【宮城県】2024年版「東北紅葉ドライブマップ」・宮城県でおすすめのドライブコースと周辺グルメ3選!

この記事では、宮城県でこれからの季節におすすめしたい紅葉ドライブコースの中から、3つのルートとその周辺の美味しい名物をご紹介します。

県北部と県南部からは定番ともいえる紅葉の名所を走るルートを2つ、もう1つは仙台市内で大自然を満喫できるルートです。


鳴子峡~鬼首温泉(大崎市:国道47号、国道108号)

鳴子峡の紅葉 出典:みやぎデジタルフォトライブラリー

県北の鳴子峡は「なるこきょう」、仙台弁では「なるごきょう」とも呼ばれ、大谷川(だいやがわ)の中山平温泉と鳴子温泉街の間の4キロほどの峡谷です。

この鳴子峡を通る国道47号と鳴子温泉街から鬼首温泉までの国道108号は宮城県を代表する紅葉名所で、11月上旬ごろまでドライブ客でにぎわいます。

鳴子峡レストハウス

鳴子峡レストハウスから見た大深沢橋 出典:みやぎデジタルフォトライブラリー

鳴子峡の上流側にあって峡谷の眺望がすばらしく、近くの見晴らし台から見る国道47号の大深沢橋が定番の紅葉スポットです。

ここから渓谷沿いに歩く鳴子遊歩道での紅葉狩りが人気で、回顧橋と呼ばれる吊り橋からは大深沢橋を下から見上げることができます。

鳴子峡の遊歩道 出典:みやぎデジタルフォトライブラリー

レストランでは紅葉シーズン限定で味わえる「きのこ汁」がおすすめですが、行列ができて売り切れることがあります。

鳴子峡レストハウス<Information>

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鳴子温泉から鬼首温泉へ

鳴子ダム 出典:Wikipedia(ファイル名:Naruko Dam survey.jpg 撮影者:Qurren )

国道108号は宮城県石巻市から秋田県由利本荘市を結ぶ道路で、「羽後街道」とも呼ばれるほか「仙秋サンライン」という愛称もある紅葉ドライブロードです。

鳴子温泉街から鬼首温泉手前の柏木原までは「花渕山バイパス」よりも、紅葉と鳴子ダムや荒雄湖(あらおこ)湖の景観を楽しめる旧道がおすすめです。

鳴子ダム<Information>

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鳴子名物「栗だんご」

出典:みやぎデジタルフォトライブラリー

鳴子温泉に行ったなら、温泉街にある「餅処 深瀬」で100年以上作られ続けてきたとされる、「栗だんご」をぜひ味わってみてください。

ほくほくの栗の甘露煮が一粒丸ごと餅に包まれていて、温かく甘辛いみたらし餡を絡めながら食べる、肌寒いこれからの季節にぴったりの和菓子です。

まれに仙台市内の藤崎百貨店などで販売されることがありますが、基本は作りたてを店内で販売する方針で、その日のうちに売り切れます。

なお、当日の午前中までなら予約ができ、予約しておけば鳴子温泉のホテルや旅館の売店でも購入可能です(公式サイトをご参照ください)。

栗だんご(餅処 深瀬)<Information>

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七ヶ宿(苅田郡七ヶ宿町:国道113号、県道51号)

七ヶ宿付近の紅葉 出典:みやぎデジタルフォトライブラリー

蔵王連峰の南に位置する七ヶ宿(しちかしゅく)町には横川渓谷、長老湖、七ヶ宿ダム、七ヶ宿湖など、11月中ごろまで楽しめる紅葉名所がたくさんあります。

ここでは山形に抜ける国道113号(みちのくおとぎ街道)と、それから分岐して横川渓谷と長老湖方面に向かう県道51号(南蔵王七ヶ宿線)をご紹介します。

七ヶ宿ダムから滑津大滝へ

滑津大滝 出典:みやぎデジタルフォトライブラリー

山形との県境までにある七つの宿場上戸沢、下戸沢、渡瀬、関、滑津、峠田、湯原)が町の名前の由来で、ドライブでは沿道にそれらの宿場跡が次々に現れます。

国道113号沿いは美味しいそば屋があることで知られていて、冬は雪、春は桜、夏は緑、秋は紅葉と四季おりおりの自然を満喫できるドライブルートです。

とくに七ヶ宿湖と滑津大滝(なめつおおたき)は、駐車場に車をとめて降りてゆっくり紅葉を眺めることをおすすめします。

滑津大滝<Information>

  • 名称:滑津大滝
  • 所在地:宮城県刈田郡七ヶ宿町陳ノ窪

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横川渓谷と長者湖

横川渓谷の吊り橋 出典:みやぎデジタルフォトライブラリー

県道51号沿いにある横川渓谷の「やまびこ吊り橋」と長者湖周辺の紅葉は、11月中旬ごろまで鮮やかな色合いを楽しめます。

横川渓谷周辺には縄文遺跡が多数あるので、それらを訪れて歴史に浸りながらの紅葉狩りもおすすめです。

紅葉の長老湖 出典:みやぎデジタルフォトライブラリー

どちらも駐車場があるので車で行けますが、県道から離れているため訪れる時は時間に余裕をもっておいた方が良いでしょう。

長老湖(横川渓谷)<Information>

  • 名称:長老湖
  • 所在地:宮城県刈田郡七ヶ宿町長老

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七ヶ宿そば街道

古くからそばの名産地として知られる七ヶ宿町には味と個性を競う4軒のそば店があって、いずれも街を通る街道沿いにあることから、「みちのくおとぎ街道」は「そば街道」とも呼ばれています。

  • そば 吉野家(七ヶ宿町字滑津33 TEL:0224-37-2455)
  • そばの里 がんこ(七ヶ宿町字侭ノ上54 TEL:記載なし)
  • 山里のそば まるいち(七ヶ宿町字田中道下13-1 TEL:0224-37-3327)
  • 農民そばや 芭蕉庵(七ヶ宿町字南浦畑5-1 TEL:0224-37-3223)

それぞれ七ヶ宿産のそば粉を使った手打ちそばを味わうことができ、そば好きなら4軒をハシゴして味比べをするのも面白いでしょう。

七ヶ宿のそば打ち体験 出典:みやぎデジタルフォトライブラリー

また、そば打ち体験の企画もあるので、自分で打ったそばも味わってみてはいかがでしょうか。

七ヶ宿町<Information>

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二口街道(仙台市太白区:県道62号)

二口峡谷の紅葉 出典:みやぎデジタルフォトライブラリー

仙台市太白区茂庭(たいはくくもにわ)から山形県境まで30キロほどの二口街道(ふたくちかいどう)は、仙台市内中心部からほど近い名取川沿いを走る紅葉ドライブロードです。

秋保(あきう)温泉を経て、登山道入り口やキャンプ場の窓口がある仙台市秋保ビジターセンターまでの区間は、道が細い箇所もありますが快適なドライブを楽しめます。

磊々峡(らいらいきょう)

磊々峡の奇岩 出典:みやぎデジタルフォトライブラリー

名取川の浸食でできた巨岩や奇岩が美しい景観を造っている峡谷です。

県道を走る車からは紅葉しか見えず、峡谷を楽しむなら「秋保温泉入口」交差点近くの無料駐車場にとめて、覗橋から川沿いの遊歩道に下りて散策すると良いでしょう。

覗橋♡ハート 出典:みやぎデジタルフォトライブラリー

覗橋から見える岩のくぼみの中にハート型のものがあり、「覗橋♡ハート」として「恋人の聖地」に認定されていて、恋人たちに人気のスポットとなっています。

磊々峡<Information>

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磐司岩(ばんじいわ)

そそり立つ磐司岩 出典:みやぎデジタルフォトライブラリー

紅葉の峡谷に垂直にそそり立つ屏風のような岩が3キロほども連なっていて、迫力のある雄大な景色を楽しめます。

秋保ビジターセンターからここまでは舗装路ながら細い道が続くので、運転には十分に気をつけてください。

磐司岩<Information>

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さいちのおはぎ(秋保温泉)

秋保温泉街にある小さなスーパー「主婦の店 さいち」で売られている、つぶあんのおはぎがブレイクして、1日に5,000個以上も売れる日があるほどです。

宮城県産のもち米「みやこがねもち」にうるち米をブレンドしたご飯に、北海道産小豆甘さ控えめのあんこたっぷりのおはぎが大人気を呼んでいます。

さいちでは毎日、朝の開店前から行列ができるほどの人気のためほかの店舗での販売を望む声が多く、エスパル仙台東館2Fで木・金・土曜日のみ販売されるようになりましたが、販売量が少ないためすぐに売り切れてしまいます。

添加物など一切使わないため日持ちがしないのでオンライン販売もしておらず、確実にゲットするにはさいちに朝から並んで購入するのが良いでしょう。

なお、さいちでは「あんこ」のほかに「きなこ」、「ごま」、「納豆(10月~5月の期間限定)」のおはぎも作られており、いずれも人気があります。

主婦の店 さいち<Information>

  • 施設名称:主婦の店 さいち
  • 所在地:宮城県仙台市太白区秋保町湯元薬師23
  • 電話番号:022-398-2101
  • 営業時間:9:00~19:00
  • 定休日:第2・4水曜日(祝日の場合は営業、8月と12月は変更あり)
  • URL:株式会社 佐市 公式サイト

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まとめ

今年は7月の大雨によりJR陸羽東線が10月時点でも不通で、代行バスが運行されているなどもあって、鳴子温泉郷は紅葉シーズンの渋滞が懸念されています。

鳴子方面にお出かけの際は交通情報に注意するほか、時間に余裕のあるドライブ計画を立てることをおすすめします。


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