【青森県】「陸奥湾のホタテ」を地元郷土料理で味わい尽くそう!

ホタテの甘みのある美味しさって最高ですよね。青森県は、北海道に次いでホタテの漁獲量が2位となっている県です。特にホタテの養殖が多く行われています。

そして、青森県のホタテの99%は、陸奥湾で多く養殖されています。そんな青森県には「貝焼き味噌(かやきみそ、かやぎみそ)」というホタテの伝統的な郷土料理があるのを知っていますか。

青森県津軽地方や下北地方の「味噌貝焼き(みそかやき)」が有名です。ホタテの料理ということで、収穫量も多い青森県で、どんな美味しい郷土料理が作られているのかをご紹介します。

「陸奥湾ほたて」とは

その前に、青森県の陸奥湾で獲れる、有名な「陸奥湾ほたて」についてご紹介します。「陸奥湾ほたて」は、養殖のホタテとなっていますが、自然に生まれた稚貝を使った養殖が行われています。そして、えさはというと植物性プランクトンです。

陸奥湾には、八甲田山と世界遺産にもなっている白神山地などから、きれいで栄養豊かな水が注がれ、植物プランクトンも豊富です。そのために「陸奥湾ほたて」は、肉厚でまろやかな甘みが自慢と言えます。

特に「陸奥湾ほたて」の旬は4~6月頃で、旨味も濃厚になると言われています。

陸奥湾の大きなホタテの殻を鍋代わりにした「貝焼き味噌」とは

そんな「陸奥湾ほたて」で作られる郷土料理「貝焼き味噌」ですが、長い歴史のある郷土料理です。江戸時代に陸奥湾の漁師が作って食べたのが始まりとされています。

ホタテ貝の貝殻は大きいので、その貝殻を鍋代わりして、そこに魚の切り身などを入れ、だしと味噌で煮た料理が始まりです。貝殻を鍋代わりにするという点が漁師飯らしいですよね。きっとそこには鍋代わりのホタテのだしも混じって美味しくなっていることでしょう。

「玉子貝焼」「味噌貝焼き」など様々な郷土料理がご飯にかけると美味!

また江戸時代に作られていた別の料理では、貝を煮て卵を流しいれる「玉子貝焼」や貝をだしで溶いた味噌で煮る「味噌貝焼き」などがあります。

そして、最近ではそれを合体して、だしに味噌を溶いて入れ、ホタテなどの具材を入れて、最後に卵でとじた料理が多く食べられるようになっています。ホタテ、卵と贅沢な味わいが楽しまれています。

また、下北地方の郷土料理「味噌貝焼き」では、ふのりや海苔などの海藻やホタテ、ウニ、イカなどをたっぷり入れて贅沢に煮て、味噌と卵で食されています。

これらは、お酒の肴にもいいのですが、ご飯に掛けて食べると美味しいと楽しまれているホタテ料理です。どれも、ホタテ、味噌、卵の相性がいいことが感じられる郷土料理と言えるでしょう。ホタテも、卵も高い栄養のある食品として尊ばれていて、栄養的にも貴重です。

そして、ホタテのコリっとした食感と卵でとじられてふんわりとした食感がたまらないでしょう。また、味噌の香ばしさも香り、貝が器になってそのまま食べる点で身体も温まる嬉しい料理です。

貝焼き味噌では大きな貝殻が必要!漁師の家では貝殻を確保する習慣も

また、「貝焼き味噌」では、15~20cmあるような大きな貝殻が必要です。そんな「貝焼き味噌」に適した大きな貝殻を確保するために、漁師の家では天然ホタテの大きな貝殻を確保しておく習慣もあるそうです。

私達もぜひ、大きなホタテの貝殻を見つけた際には、やってみたい料理です。

お店で食べるなら「みちのく料理西むら」で

そして、青森県でこの「貝焼き味噌」をお店で食べるには、「みちのく料理西むら」に出掛けてみるのもおすすめです。青森市内の「青森県観光物産館アスパム内」にお店があります。

みちのく料理として様々な青森県の郷土料理が食べられておすすめです。

「みちのく料理西むら」では、「ほたて貝焼味噌」というメニューで、直径20cmほどの大きなホタテの貝殻に、ぶつ切りのほたてが贅沢に載っています。そして、青森の地元の味噌とカツオでだしをとって煮てから卵でとじています。直径20cmの大きさがあり、たっぷり味わえますので堪能してみませんか。

【INFORMATION】

名称   みちのく料理西むら
所在地青森県青森市安方1丁目1-40 青森県観光物産館アスパム内10階
電話番号017-734-5353
営業時間営業時間
[4月~10月]
昼の部 11:00~15:30(L.o15:00)/夜の部 17:00~21:00(L.o20:30)
[11月~3月]
昼の部 11:00~15:30(L.o15:00)/夜の部 16:30~20:00(L.o19:30)
公式URLhttps://www.michinokunishimura.com/
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