猪苗代湖「翁島」の由来となった逸話とは?【福島県】

福島県の観光スポットとしても有名な猪苗代湖。名前を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。実は猪苗代湖には、翁島と呼ばれる島が存在し、不思議な逸話が残されているのです。

今回は翁島の由来になった逸話と、猪苗代湖周辺を巡る際におすすめのスポットについて紹介していきます。


「翁島」は猪苗代湖のどこにある?

翁島があるのは、「福島県耶麻郡猪苗代町大字翁島」で、猪苗代湖を上から眺めると北西部に位置します。周囲49km、面積約104平方kmと広大な面積の猪苗代湖にポツンと1つだけある小島です。

猪苗代湖沿いを走る国道49号線から翁島を眺めたときの景色は、沿線でも一番見ごたえがあると言われています。


「翁島」の由来となったまさかの逸話とは?

翁島の由来になった逸話は複数存在しており、今回はその中でも有力な2つをピックアップしてご紹介します。

①翁島と呼ぶ逸話

翁島の由来となったのは弘法大師空海が関係している逸話です。

大昔のある日、1人の旅で汚れたお坊さんが磐梯山の麓の寂れた村を歩いていました。お坊さんはのどが渇いたので、ある家で「水を一杯ください」とお願いすると、家にいた美女は「お坊さん、このへんはひどい水不足でしてな。」と冷たい返事とともに申し出を断りました。

お坊さんは立ち去ってしばらく歩くと、川の岸で少量の水を使って米とぎをしている顔立ちのやや醜い女性に出会います。お坊さんは近づいて「その、とぎ水でもよいから、少しめぐんではくれませんか。」と言うと、女性は「どうぞ、たくさん召し上がってください。」と少量しかない水をすべて差し上げました。

お坊さんは女性の美しい心に感動するとともに、村の水不足を嘆きました。翌日の朝になると、あたり一面に水が広がっており、いつの間にか大きな湖ができていたのです。さらに水を惜しんだ美女の家は湖の孤島になり、水を分け与えた女性の家は湖のなぎさの便利なところにありました。実はそのお坊さんは弘法大師空海だったと言われています。

②翁島と呼ぶ逸話

翁島と呼ぶようになったきっかけといわれるもう一つの逸話で有名なものも弘法大師空海が登場します。

この逸話では、同じくお坊さんが村を訪れますが、多くの村人から水を断られてしまいます。その後、貧しい老人だけが水を与え、お坊さんは「思いやりの心を忘れないあなたには幸運が訪れるだろう」と言い残して村を立ち去りました。

すると3日後に突如磐梯山が噴火を起こし、村は猪苗代湖の底へ沈んだものの、水を分け与えた老人の家の付近だけは水没せずに残り、島となりました。この島に老人(翁)が住んでいたことにちなんで、「翁島」と呼ばれるようになったとされています。


「翁島」には行ける?行けない?

現在、翁島は無人島となっており、上陸することは禁止されています。また、翁島付近を通る観光船もかつては運航していましたが、今では廃止されてしまいました。

ただ、翁島は猪苗代湖が満水時は島、渇水期には陸続きとなるので実際には行けないものの時期によって違いを楽しめるのは魅力です。


「翁島」周辺を味わう観光スポットを紹介

扇島・猪苗代湖に行ってみたい!という人に向けて、周辺にあるおすすめの観光スポットを2か所ご紹介します。

翁島を望む「福島県迎賓館(旧高松宮翁島別邸)」

福島県迎賓館(旧高松宮翁島別邸)
福島県迎賓館(旧高松宮翁島別邸)

猪苗代湖の北西岸、翁島を望む小高い丘には、「福島県迎賓館(旧高松宮翁島別邸)」があります。「翁島別邸」という名称ですが、建物が翁島の上にあるわけではなく、湖岸から翁島を望む場所に建てられた皇族ゆかりの別邸です。

福島県迎賓館は1922年(大正11年)、大正天皇の第三皇子・高松宮宣仁親王が、有栖川宮威仁親王妃慰子の静養のために建設しました。すでに近隣には洋風建築の「天鏡閣」がありましたが、慰子妃を気遣い、自然の景観を庭園に見立てた純和風の別邸として造られたといいます。

その後、1952年(昭和27年)に高松宮から福島県へ下賜され、現在は福島県迎賓館として保存されています。玄関棟・居間棟・台所棟の3棟は、大正期の皇族用和風住宅の姿をよく残す貴重な建築物として、1999年(平成11年)に国の重要文化財に指定されました。

庭園の見学や建物内部の特別公開が行われることもあります。公開期間や見学方法は年度によって異なるため、訪問前に公式サイトで最新情報をご確認ください。

福島県迎賓館(旧高松宮翁島別邸)<Information>

  • 名  称:福島県迎賓館(旧高松宮翁島別邸)
  • 住  所:福島県耶麻郡猪苗代町大字翁沢字畑田1072-4
  • 開園期間:5月1日~10月31日(11月~4月は閉園)
  • 開園時間:9:00~16:00
  • 入園料金:庭園観覧無料
  • 館内見学:特別公開日のみ・事前予約制
  • 電話番号:0242-65-2811(天鏡閣)
  • 公式URL:https://www.tif.ne.jp/geihinkan/
Information

庭園は開園期間中に自由見学できますが、建物内部は特別公開プログラムの予約者のみ見学可能です。

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翁島港マリーナ

翁島港
翁島港

翁島港マリーナは、猪苗代湖畔にある施設で水上バイクや船の保管地として主に活用されています。施設内にはカフェレストランもあり、テラス席で湖を眺めながらゆったりとした時間を過ごすのもおすすめです。

翁島港マリーナ<Information>

  • 名  称:翁島港マリーナ
  • 住  所:福島県耶麻郡猪苗代町大字翁沢字上前田4
  • 営業時間:8:30~17:30
  • 電話番号:0242-63-0580
  • 公式URL:https://www.okinajima.com/

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磐梯高原南ヶ丘牧場

南ヶ丘牧場
磐梯高原南ヶ丘牧場

磐梯高原南ヶ丘牧場は、翁島付近から車で約15分の場所にあり、入場料無料・駐車料金無料とファミリー層に人気のスポットです。ヤギや馬などさまざまな動物がいて、景色もきれいなので気分のリフレクションにもいいでしょう。

新鮮な牛乳を使用したアイスクリームづくりの体験も魅力の1つです。

磐梯高原南ヶ丘牧場<Information>

  • 名  称:磐梯高原南ヶ丘牧場
  • 住  所:福島県耶麻郡猪苗代町大字磐根字遠山1039-38 
  • 営業時間:8:00~17:30
  • 電話番号:0287-76-2150
  • 公式URL:http://www.minamigaoka.co.jp

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逸話の残る翁島に行ってみよう

今回は福島県の猪苗代湖にある孤島・翁島について、由来となった逸話や周辺の観光スポットを紹介してきました。上陸はできませんが、国道から眺められる景色は最高なのでドライブコースにもおすすめです。

周辺には観光スポットもあるので、休日のデートや家族でのお出かけで活用してみてはいかがでしょうか。


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