【青森県】おすすめローカル鉄道路線3選!車窓から楽しむ桜と林檎と海と雪

青森県のローカル線は、ストーブ列車や通学列車など地域密着の路線や、陸奥湾や太平洋、日本海それぞれの眺めを楽しめる海沿いの路線が多いのも特長です。


ローカル線の定義とは?

広い意味では乗客が少ない地方の鉄道路線を指しますが、ここでは次の基準で選びました。

  • 単線で乗客が少なく、廃線の可能性大
  • SLや観光列車があり、映え写真の撮影スポットが多い

なお、2県にまたがる路線は起点がある県のローカル線としました。


津軽鉄道線(津軽五所川原駅~津軽中里駅:12駅20.7Km)

津軽半島の地元では「津鉄(つてつ)」と呼ばれ、桜のトンネルやストーブ列車で有名です。

津軽鉄道線の津軽21形気動車
津軽鉄道線の津軽21形気動車

日本で唯一の腕木式信号機が現役で、単線ならではのタブレットやスタフ交換など、古き良き鉄道風景が見られます。

津軽鉄道線のおすすめポイント!

津軽鉄道線の沿線には、TV番組「秘密のケンミンSHOW」青森で一番津軽弁のきつい地域の認定を受けた「旧金木町」や桜のトンネルで有名な「芦野公園」など多数の見どころがあります。


太宰治記念館「斜陽館」(金木駅)

津軽弁のきつい地域としてだけではなく、演歌歌手吉幾三さんや作家太宰治の出身地としても有名な旧金木町は現在は新市政の施行により五所川原市の一部となっています。

太宰治記念館「斜陽館」
太宰治記念館「斜陽館」

金木(かなぎ)駅近くに作家の太宰治の生家(国の重要文化財)があり、太宰治記念館「斜陽館」として公開されています。

斜陽館<Information>

  • 名  称:太宰治記念館「斜陽館」
  • 住  所:青森県五所川原市金木町朝日山412-1
  • 電話番号:0173-53-2020
  • 公式URL:五所川原市公式HP – 斜陽館

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芦野公園(芦野公園駅)

県立芦野公園には1,500本以上の桜があり、「日本さくら名所100選」に選ばれています。

芦野公園駅
芦野公園駅

5月のGWに「金木桜まつり」が開催され、駅周辺の線路に立ち並ぶ「桜のトンネル」は見応え満点です。

芦野公園<Information>

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ストーブ列車

1936年から運行され、現在の車両は4代目です。

列車内に設置されたストーブ
列車内に設置されたストーブ

車掌さんが石炭をくべるダルマストーブは左右座席列に1基ずつあって、上にスルメ焼き用の網が乗っています。

ストーブ列車でスルメ
ストーブ列車でスルメ

スルメは観光アテンダントさんに焼いてもらえて、それと津軽弁のガイドを肴に、一面の銀世界を眺めながら地酒を味わえます。

津軽鉄道<Information>


JR大湊(おおみなと)線(野辺地駅~大湊駅:11駅58.4km)

陸奥湾沿いを走るこの路線は、「はまなすベイライン大湊線」と名付けられ、JR東日本では他路線と接続しない唯一の「飛び地路線」です。

大湊線のキハ100系気動車
大湊線のキハ100系気動車

海岸線近くの原野を走り、撮影スポットが多く点在する路線です。

JR大湊線のおすすめポイント!

陸奥横浜駅下車の横浜町では5月になると菜の花畑の黄色いじゅうたんが現れ、「菜の花フェスティバル」に多くの観光客が訪れます。


海上自衛隊大湊基地(大湊駅)

津軽海峡の警護を担当しており、護衛艦が在港中はむつ市内各所からその雄姿を見られます。

海上自衛隊大湊基地
海上自衛隊大湊基地

石造りの史料館「北洋館」は1916年に建てられ、大正・昭和の日本の名建築に選ばれました。

また海上自衛隊といえば、旧海軍からの伝統「金曜カレー」、むつ市内の飲食店では「おおみなと海自カレー」として個性ある各護衛艦のカレーを味わえます。

海上自衛隊大湊地方隊<Information>

  • 名  称:海上自衛隊大湊地方隊
  • 住  所:〒035-0093 青森県むつ市大湊町2−50
  • 電話番号:0175-24-1111(内線)2304(広報推進室)
  • 公式URL:海上自衛隊大湊地方隊

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リゾートあすなろ下北

HB-E300系(臨時快速「リゾートあすなろ下北」)
HB-E300系(臨時快速「リゾートあすなろ下北」)

陸奥湾沿いに1日1往復(繁忙期2往復)が運行され、2+2配列の回転リクライニングシートの上には観光案内用モニターが設置され、運転台後方に前方の景色を楽しむ展望スペースがあります。

※「リゾートあすなろ下北」の運行は2023年度で終了し、現在は「リゾートあすなろ」を改造した観光列車「ひなび(陽旅)」で臨時快速「ひなび 下北」が八戸駅 – 大湊駅間で運行されています。


JR八戸(はちのへ)線(八戸駅~久慈駅:24駅64.9km)

雄大な太平洋の眺望と、田園風景など、変化に富んだ景観を楽しめる路線です。

八戸線で運行されているキハE130系気動車(500番台)
八戸線で運行されているキハE130系気動車(500番台)

八戸駅から鮫(さめ)駅間では、とくに「うみねこレール八戸市内線」という愛称で呼ばれています。

JR八戸線のおすすめポイント!

太平洋産の海産物がおいしいものばかりです。朝市や横丁文化も根付いている八戸周辺のおすすめは何と言っても食べ歩き・飲み歩きです。

八戸の朝市

館鼻岸壁朝市
館鼻岸壁朝市

青森県を代表する港町である八戸は、新鮮な海の幸が多いのでさまざまなエリアに朝市が存在します。

  • 陸奥湊駅前朝市
  • 館鼻岸壁朝市
  • 八戸うみねこ朝市
  • 八戸夕暮れ市

等々、ほかにもたくさんの朝市があるので八戸に来た際は早起きをおすすめします。


蕪(かぶ)島(鮫駅)

蕪島のウミネコ
蕪島のウミネコ

陸続きの島全体がウミネコ繁殖地で、国の天然記念物に指定されています。

蕪嶋神社の境内
蕪嶋神社の境内

蕪嶋神社という神社があり、その周辺を最大3万羽のウミネコが飛び回っているので「糞(フン)爆弾」に注意が必要です。フン除けの傘の貸出があるので利用をおすすめします。

蕪嶋神社<Information>

  • 名  称:蕪嶋神社
  • 住  所:〒031-0841 青森県八戸市鮫町鮫56−2
  • 電話番号:0178-34-2730
  • 公式URL:http://kabushimajinja.com/

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レストラン列車「TOHOKU EMOTION(東北エモーション)」

2013年から主に週末に運行され、ライブキッチンで調理された料理を太平洋を眺めながら味わえます。

レストラン列車「TOHOKU EMOTION」(キハ110系700番台)
レストラン列車「TOHOKU EMOTION」(キハ110系700番台)

個室7室と、2人掛け・4人掛けテーブルのオープンダイニングがあり、八戸11:06発の往路は飲み放題のランチ・コース、久慈14:18発の復路はデザート&ティーを楽しめる人気列車です。


そのほか青森で乗っておきたいローカル線

青森県内には、ほかにも地元の足として愛されてきたローカル線がたくさんあります。


弘南鉄道弘南線(弘前駅~黒石駅:13駅16.8km)

弘南鉄道弘南線「田んぼアート駅」
弘南鉄道弘南線「田んぼアート駅」

1927年開業の歴史があり「田んぼ鉄道」の愛称で親しまれ、沿線にある柏木農業・尾上総合・黒石・黒石商業の高校生たちの通学路線です。


弘南鉄道大鰐(おおわに)線(大鰐駅~中央弘前駅:14駅13.9km)

弘南鉄道大鰐線「中央弘前駅」
弘南鉄道大鰐線「中央弘前駅」

「りんご畑鉄道」の愛称で、沿線の弘前・東奥義塾・聖愛の高校生たちや弘前学院大生たちの通学に貢献しています。

なお、弘南鉄道の2路線はつながっておらず、独立した路線です。

弘南鉄道<Information>


JR津軽線(青森駅~三厩駅:18駅55.8km)

車窓に広がる陸奥湾の絶景の先に浮かぶ下北半島の姿が印象的です。

JR津軽線のキハ40系気動車
JR津軽線のキハ40系気動車

北海道新幹線開業前は「津軽海峡線」として寝台列車などが運行されていました。

終点の三厩(みんまや)駅は1日の乗車客数20数人ですが、東北の駅百選に選定されています。


JR五能(ごのう)線(東能代駅~川部駅:43駅147.2km)

2021年に引退した五能線普通列車(キハ40・48形)
2021年に引退した五能線普通列車(キハ40・48形)

「五」は五所川原駅の頭文字ですが、終点は田舎館(いなかだて)村の川部駅です。

日本海の眺望が素晴らしく、観光列車「リゾートしらかみ」では津軽三味線の生演奏や津軽弁語り部体験などを楽しめます。


まとめ

青森のローカル線はどれも北の旅情が感じられ、とくに日本海沿いの五能線はおすすめですが、実は路線起点が秋田の東能代駅のため、秋田県のローカル線記事で詳しくご紹介しています。

なお、2022年8月の大雨災害により、五能線・津軽線・花輪線は現在不通となっていて、復旧が待たれています。


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