【青森県十和田市】十和田バラ焼きとは?発祥の店やレシピを紹介

甘辛いタレで味付けした牛バラ肉と玉ねぎを鉄板で焼き上げる「十和田バラ焼き」。青森県の十和田を中心に愛されるこの料理は、玉ねぎと牛バラだけで作れるお手軽な一品。この記事では、十和田バラ焼きの魅力や発祥の場所、簡単に作れるレシピをご紹介します!手軽に作れて絶品なので、ぜひ試してみてください。


十和田バラ焼きとは?その特徴と歴史

十和田バラ焼きは、甘辛いタレで味付けされた牛バラ肉と玉ねぎを鉄板で焼き上げたシンプルな一品。じっくり炒めた玉ねぎの甘みと、ジューシーな牛バラ肉の旨味が絡み合い、一度食べたら忘れられない味です。甘めの味付けなので、お子様にも大人気!そのままおかずとしてはもちろん、ご飯に乗せて丼にしたり、お酒に合わせるのもおすすめです。地元十和田では、家庭の定番メニューとしても親しまれています。

ちなみに「バラ焼き」の定義は定まっておらず、使用する肉や味付けに細かい規定はありません。しかし、一般的には、牛もしくは豚のバラ肉を玉ねぎと共に甘辛く炒めた物を指します。

バラ焼き誕生の背景

十和田バラ焼きが誕生したのは昭和の時代。戦後まもない頃、三沢市で営まれていた小さな食堂が発祥とされています。当時、比較的安価で手に入る牛バラ肉と玉ねぎを活用したこの料理が広まり、家庭料理として定着しました。

バラ焼きは三沢市から十和田市などの南部地方へ広まり、ご当地グルメ・B級グルメという位置づけに。十和田の町おこしとしてPRされ、2008年には十和田バラ焼きゼミナールが発足しました。その後、2014年開催の第9回「B-1グランプリ」で優勝を果たし、全国的に「十和田バラ焼き」が広まるきっかけとなりました。


十和田バラ焼き発祥の店はどこ?

発祥のお店「赤のれん」

十和田バラ焼きの発祥の店である「赤のれん」は、地元三沢市で長く愛される老舗店。バラ焼き以外にラーメンやカレー、定食類も充実しており、普段使いもできるお店です。とはいえバラ焼き発祥のお店なので、ほとんどの方がバラ焼きを注文しています。秘伝のタレで味付けされたバラ焼きは、濃厚な味わいと香ばしい香りが特徴。地元の人だけでなく、十和田バラ焼きの発祥の店として観光客も多く訪れます。

バラ焼きを焼き上げる鉄板はかなり年季が入っており、なんと半世紀以上使われているのだとか。自分で焼くスタイルなので焼き加減は調節できますが、甘みを出すために玉ねぎはしっかり焼いてください。また、汁気を飛ばすことで濃厚な味になります。

十和田市ではバラ焼きを提供する飲食店が多数

十和田官庁街通りにある十和田市現代美術館

十和田市内には、バラ焼きを提供するお店が数多くあります。定食屋では特製タレが自慢のバラ焼きが楽しめたり、居酒屋では炭火焼きで香ばしく仕上げたバラ焼きが人気だったりと、それぞれのお店に個性があります。牛や豚以外に、地元名産の馬肉を使用したバラ焼きも提供されており、味付けも様々。十和田市を訪れた際は、ぜひお気に入りのお店を見つけてみてくださいね!


お家で楽しむ!十和田バラ焼きの簡単レシピ

基本の十和田バラ焼きのレシピ

自宅で簡単に作れる基本のレシピを紹介します。

材料(2~3人分)

  • 牛バラ肉(薄切り) 300g
  • 玉ねぎ 2個(多いほうが甘みが出ます)
  • タレ
    ・しょうゆ…大さじ2
    ・みりん … 大さじ2
    ・砂糖 … 大さじ1
    ・こしょう … 少々
    ・しょうが … 少々

作り方

  1. 玉ねぎを薄切りにし、牛バラ肉を食べやすい大きさにカットします。
  2. 炒める前に先にタレを作っておきましょう。
  3. フライパンまたはホットプレートにサラダ油を熱し、玉ねぎを炒めます。
  4. 玉ねぎがしんなりしたら牛バラ肉を加え、全体に火が通るまで炒めます。
  5. タレを加えて炒め合わせ、汁が飛ぶまでしっかり炒めたら完成です。

作る際の注意点は特にありません。玉ねぎから甘みが出るので、砂糖とみりんの量はお好みで調整してください。牛バラ肉を切るのが面倒な場合は、そのまま炒めてもOK。炒めているうちに細かくなっていきますが、小さなお子様も食べる際は注意してください。

アレンジレシピ① バラ焼き丼

十和田バラ焼きをご飯の上に豪快にのせれば、簡単にできる絶品丼ぶりが完成します。牛肉と玉ねぎのタレがご飯に染み込み、箸が止まらなくなる一品です。一見牛丼のようにも見えますが、煮て作る牛丼とは甘みもうまみも全く異なります。牛の脂のうまみが残っているので、ご飯がいくらあっても足りません。仕上げに温泉卵やネギをトッピングすると、さらに豪華な丼ぶりに。忙しい日のランチや夕食にもおすすめです。

アレンジレシピ② 焼うどん

甘辛いタレが特徴のバラ焼きは、うどんと一緒に炒めてもおいしい!すき焼きとはまたちょっと違う味付けで、癖になるおいしさ。ご飯を用意する手間が省けますし、一緒に炒めるだけなのでとても手軽に作れます。味に飽きてきたらニンニクや一味を足してみたり、すき焼き風で生卵を絡めて食べてみてくださいね。


まとめ

十和田バラ焼きは、地元青森で愛されるソウルフード。その魅力は、シンプルながらも癖になる甘辛い味付けと、牛バラ肉と玉ねぎの相性の良さにあります。発祥のお店で味わうもよし、自宅で簡単に作るもよし。ぜひ一度、この青森のB級グルメを楽しんでみてください!


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