのです!
今回紹介する『しの竹細工』も、そんな宮城県の工芸品の1つ。
宮城県北部に位置する大崎市岩出山では、しの竹細工が300年以上も受け継がれてきているのです!

この記事では、岩出山の竹細工と、その職人芸を間近で見ることができる竹工芸館をご紹介します!

江戸時代から続く伝統工芸、しの竹細工とは

岩出山。
宮城県北部大崎市にあるその町は、伊達政宗が仙台藩藩主になる前に居城にしていた古都でもあります。
1720年頃、当時の岩出山城主、伊達村泰は京都から職人を呼び、藩士の手仕事としてある工芸品を奨励しました。
それこそが『しの竹細工』です。

一般的な竹細工に比べ、細身のしの竹を使用しているため、繊細で美しい仕上がりが魅力の『しの竹細工』。
細くとも、弾力がありしなやかなので、強度においても普通の竹細工に勝るとも劣らない、高い品質を誇ります。

材料となるしの竹は、毎年12月、雪が降り積もる前までに1年分を収集。
採取した竹は縦4つに割られ、丁寧に皮を剥ぎ取って『へげ』と呼ばれる竹ひご状に加工します。
こうして作られた材料を、手間を掛け綿密に編み上げることで、あの繊細で美しい竹細工が作られていくのです。
そんな職人芸、1度目にしてみたくないですか?
実は岩出山には、しの竹細工を間近で見ることができる施設が存在しているのです!

大崎市竹細工館で、職人の手仕事を間近に見よう!

職人の作業

「しの竹細工を間近で見たい!」
「職人の作った、美しいしの竹工芸を鑑賞したい!」
そんな方にオススメなのが、岩出山のメインストリートにある『竹工芸館』です。

竹工芸館は、職人たちによる竹細工の実演を行っている施設。
竹かごやおにぎりプレートといった竹細工の日用雑貨も販売しているので、お土産探しにも最適です!

一歩足を踏み入れると、武将たちの鎧兜が出迎えてくれます。
鎧兜に囲まれて、一体だけ人物のオブジェになっているのが、我らが伊達政宗。
政宗の元居城であった岩出山ならではですね!

奥の広いスペースでは、職人たちがスピーディに竹かごを編んでいる姿をじっくりと眺めることができます。
そこから上に目を向けると、照明の笠が竹細工になっていることに気づくでしょう!
この竹工芸館では、さまざまなものが竹で作られているのです!

自動演奏機

一番注目したいのが、竹で作られた自動演奏機械。
作品名『竹のアンサンブル』です。
規則的に並んだ竹に風を当てることで、奏でられるメロディは不思議と心が落ち着くもの。
竹工芸館に来たのなら、じっくりと耳を傾けてみて下さい。

他にも、伝統的な竹細工だけでなく、ガラスや陶器と組み合わせた現代的な作品、オブジェも展示。
また、手作り体験教室も実施しているため、自分で作った世界にたったひとつだけの竹細工を製作することができます。
竹の魅力を身近で感じることができる竹工芸館、岩出山に来たのなら是非寄ってみて下さい!

まとめ

江戸の昔から伝えられてきたしの竹細工。
細く繊細な見た目と相反する丈夫でしなやかな作りは、見るだけでなく実際に使ってみると、さらに奥深い魅力がわかってくるもの。
大崎市竹細工館で、お土産として竹細工を販売している他、岩出山には竹細工店がいくつか並んでいます。

色々立ち寄ってみて、お気に入りの竹細工を購入してみてはいかがでしょうか。

INFORMATION

名称大崎市 竹工芸館
所在地宮城県大崎市岩出山二ノ構115
電話番号0229-73-1850
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