【岩手県】2024年版「東北紅葉ドライブマップ」・岩手県でおすすめのドライブコースと周辺グルメ3選!

県内の大半が山地や丘陵地帯の岩手県には数多くの自然公園があって、秋には県内のあらゆる地域で美しい紅葉が見られます。

それらたくさんの紅葉の名所の中から、ドライブしながら紅葉狩りを楽しめるおすすめのスポット3カ所をご紹介します。


八幡平(岩手県八幡平市・秋田県鹿角市)

出典:岩手県公式観光サイト「いわての旅」

八幡平(はちまんたい)は、岩手県と秋田県にまたがる複数の火山による高原大地の総称で、十和田八幡平国立公園内にあります。

この地域の紅葉は9月下旬ごろに山頂付近から色づき始め、少しずつ麓に降りてきて10月下旬から11月上旬までが見ごろです。

熊沼と周辺の紅葉 出典:岩手県公式観光サイト「いわての旅」

岩手県側には山頂付近でつながる快適なドライブルートが2本あり、冬期間に通行止めになるまでそれらを周回しながら紅葉を楽しむことができます。

ただし、2024年10月中旬時点で八幡平樹海ラインは道路陥没によって通行止めになっており、そのまま冬の通行止めになるかもしれず事前に確認が必要です。

八幡平アスピーテライン(岩手県道・秋田県道23号 大更八幡平線)

紅葉の中を通る道 出典:岩手県公式観光サイト「いわての旅」

岩手県の八幡平市大更(おおぶけ)から八幡平山頂付近を通り、秋田県鹿角市八幡平を結ぶ絶景の県道で、かつては一部有料でしたが今は無料で通れます。

岩手県側からは東北自動車道の松尾八幡平ICから入り、岩手山北麓に広がる紅葉を眺めながら、秋田県境の見返(みかえり)峠まで約26kmの道のりです。

八幡平山頂展望台 出典:岩手県公式観光サイト「いわての旅」

見返峠駐車場には八幡平山頂レストハウスがあり、八幡平山頂展望台へは徒歩30分ほどで、途中に「八幡平ドラゴンアイ」が春先に出現する鏡沼があります。

雪の回廊 出典:岩手県公式観光サイト「いわての旅」

冬期間は通行止めになりますが、4月末に除雪が行われると10m以上の高さの雪壁が出現して、「雪の回廊」の中を通るドライブが体験できます。

八幡平樹海ライン(県道318号)

松川地熱発電所付近の紅葉 出典:岩手県公式観光サイト「いわての旅」

見返峠から松川温泉までの約15kmの区間は、岩手山の眺望や「涼風の滝」、「太古の息吹(温泉の源泉)」などの観光スポットと紅葉ドライブを楽しめます。

ただし、先述の通り2024年7月3日から松川温泉のゲートから蓬莱境までの区間は、道路の陥没により終日全面通行止めとなっているのでご注意ください。

岩手山パノラマライン(八幡平市道 岩手山1号線)

森の大橋と紅葉 出典:岩手県公式観光サイト「いわての旅」

松川温泉から県道218号(雫石東八幡平線)を松川渓谷沿いに東に向かい下倉スキー場入口交差点を右折すると岩手山パノラマラインに入ります。

森の大橋を渡ってすぐに白樺並木があり、紅葉とのコントラストがきれいです。

焼け走り溶岩流と紅葉 出典:岩手県公式観光サイト「いわての旅」

その先、焼け走り溶岩流付近のT字路で県道233号(焼け走り線)を右折すると、今度は真っ黒な溶岩流の中、岩手山を眺めながらのドライブとなります。

そのまま東進すると東北自動車の西根IC付近を通り、「道の駅 にしね」がある国道282号に出られます。

八幡平<Information>

  • 名称:八幡平(山頂展望台)
  • 所在地:岩手県八幡平市細野

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ホウレン草のソフトクリーム

「道の駅 にしね]のほうれん草ソフトクリーム

八幡平市は「八幡平牛」、「八幡平杜仲茶ポーク」などのブランド肉と、山菜やきのこの山の幸に栽培マッシュルームなど、美味しい食材の宝庫です。

そのなかで西根地区はホウレン草の名産地として知られ、「道の駅 にしね」のレストランでは「ほうれん草ラーメン」や「ほうれん草カレー」などが味わえます。

ソフトクリームは5種類あって、ほうれん草が苦手な人にはミックスがおすすめ

これらホウレン草メニューのなかでも「ほうれん草ソフトクリーム」は、この道の駅に来たらぜひ味わいたい一品です。

きれいな緑色のソフトクリームが紅葉によく映え、控えめなホウレン草の香りと味わいが「クセになる」とされて人気があります。

ほうれん草のソフトクリーム(道の駅 にしね)<Information>

  • 販売施設名称:道の駅 にしね
  • 所在地:岩手県八幡平市大更第2地割154-36
  • 電話番号:0195-75-0070
  • 営業時間:レストラン 11:00~16:30(L.O.16:00、ソフトクリームは17:00まで)、産直・売店 8:30~17:00
  • 定休日:なし
  • URL:道の駅 にしね 公式サイト

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仙人峠(旧国道283号:岩手県遠野市・釜石市)

出典:KAMAISHI TRAVWL GUIDE (OPEN FIELD MUSEUM KAMAISHI) 公式サイト

仙人峠は岩手県南の遠野市と釜石市の境界にあって、かつては勾配がきつくヘアピンカーブが多い厳しい道路でした。

2007年(平成10年)に急な勾配とカーブが解消された仙人峠道路が開通して、両市間の所要時間が大幅に短縮されたことで交通量は格段に減りました。

出典:KAMAISHI TRAVWL GUIDE (OPEN FIELD MUSEUM KAMAISHI) 公式サイト

しかし、山間のループ橋など紅葉観光スポットが多数あることから、シーズンになると絶好の紅葉ドライブコースとして観光客が多数訪れています。

仙人大橋

仙人大橋とループする国道 出典:KAMAISHI TRAVWL GUIDE (OPEN FIELD MUSEUM KAMAISHI) 公式サイト

1959年(昭和34年)9月に仙人トンネル(当時は有料)が開通した際に整備され、急勾配に対応したループ状道路で甲子川にかかるアーチ橋です。

この橋と周囲の紅葉は、絶好の紅葉写真撮影スポットとして高い人気があります。

仙人峠<Information>

  • 名称:仙人大橋(仙人峠)
  • 所在地:岩手県釜石市甲子町 釜石街道

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市民に愛されるB級グルメ「釜石ラーメン」

縮れ麺と醤油スープの釜石ラーメン 出典:岩手県公式観光サイト「いわての旅」

その昔は漁港、そして製鉄所で栄えた釜石では、客を待たせないラーメンが食文化とも言われていて、多数の飲食店がその個性を競い合っています。

釜石ラーメンにとくに定義はないようですが、強いて言えばゆで上がりが早い極細の縮れ麺と、琥珀色で透明感のあるあっさり醤油味スープが特徴です。

釜石ラーメン<Information>


錦秋湖(国道107号:北上~湯田)

紅葉の錦秋湖を渡るJR北上線 出典:岩手県公式観光サイト「いわての旅」

秋田との県境から流れ出る和賀川を湯田ダムでせき止めて造られた人造湖で、その名の通り、秋には華やかな紅葉によって美しい景観が広がります。

また、湯田ダムの水位が低下する7月~10月の間はダム湖の上流側にある貯砂ダムが出現します。

流れ落ちる水が滝のように見えることから錦秋湖大滝と呼ばれていて、夜にはさまざまな色彩でライトアップされる人気の紅葉スポットです。

錦秋湖大滝 出典:岩手県公式観光サイト「いわての旅」

国道107号は2021年(令和3年)の地震で一時通行止めとなり、平行して走る秋田自動車道に無料区間が設けられて迂回させられていました。

しかし、翌年には湖を渡る仮設橋が設置されて通行できるようになり、ドライブで湖を2度横断できることから、かえって紅葉観光にはプラスになったとする声が上げられています。

現在は不通の区間(大石地区)を迂回するトンネル工事が行われていて、2026年には完成して迂回措置が終了予定とのことです。

錦秋湖<Information>

  • 名称:錦秋湖
  • 所在地:岩手県和賀郡西和賀町

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西和賀のおやつ「ビスケットの天ぷら」

ビスケットの天ぷら 出典:岩手県公式観光サイト「いわての旅」

西和賀地域ではビスケットを米粉の衣で天ぷらにして、おやつやハレの日の郷土菓子にしていましたが、それが今ではこの地域のB級グルメとなりました。

これに使うビスケットは東京の「イトウ製菓」の「かーさんケット」というプレーンビスケットが指定され、モチ米粉ベースの衣で揚げられています。

外はサクサクで中はモチモチの食感が美味しく、西和賀町内にある「道の駅 錦秋湖」や産直などで購入できるのでお土産におすすめです。

ビスケットの天ぷら<Information>

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まとめ

岩手県内の今年の紅葉は、10月中旬に県北方面の標高の高いところが色づき始めていて、10月下旬には平地近くまで降りてくるとみられています。

地域によっては11月上旬ごろまでは紅葉ドライブを楽しめることでしょう。

雪が降る前に、自然が織りなす赤や黄の色彩を鑑賞されてはいかがでしょうか。

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