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【青森県】むつ市にある日本三代霊場の一角「恐山」
恐山(おそれざん)は、青森県むつ市田名部に位置する霊峰として知られる山であり、高野山、比叡山とともに、「日本三大霊場」のひとつとされています。
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恐山は太古の火山活動によってできたカルデラ湖である宇曽利湖をとりかこむようにそびえている外輪山にあたるもので、こうした地形的な特徴から、一帯にはごつごつとしたむき出しの岩肌がみられ、温泉が自然に吹き出しているほか、強烈なイオウのにおいが立ち込めています。
日本三代霊場の一つ
こうしたことから、古くから恐山を死者がおもむくあの世になぞらえて、死者の供養を行うための信仰の場としてあがめられてきました。
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恐山における信仰の中心となっているのは、菩提寺(ぼだいじ)とよばれる寺院であり、本坊は青森県むつ市の市街地にある曹洞宗の吉祥山円通寺です。
この菩提寺は、平安時代のはじめごろ、慈覚大師円仁が夢のお告げによって、地蔵菩薩の像を彫刻して安置し、開山したと伝えられている寺院であり、天台宗系の山岳信仰の拠点となってきました。
いっぽうの円通寺は、八戸市の根城を居城として一帯を支配していた南部氏の一族の庇護のもとで曹洞宗の僧侶が開いた寺院であり、戦乱によって衰微していた恐山菩提寺を再興したため、以後は本坊として認知されるようになります。

現在の恐山菩提寺の境内には、幼くして亡くなった子を供養する賽の河原、亡くなった妊婦を供養する血の池地獄などといった、おどろおどろしい名前をもつスポットがあり、その周囲には遺族たちが供養のために持ち寄った風車や位牌、その他数々の供え物などがみられます。
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宇曽利湖の周囲には極楽浜とよばれる砂浜が広がっており、地獄を連想させるような荒涼とした風景のなかでも、一点だけおだやかさを感じさせるところです。
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また、境内には地蔵菩薩を安置する本堂のほか、薬湯がいくつか設けられており、参拝した人たちが自由に温泉に浸かることができるようになっています。この恐山では、夏の大祭や秋詣りの期間中、霊媒師であるイタコが集まり、小屋掛けをして死者の霊を呼び寄せる口寄せを行っています。
恐山<Information>
- 名 称:恐山(おそれざん)
- 住 所:〒039-4401 青森県むつ市大畑町
- 電話番号:ー
- 公式URL:ー