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【青森県津軽】日本最北の私鉄「津軽鉄道」、ただの鉄道ではない沿線の魅力ご紹介します。

東北地方の、特に日本海側の冬は厳しいものです。

しかし、そんな厳しい冬を迎える青森県の津軽半島で、今日も元気に日本最北の私鉄(※)である「津軽鉄道」が走っています。

今回は津軽鉄道の魅力、そして冬ならではの楽しみを紹介します。

※私鉄:ここではJR、公営、第三セクターのいずれでもない鉄道とします。


津軽北部を走る津軽鉄道

津軽鉄道「走れメロス号」

津軽鉄道株式会社が運行している津軽鉄道線は、青森県五所川原市の津軽五所川原駅から、中泊町(なかどまりまち)の津軽中里駅までの20.7kmを結んでいる路線です。

起点の津軽五所川原駅にはJRの五所川原駅が併設されていて、五能線に乗り換えることが可能です。

JRの五所川原駅には、普通列車のほかに、五能線を走る観光列車の「リゾートしらかみ」も停車します。リゾートしらかみが運行される日(主に土曜・休日)には、秋田や青森といった駅から、五所川原駅まで乗り換えなしでアクセスすることができるのです。

津軽鉄道が開通したのは1930年のことです。

90年以上にわたって、津軽北部の交通網の一翼を担ってきました。

沿線の見どころ

津軽鉄道は太宰治の生家が沿線にあることをアピールポイントにしていて、列車に使用されている気動車(軽油を燃料にして走る鉄道車両)には、太宰治にちなんで「走れメロス号」という愛称がつけられています。

また、津軽五所川原、金木、津軽中里の各駅(駅員がいる駅)と、列車の中には「津鉄文庫」が開設されています。

駅で、そして列車の中で、読書を楽しむことができ、本の貸し借りは自由です。


金木駅付近

太宰治記念館「斜陽館」

金木(かなぎ)駅の近くには作家の太宰治の生家があり、太宰治記念館「斜陽館」として公開されています。

INFORMATION

  • 施設名 太宰治記念館「斜陽館」
  • 所在地 青森県五所川原市金木町朝日山412-1
  • お問合せ番号 0173-53-2020
  • 営業時間 9時00分~17時00分
  • 定休日 12月29日
  • URL 五所川原市 太宰治記念館「斜陽館」

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津軽三味線会館

また、金木駅付近には津軽三味線会館も開設されています。

津軽地方の名物である津軽三味線の演奏などが楽しめます。ただし冬季(12月1日〜翌年3月31日)は閉館しているのでご注意ください。

INFORMATION

  • 施設名 津軽三味線会館
  • 所在地 青森県五所川原市金木町朝日山189-3
  • お問合せ番号 0173-54-1616
  • 営業時間 9時00分~16時00分
  • 定休日 12月1日~翌年3月31日
  • URL 津軽三味線会館

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津軽飯詰駅

津軽飯詰駅 : Wikipedia

津軽飯詰駅では、毎月第3日曜日に「津軽飯詰駅博物館&汽車旅文庫」を開館しています。

博物館では、津軽鉄道に関連する貴重な物品が公開されます。

また汽車旅文庫では、著名なレイルウェイ・ライターの種村直樹氏(故人)の蔵書や愛用の執筆机に触れることができます。汽車旅文庫は「飯詰を元気にする会」が2021年11月に始めたばかりですが、津軽鉄道の新たな名物となりつつあります。

博物館や汽車旅文庫の入場は無料ですが、入口の運賃箱(ワンマン運転車両で使われていたもの)への寄付を募っています。

INFORMATION

  • 施設名 津軽鉄道飯詰駅 博物館&汽車旅文庫
  • 所在地 青森県五所川原市飯詰清野22-3
  • お問合せ番号 0173-34-2148(津軽鉄道 総務課)
  • 営業日時 毎月第3日曜日の10時00分~14時00分
  • URL 津鉄文庫&汽車旅文庫

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芦野公園駅付近

芦野公園駅の桜のトンネル

津軽鉄道の線路は駅周辺に立ち並ぶ桜の木の下を通っていて、桜が開花している時期には、トンネルのように咲く桜の花の下を列車がくぐる形となります。

見応え満点の光景です。

INFORMATION

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レトロな駅と切符

津軽五所川原駅

駅には自動改札機などありません。乗車券は固い紙で作られている「硬券」で、改札口で駅員さんにハサミを入れてもらいます。

都会の鉄道からは完全に失われてしまった光景が、津軽鉄道にはあります。

列車を安全に運行するための方法についても、タブレット閉そくやスタフ閉そくという昔から使われてきた方法が、令和の今になっても使われ続けています(注:安全ではないという意味ではありません)。

途中の金木駅では、今では全国的にも珍しいタブレット・スタフの交換を目にすることができます。

腕木信号機

また、五所川原駅と金木駅には、往年の信号機である「腕木信号機」が、日本の鉄道では唯一現役で使用されています。津軽五所川原駅には、昔使われていた年代物の車両が残されていて、鉄道の歴史の一端に思いをはせることができます。

鉄道ファンの方にもお勧めの路線です。


冬の風物詩 ストーブ列車

津軽鉄道のレトロさを更に際立たせるのが、冬の風物詩である「ストーブ列車」です。

例年12月の初めから翌年3月末まで運行されていて、名前の通り、車内でストーブが焚かれる列車です。津軽鉄道が開業した1930年の冬から戦中・戦後間もない時期を除いて走り続けてきた歴史があります。

現在のストーブ列車に使用されている客車は4代目です。

1950年頃に製造された古い客車で、ダルマストーブが設置されています。車窓からは厳しい冬を迎えた津軽の景色を眺めて、ノスタルジックな雰囲気を味わえるのです。

ストーブの上の金網でスルメを焼くこともでき、さらには車内販売ではお酒も売っています。

スルメをつまみにお酒を一杯……これは列車の旅ならではの楽しみですよね。

ストーブ列車の乗車には、乗車券のほかに500円のストーブ列車券を購入する必要がありますが、一度乗ってみる価値はあると思います(ストーブ列車券が不要の普通の車両も、列車に連結されています)。

INFORMATION


特別な列車が走るのは冬だけではありません。

7月から8月にかけては列車の中に津軽金山焼の風鈴を吊るした「風鈴列車」、そして9月から10月にかけては、鈴虫の入ったかごが車内の棚に置かれた「鈴虫列車」として、列車が運行されています。

これらの列車は、普通の列車に風鈴や虫かごが設置される形で運行されるので、特別な券などの購入は必要ありません。


まとめ

文豪・太宰治の故郷を走る津軽鉄道を今回はご紹介しました。

この冬は津軽に行き、ストーブ列車で冬景色を眺めながら一杯といった、津軽鉄道でしかできない経験をしてみるのもよいのではないでしょうか?

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NEFT編集部の人間です。
酒、音楽、旅行が好きで平日は仕事終わりに酒に溺れ、休日は空きあれば近隣へ旅行に出かけています。いづれはNEFT取材で東北の縁を探しに海外へ!を目標に日々勤しんでおります。

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