【青森県】2024年版「東北紅葉ドライブマップ」・青森県でおすすめのドライブコースと周辺グルメ3選!
目次
自然に囲まれた東北六県のなかでもとくに手つかずの自然が多い青森県は、県内に紅葉の名所が点在しています。東北で最も北にあるため他県と比べて紅葉の訪れが早く、すでに色づき始めた所もありますが11月上旬中旬ごろまでは紅葉狩りを楽しめるでしょう。
この記事ではそれらの青森県の紅葉名所の中から、おすすめの紅葉ドライブコース3選をご紹介します。
十和田湖・奥入瀬渓流・八甲田山
十和田湖(とわだこ)から奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)沿いを走り、八甲田山(はっこうださん)に抜けるドライブコースです。
十和田八幡平国立公園内にあるこのドライブコースは、山あり湖あり渓谷ありと変化に富んだ手つかずの自然の景観を堪能できます。
なお、この地域の紅葉は例年9月下旬から10月下旬ごろまでが見ごろとされていますが、降雪が早いため10月中旬以降は冬用タイヤへの履き替えをおすすめします。
湖畔一周で楽しむ十和田湖の紅葉
十和田カルデラの外輪山には湖を一望できる展望台が多数あり、岸辺からの景色と併せてさまざまな表情の十和田湖を満喫できます。
湖へのアクセスは東北自動車・十和田ICからの国道103号が一般的です。103号は湖の南岸で山間を通りますが、別ルートがあって展望台から湖が見えます。
また、小坂町から103号につながる県道2号(大館十和田湖線:樹海ライン)は、「道の駅 こさか七滝」や展望所などがあって快適なドライブを楽しめます。
ほかに東の八戸方面からは国道454号があり、湖の北岸を通る国道102号は弘前方面や奥入瀬渓流から湖へアクセスできます。102号には奥入瀬渓流の北側に奥入瀬バイパスがあり、観光シーズンに奥入瀬渓流が渋滞している場合におすすめです。
102号・103号・454号の3つの国道からなる約50kmの湖岸一周コースは、紺碧の湖水とスカイブルーの青空に映える鮮やかな紅葉の彩りを楽しめます。
十和田湖<Information>
- 名称:十和田湖
- 所在地:青森県十和田市および秋田県鹿角市小坂町
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紅葉をくぐる奥入瀬渓流
十和田湖東岸から流れ出る奥入瀬渓流は、その昔に十和田湖が決壊したことで誕生したとされ、その際の大洪水で下流域が大きく浸食されました。
それによって形成された滝や切り立った岩壁が多数点在していて、渓流の景観を形成しています。
渓流沿いの国道(102号と103号が重複)には、背が高く葉を多くつける落葉広葉樹が生い茂り、夏は緑の、秋は赤や黄色のトンネルが登場します。
渓流沿いを北に進むと焼山国道102号と103号が分岐するので、左折して103号を北上して紅葉名所の蔦沼(つたぬま)を経て谷地温泉に向かいます。
奥入瀬渓流<Information>
- 名称:奥入瀬渓流
- 所在地:青森県十和田市奥瀬
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八甲田山の山麓ドライブ
奥羽山脈の北端で標高1,585mの大岳を主峰とする18の複合火山からなる八甲田山の周辺は、酸ケ湯(すかゆ)をはじめ世界有数の豪雪地帯として知られています。
八甲田山麓には酸ケ湯をはじめ多様な泉質の温泉が湧出していて、温泉入浴をハシゴしながら紅葉狩りドライブを楽しめます。
国道103号と394号が重複する谷地温泉~酸ケ湯間は、北八甲田火山群と南八甲田火山群の間を貫き、紅葉と山の景色が広がるドライブコースです。
酸ケ湯からは国道103号(八甲田ゴールドライン)を北上し、八甲田ロープウェー山麓駅の先で県道40号(青森田代十和田線)に右折すると北麓に出ます。
ちなみに酸ケ湯の先、ホテル城ケ倉付近から国道394号に左折した先には、紅葉映え写真の撮影スポットとして有名な城ヶ倉大橋(じょうがくらおおはし)がかかる城ヶ倉渓流があります。
田代高原を過ぎ駒込川を渡り、国道394号との交差点を右折して394号を南に10kmほど走るとスタートした谷地温泉に到着です。
八甲田山<Information>
- 名称:八甲田山
- 所在地:青森県青森市駒込深沢
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十和田湖で味わいたいヒメマス料理
ヒメマスは、明治時代に魚が棲まない湖だった十和田湖で、和井内貞行が養殖を成功させて湖の特産となった淡水魚です。甘味があるきれいなサーモンピンクの魚肉で、湖畔の旅館や食堂などで刺身や塩焼きにムニエルなどに調理され提供されています。
なお10月は漁期でもあり、釣りも楽しめます。
津軽平野(岩木山・弘前公園)
津軽の独立峰、岩木山はこれから10月中旬ごろが紅葉の見ごろで、山麓のオオヤマザクラが真っ赤に染まり、松の緑とのコントラストが見事です。
その岩木山麓をグルっとひと回りするドライブコースは、紅葉を遠くに見ながら真っ赤なリンゴが実る中を走ります。
弘前市から県道3号(弘前岳鯵ヶ沢線)山麓を南側から時計周りに回ると県道30号(岩木山環状線)との分岐があり、右折して30号を弘前方面に向かいます。
県道30号で岩木山北麓ぞいに周回して、「高岡の森 弘前藩歴史館」付近で県道3号に合流するコースです。
岩木山<Information>
- 名称:岩木山
- 所在地:青森県弘前市百沢東岩木山
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桜だけじゃない、紅葉も美しい弘前公園(弘前城)
岩木山麓から県道3号を弘前市内に戻ると、その先に弘前城があります。
春に桜が咲き乱れる弘前公園では、秋はその桜に加えてカエデなどが赤く美しく色づき、黄色のイチョウなども交えた見事な紅葉が見られます。見ごろは例年11月上旬から中旬とされていますが、気温が高い今年はもう少し遅くまで楽しめるかもしれません。
そのまま弘前公園の周囲を走り車窓から紅葉をながめても良いですし、駐車場に車を入れて公園内を散策しながら紅葉狩りを楽しむのも良いでしょう。
弘前城<Information>
- 施設名称:弘前公園
- 所在地:青森県弘前市下白銀町1
- 電話番号:0172-33-8739
- 入園時間:弘前城本丸・北の郭 4月1日~11月23日 9:00 ~17:00、4月23日~5月5日 7:00~21:00
- 入園時間:弘前城植物園 4月中旬~11月23日 9:00~17:00、4月23日~5月5日 9:00~18:00
- 休館日:弘前城本丸・北の郭11月24日~3月31日、弘前城植物園は11月24日~4月中旬
- URL:弘前公園 公式サイト
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津軽のB級グルメ「イカメンチ」
イカを刺身で食べると、どうしても「ゲソ」が残ってしまいますが、そのゲソを叩いてミンチにして、刻んだタマネギやニンジンなどと小麦粉でまとめて油で揚げた郷土料理です。
地元では「いがめんち」と呼ばれ、地域ごと家庭ごとにさまざまな流儀があり、津軽地方の飲食店やスーパーなどで販売されているので食べ比べてみてください。
下北半島(恐山・薬研渓流)
むつ市内から恐山(おそれざん)を経て津軽海峡に面した大畑に抜ける県道4号(むつ恐山公園大畑線)も、青森県内おすすめの紅葉ドライブコースです。
恐山の先にある薬研渓流(やげんけいりゅう)では、10月下旬ごろまで青森ヒバやブナ、ヤマザクラにモミジなどの紅葉を楽しめます。渓流沿いには薬研温泉や奥薬研温泉などの温泉宿があり、宿泊して露天風呂から紅葉をながめつつ温泉入浴をのんびり楽しめます。
薬研渓流<Information>
- 名称:薬研渓流(薬研温泉)
- 所在地:青森県むつ市大畑町薬研
- URL:大畑町観光協会 公式サイト
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紅葉の恐山
冬季の11月から4月まで閉山される恐山ですが、直前の10月31日までは宿坊に泊まれて硫黄臭の強い温泉に入浴もできます。なお、10月12日(土)~14日(月)は「恐山秋詣り」が行われ、この3日間は付近の渋滞が予想されるため交通情報にご注意ください。
恐山<Information>
- 施設名称:恐山菩提寺
- 所在地:青森県むつ市田名部宇曽利山3-2
- 電話番号:0175-22-3825
- 開山時間:6:00~18:00
- 開山期間:毎年5月1日~10月31日(冬期間は閉山)
- URL:むつ市観光協会 公式サイト
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下北地方のハレのおやつ「べこもち」
もち米粉とうるち米粉に砂糖を加えてこねた生地に着色して、棒状や板状にして組み合わせ、かまぼこのような形にして蒸したもち菓子です。
金太郎飴のように、どこで切っても断面に芸術的な模様が現れ、下北地方ではハレの日にスライスして蒸したり焼いたりして食べます。
まとめ
東北六県でも一番北にある青森県は紅葉の時期も早く、すでに色づき始めている所もあるようです。間もなく長い冬を迎えようとしている青森県で紅葉ドライブを楽しむなら、早めの訪問がおすすめです。