【青森県】朱色の鳥居がどこまでも続く「千本鳥居」の光景とは

稲荷神社というと赤い鳥居が印象的ですが、本州北端の青森県の「高山稲荷神社」で見る朱色の千本鳥居が圧巻です。雪の多い青森県で、白い雪に埋もれた庭園に朱色の鳥居がどこまでも続く様子は、まるで異世界のような神秘的な雰囲気です。

まるで、どこかに誘うかのような景色のように見え、訪れてみる価値があります。不思議なパワーを感じますので、ご紹介します。

青森県の高山稲荷神社とは

青森県つがる市にある「高山稲荷神社」は、はっきりした年代はわかりませんが、鎌倉から室町にかけて創建された稲荷神社です。江戸時代に稲荷信仰が盛んになったことで、稲荷神社が繁栄したと言われています。

五穀豊穣の農耕の神、衣食住・生業繁栄を守護する神である宇迦之御魂命(うたのみたまのみこと)と道開きの神の佐田彦命(さたひこのみこと)、家庭の和楽、芸能の神の大宮能売命(おおみやめのみこと)を祀っています。

高山稲荷神社は日本海に近い高台に建つ、海の守り神

高山稲荷神社が建っているのは、日本海にも近い高台です。海の守り神として青森県津軽地方で、親しまれてきたという古い由緒ある稲荷神社となっています。

まず、高山稲荷神社に着くと、最初に大鳥居が出迎えてくれますが、そこから広い境内が続いています。参集殿を横目に次の鳥居へ行き、階段を登りながらいくつかの鳥居をくぐっていくことができます。

そして、その途中に様々な小さな稲荷神社が点在しているのも見逃せないでしょう。

龍が登るようにも見えるクネクネとうねる不思議な千本鳥居

そして、左手に進めば拝殿、三王神社、さらに登り続ければ池に囲まれた龍神宮があります。龍は、水を司る神として古くから尊ばれてきて、池に囲まれるように龍神宮が建っています。また、農業の神としても信仰されています。

そしていよいよ、その龍神宮から千本鳥居が池を巡るようにうねりながら続きます。この龍神宮から続く鮮明な朱の千本鳥居は、まるで龍が登っていくようにも見えて不思議です。少し高台になりながら、クネクネとうねる様子がそう感じさせるのでしょう。

龍が登るように見えるのは、高台に登っている地形のためですが、パワーを感じる景色です。

実際には200本ほどの鳥居なのですが、池沿いの美しい庭園をアップダウンしながら鳥居が続き、その中を参拝者はくぐって登っていきます。

そして、最後に登った先に神明社がありますが、そこからの景色もやはり龍のように見えて不思議な光景です。

鳥居を登った先の神明社では一列に並んだお狐様がお出迎え

登った先の神明社では、お狐様が一列にたくさん祀られているのも印象的です。たくさんのお狐様がありますが、どれも異なる表情をして並んでいます。

春先から稲を食い荒らして害を及ぼす鼠を狐が食べてくれると親しまれているお狐様です。お狐様を祀って供養していますので、お参りするといいでしょう。

高山稲荷神社は四季で色を楽しめる稲荷神社

青森県の高山稲荷神社の千本鳥居についてご紹介しました。高山稲荷神社の千本鳥居は、春は桜と共に、また初夏は紫陽花と、そして秋は木々の色と、冬は雪と、色を楽しむことができます。

特に桜や紫陽花、雪と一緒に楽しむ千本鳥居は、どこか絵本から出てきたように彩り豊かです。様々な季節で訪れても楽しめるでしょう。

高山稲荷神社へのアクセス方法としては、JR東日本五能線「五所川原駅」より弘南バス小泊線(十三経由)に乗車して40分高山神社入口で下車、タクシーで約5分です。もしくは、JR五能線・五所川原駅から、車で30分となっています。

印象的な景色を体験して、龍のような千本鳥居からパワーをいただいてみるのもおすすめです。

【INFORMATION】

名称   高山稲荷神社
所在地青森県つがる市牛潟町鷲野沢147-1
電話番号0173-56-2015
参拝時間8:00~17:00
公式URLhttps://takayamainari.jp/
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