【秋田県】2024年版「東北紅葉ドライブマップ」・秋田県でおすすめのドライブコースと周辺グルメ3選!

秋田県の紅葉スポットは、街中で手軽に紅葉狩りができる秋田市内の千秋公園(久保田城跡)や角館の武家屋敷などが人気です。

しかしながら、大自然の中で鮮やかに色づく紅葉を、車窓から眺めながらドライブを楽しめるドライブコースもたくさんあります。

この記事ではこれからの時期、とくにおすすめの3つのコースをご紹介します。


八幡平アスピーテライン(鹿角市)

紅葉のアスピーテライン 出典:秋田県公式観光サイト「アキタファン」

鹿角市から岩手県八幡平市を結ぶ約40kmの県道の愛称で、正式名称は「岩手県道・秋田県道23号大更八幡平線(おおぶけはちまんたいせん)」です。

八幡平山頂付近の見返(みかえり)峠を境に、岩手県側は岩手山の景観が広がり、秋田県側は山や木などが少なく展望が開けた高原の紅葉景色を楽しめます。

また、見返峠から国道341号までの間には大沼などの紅葉スポットが多数あり、10月下旬ごろまで見ごろが続き11月上旬から冬季通行止めとなります。

春に現れるドラゴンアイ 出典:秋田県公式観光サイト「アキタファン」

また、4月の通行再開の際には岩手側と同様に「雪の回廊」が出現し、有名な鏡沼(かがみぬま)の「ドラゴンアイ」を観ることができます。

アスピーテライン<Information>

  • 名称:八幡平アスピーテライン(秋田県道23号線)
  • 所在地:秋田県鹿角市

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後生掛温泉(ごしょうがけおんせん)

後生掛温泉 出典:秋田県公式観光サイト「アキタファン」

八幡平周辺には両県にたくさんの温泉が湧出していますが、秋田側の道沿いにある後生掛温泉はとくに効能効果が高く、黒い温泉卵で知られています。

後生掛自然研究路 出典:秋田県公式観光サイト「アキタファン」

後生掛温泉の近くにある「後生掛自然研究路」は、高温の源泉噴出口や噴気孔に、熱泥を拭き出す泥壷(マッドポッド)などの火山現象を観察できるスポットです。

後生掛温泉<Information>

  • 名称:後生掛温泉
  • 所在地:秋田県無 鹿角市八幡平字熊沢国有林内
  • 電話番号:0186-31-2221
  • 営業時間:チェックイン15:00、チェックアウト10:00 
  • URL:後生掛温泉 公式サイト

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「道の駅かづの あんとらあ」の「北限の桃ソフトクリーム」

道の駅かづの 出典:秋田県公式観光サイト「アキタファン」

紅葉のアスピーテラインを下り終えると右手に「北緯40度ライン」モニュメントが見えて、国道341号と交わるT字路に出ます。

左折すると玉川温泉を経て田沢湖まで、こちらも絶景の紅葉ドライブコースですが、右折して「道の駅かづの あんとらあ」に立ち寄るのもおすすめです。

かづの北限の桃 出典:秋田県公式観光サイト「アキタファン」

鹿角はリンゴなど果樹栽培が盛んな土地ですが、なかでも「北限の桃」は他の桃産地よりも遅い9月下旬ごろまで味わえて人気があります。

紅葉シーズンでは旬が過ぎているかもしれませんが、この北限の桃の果汁が使われている「北限の桃ソフトクリーム」を道の駅で味わえます。

道の駅にある祭り展示館に展示されている屋台 出典:秋田県公式観光サイト「アキタファン」

また、この道の駅には「花輪ばやし」の豪華絢爛な屋台がズラリと展示されている「祭り展示館」などもあり、鹿角の文化に触れられます。

なお、新型コロナウィルス感染拡大防止のために営業時間が短縮されています(トイレと休憩コーナーは24時間利用できます)。

道の駅かづの<Information>

  • 施設名称:道の駅かづの あんとらあ
  • 所在地:秋田県鹿角市花輪新田町11-4
  • 電話番号:0186-22-0555
  • 営業時間:売店・マルシェ・旅行カウンター 9:00〜17:00
  • 営業時間:レストラン味館 10:00〜17:00(L.O16:30)
  • 営業時間:そば軽食コーナー・きりたんぽ館・祭り展示館 9:00〜16:00
  • 定休日:なし
  • URL:道の駅かづの あんとらあ 公式サイト

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深くて青い田沢湖をひと回り(仙北市)

紅葉の田沢湖

周囲約20km、直径約6kmのきれいな円形のカルデラ湖で、最大深度423.4mは日本一の深さで真冬でも凍結しないことで知られています。

湖畔には3つの秋田県道(県道38号田沢湖西木線・県道60号田沢湖畔線・県道247号相内潟潟野線)が整備され、紅葉の湖を一周するコースがおすすめです。

田沢湖ブルー 出典:秋田県公式観光サイト「アキタファン」

田沢湖ブルー」とも「ペルシャンブルー」とも称される青い湖面に映える赤や黄色の紅葉は、10月中旬から11月上旬ごろまで楽しむことができます。

田沢湖遊覧船 出典:秋田県公式観光サイト「アキタファン」

また、4月から11月上旬までは「田沢湖遊覧船」が運航されていて、湖上からの紅葉狩りも楽しめます。

田沢湖<Information>

  • 名称:田沢湖
  • 所在地:秋田県仙北市

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湖に伝わる辰子伝説

たつこ像 出典:秋田県公式観光サイト「アキタファン」

湖の西岸にたたずむブロンズの「たつこ像」は、田沢湖にまつわる伝説を表現しています。

その昔、田沢湖ほとりの神成村に住んでいた辰子(タツ子)という美しい娘が不老不死を願い、観音様のお告げである泉の水を飲みます。

その水をいくら飲んでもノドが渇き、繰り返し飲むうちに辰子は龍に変身してしまい、そのまま田沢湖の主になってしまいました。

この伝説はさらに続き、北にある八郎潟の主になっていた八郎という男性が辰子と愛し合い、田沢湖で暮らし始めたそうです。

すると田沢湖の水深はもっと深くなり、逆に主がいない八郎潟はさらに浅くなったとされています。

たつ子像<Information>

  • 施設名称:たつ子像
  • 所在地:秋田県仙北市西木町西明寺潟尻
  • 電話番号:0187-43-2111(仙北市田沢湖観光情報センター「フォレイク」)
  • URL:仙北市 公式サイト

田沢湖で味わう郷土料理「みそたんぽ」

甘辛みそがたっぷり塗られた「みそたんぽ」

秋田名物「きりたんぽ」は鍋で食べるイメージですが、田沢湖地域では串に刺して甘辛いみそを塗って焼き上げた「みそたんぽ」として食べられています。

田沢湖畔にある「たつこ茶屋」が「みそたんぽ」発祥の店とされていて、囲炉裏で焼かれた香ばしい「みそたんぽ」を味わえます。

みそたんぽ(たつこ茶屋)<Information>

  • 施設名称:たつこ茶屋
  • 所在地:秋田県仙北市田沢湖潟中山40-1
  • 電話番号:0187-43-0909
  • 営業時間:9:00~16:30
  • 定休日:なし
  • URL:たつこ茶屋 公式Facebook

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三途川渓谷~河原毛地獄~秋ノ宮温泉郷(湯沢市)

三途川渓谷 出典:秋田県湯沢市観光物産協会 公式サイト

県南の湯沢市から宮城県境にかけての一帯は「三途川カルデラ」と呼ばれ、河原毛地獄など地熱の高い噴気地帯が広がり、多数の秘湯と紅葉狩りを楽しめます。

東北自動車道の須川ICから三途川渓谷まで「県道51号湯沢栗駒公園線」を走り、そのまま「県道310号秋ノ宮小安温泉線」を走る約40kmのコースです。

紅葉の色づきが見られる河原毛地獄 出典:秋田県公式観光サイト「アキタファン」

県道51号「コスモスライン」の沿線は紅葉前にコスモス約6万本が咲きそろい、県道310号「こまち湯ったりロード」は河原毛地獄などの噴気地帯や美しい紅葉の森の中を走る山道です。

なお、どちらの県道も冬季間(11月~5月ごろまで)は閉鎖されるので、11月以降は事前に道路情報を確認してください。

「地獄」の入り口「三途川渓谷」

三途川渓谷は、河原毛地獄への入り口とされ、閻魔大王などの石像がある三途川橋から、高さ40mの断崖にへばりつくような紅葉が見られます。

三途川渓谷から県道51号をしばらく走り、そのまま県道310号に入ってしばらく走ると道路沿いに噴気が上がる源泉が見えて、泥湯温泉街に到着です。

三途川渓谷<Information>

  • 名称:三途川渓谷
  • 所在地:秋田県湯沢市高松

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山間の秘湯「泥湯温泉」

泥湯温泉街 出典:秋田県公式観光サイト「アキタファン」

開湯が平安時代初期とも言われている湯治場で、周囲の山の紅葉に埋もれた秘湯のような風情がある温泉で、現在は奥山旅館と小椋旅館という2軒の温泉旅館があります。

泥湯温泉の露天風呂 出典:秋田県公式観光サイト「アキタファン」

源泉が濁り湯であることから泥湯と呼ばれ、露天風呂で紅葉を眺めながらの入浴を楽しめます。

泥湯温泉<Information>

  • 名称:泥湯温泉
  • 所在地:秋田県湯沢市高松字泥湯沢
  • 電話:奥山旅館 0183-79-3021、小椋旅館 0183-79-3035
  • URL:奥山旅館 公式サイト

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河原毛地獄(河原毛の酸性変質帯)

河原毛地獄 出典:秋田県湯沢市観光物産協会 公式サイト

熱水噴出や火山ガスの噴気で樹木が生えない白灰の台地が地獄と呼ばれ、恐山(青森県)や立山(富山県)とならぶ日本三大霊地のひとつとされています。

周囲の鮮やかな紅葉との対比が美しく県道310号の車窓から眺められ、噴気を近くで観るには駐車場から遊歩道を歩きますが、硫化水素を含む火山ガスがあちらこちらに出ているので、立ち入り禁止の箇所には入らないようご注意ください。

河原毛地獄<Information>

  • 名称:河原毛地獄
  • 所在地:秋田県湯沢市高松番沢

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秋ノ宮温泉郷の「川原の湯っこ」

穴を掘って温泉と川の水を混ぜて温度調節 出典:秋田県湯沢市観光物産協会 公式サイト

河原毛地獄から秋ノ宮温泉郷まで、両側に紅葉が広がる「こまち湯ったりロード」のドライブは国道108号との交差点が終点です。

この交差点を左折して先に「川原の湯っこ」という足湯スポットがあり、自然に湧出する天然温泉を利用した珍しい足湯です。

役内川(やくないがわ)の川原を無料貸し出しのスコップで自由に掘り、温泉と川の水を混ぜながら自分好みの温度の足湯を楽しめます。

管理小屋にある貸出無料のスコップ 出典:秋田県湯沢市観光物産協会 公式サイト

近くの食堂か川原にラーメンなどを出前してもらえて、紅葉を眺め足湯に浸かりながら食事ができます。

川原の湯っこ<Information>

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湯沢のソウルフード「オランダ焼き」

オランダ焼きの断面 出典:秋田県公式観光サイト「アキタファン」

郷土料理としては稲庭うどんで有名な湯沢市ですが、湯沢発祥のご当地グルメに「オランダ焼き」という市民のオヤツがあります。

大判焼きや今川焼きに似た甘いふわふわの生地の中の具は、ハムとたっぷりのマヨネーズでその塩気と生地の甘さの調和が絶妙です。

ハムの上にはマヨネーズがたっぷり 出典:秋田県公式観光サイト「アキタファン」

その名前は焼く時に乗せるハムがオランダの風車のように見えることが由来で、湯沢市民のソウルフードとも言われ、今では秋田県の南部全域や秋田市内でも食べることができますが、とくに湯沢駅前の「高市青果店」が老舗として人気です。

オランダ焼き(高市青果店)<Information>

  • 施設名称:高市青果店
  • 所在地:秋田県湯沢市表町1丁目1-28
  • 電話番号:0183-73-2623
  • 営業時間:9:00~17:00
  • 定休日:元旦
  • URL:高市青果店 公式サイト

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まとめ

この記事では秋田県にたくさんある紅葉ドライブが楽しめる道路の中から、10月下旬から11月上旬ごろまで紅葉狩りを楽しめるルートを選んでみました。

どれも山間の道路で、道幅が狭かったり見通しの悪い急カーブがあったりするので、紅葉に目を奪われることなく安全にドライブを楽しんでください。


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