【福島県】2024年版「東北紅葉ドライブマップ」・福島県でおすすめのドライブコースと周辺グルメ3選!

東北六県で最も南にある福島県では、会津の山岳地帯や裏磐梯の高原地帯などで紅葉が見ごろを迎えています。

そのなかで、温暖な浜通りや中通りなどではこれから色づき始めるところも多くあり、11月中旬から下旬ごろまで紅葉ドライブを楽しめます。


沼沢湖・只見湖・田子倉湖(大沼郡金山町・只見町:国道252号)

沼沢湖 出典:福島観光情報サイト「ふくしまの旅」

奥会津地方金山(かねやま)町から新潟との県境の只見(ただみ)町までの約50キロは、只見川が造る峡谷沿いを走る快適な紅葉ドライブコースです。

金山町内で只見川にかかる第5只見川橋梁 出典:福島観光情報サイト「ふくしまの旅」

水量豊富な只見川には、この50キロの間に上田・本名・滝・只見・田子倉の5つの水力発電用ダムがあり、それぞれ紅葉で彩られたダム湖の景観を楽しめます。

カルデラが生んだ沼沢湖

沼沢湖畔 出典:福島観光情報サイト「ふくしまの旅」

沼沢火山の噴火によって誕生したカルデラ湖で最大水深は96メートルと深く、紅葉シーズンは周囲約7キロが鮮やかに赤や黄色に彩られます。

湖畔に公園やキャンプ場のほか、金山町妖精美術館などの施設もあって、自然の中でのんびり紅葉狩りを楽しみながら過ごせます。

国道252号から沼沢湖の湖畔に出るには県道237号か、JR只見線の会津中川駅付近から町道「フェアリーロード」を利用してください。

沼沢湖<Information>

  • 名称:沼沢湖
  • 所在地:福島県大沼郡金山町

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炭酸水が涌く大塩天然炭酸場と滝沢天然炭酸水

金山大塩天然炭酸場 出典:極上の会津プロジェクト協議会 公式サイト

金山町の国道252号沿いには国内では珍しい天然の炭酸水が湧き出るスポットが2カ所あり、軟水で微炭酸のまろやかな口当たりの炭酸水を汲むことができます。

気泡とともにこんこんと涌き出す炭酸水 出典:極上の会津プロジェクト協議会 公式サイト

このうち「大塩天然炭酸場」の炭酸水は瓶詰されて近隣の店舗などで販売されているほか、金山町のふるさと納税返礼品としても活用されています。

瓶詰された炭酸水 出典:極上の会津プロジェクト協議会 公式サイト

もう一つの「滝沢天然炭酸水」も飲用として利用できますが、こちらはあまり整備されておらず、気になる方は大塩の炭酸水がおすすめです。

大塩天然炭酸場<Information>

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滝沢天然炭酸水<Information>

  • 施設名称:滝沢天然炭酸水
  • 所在地:福島県大沼郡金山町滝沢

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兄弟のような田子倉湖と只見湖

田子倉ダムと田子倉湖 出典:福島観光情報サイト「ふくしまの旅」

只見町にある高さ145メートルの田子倉ダムは、さらに上流にある奥只見ダムと並んで日本国内有数の大きさの水力発電用ダムです。

ダム湖の田子倉湖越後三山只見国定公園内にあって紅葉の名所として知られ、2005年に「ダム湖百選」に選ばれました。

田子倉ダム方面からみた只見ダム 出典:極上の会津プロジェクト協議会 公式サイト

また田子倉ダムのすぐ下流にある只見ダムは、田子倉ダムから放水された水量を調整する「逆調整池」のために建設されたダムです。

距離が近いので両方のダムの頂上(天端:てんば)から相手のダムを見ることができます。

田子倉ダム<Information>

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只見ダム<Information>

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只見町のB級グルメ「そばやきもち」

そばやきもち 出典:福島観光情報サイト「ふくしまの旅」

そば粉ともち米粉を併せて練った生地であんこや山菜などを包み、蒸してから焼いた会津地方の郷土料理です。

弾力が強く歯応えのある皮はほのかにそばの香りがして、中の具はあんこのほかにふきのとうや野沢菜などがあります。

只見町内の十割手打ちそばで知られるヤマサ商店で作られていて、近くにある八十里庵などで味わえるほか、お土産にもおすすめです。

そばやきもち<Information>

  • 施設名称:蕎麦処 八十里庵(ヤマサ商店)
  • 所在地:福島県南会津郡只見町叶津入叶津30
  • 電話番号:0241-82-3401
  • 営業時間:11:00~14:00
  • 定休日:冬季(積雪するまで無休)
  • URL:会津若松観光ナビ 公式サイト

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南湖公園・白河小峰城(白河市:国道294号、289号)

南湖公園 出典:福島観光情報サイト「ふくしまの旅」

白河の関で知られる白河市には、白河小峰城(しらかわこみねじょう)や南湖公園(なんここうえん)などの紅葉名所があります。

また市内を流れる阿武隈川沿いにも紅葉名所が多く、隣の西郷村(にしごうむら)の雪割橋(ゆきわりばし)や甲子大橋(かしおおはし)なども人気の名所です。

西郷村の甲子大橋 出典:福島観光情報サイト「ふくしまの旅」

白河の関跡なども含めてこれら紅葉名所は距離が離れているため、これらを訪れる際は、歴史を感じる市内ドライブを楽しみながら移動するとよいでしょう。

日本最古の公園「南湖公園」

南湖公園にある松平定信像 出典:福島観光情報サイト「ふくしまの旅」

南湖公園は1801年(享和元年)、時の白河藩主・松平定信(まつだいらさだのぶ)が庶民のために造成して解放した、日本で最初の公園とされています。

南湖公園 出典:福島観光情報サイト「ふくしまの旅」

春には桜、夏には新緑、そして秋には紅葉を楽しめる、白河市民の憩いのスポットで、湖の北側は車で湖畔近くを通ることができます。

南湖公園<Information>

  • 施設名称:南湖公園
  • 所在地:福島県白河市南湖
  • 電話番号:0248-22-1111(代表)(問い合わせは白河市役所観光課まで)
  • URL:白河市役所 公式サイト

白河小峰城跡(城山公園)

白河小峰城 出典:福島観光情報サイト「ふくしまの旅」

日本100名城」の一つ小峰城は戊辰戦争では激戦地となり、建物は消失して石垣だけになったことがありましたが、その後天守などが復元されました。

天守とケヤキの紅葉 出典:福島観光情報サイト「ふくしまの旅」

白壁の天守と、赤く色づいたケヤキのコントラストがとてもきれいです。

どちらも駐車場が完備されているので、ゆっくり紅葉狩りを楽しめます。

白河小峰城跡<Information>

  • 施設名称:白河小峰城跡(城山公園)
  • 所在地:福島県白河市郭内
  • 電話番号:0248-27-2310(白河市役所文化財課文化学芸係)
  • 開放時間:小峰城三重櫓 9:00~17:00(4月~9月)、9:00~16:00(10月~3月)
  • 開放時間:清水門・矢之門 8:30~17:30(4月~9月)、8:30~16:30(10月~3月)
  • 定休日:年末年始(12月29日~1月3日)
  • URL:白河市役所 公式サイト

全国にその名をはせた「白河ラーメン」

トラ食堂の元祖白河ラーメン 出典:福島観光情報サイト「ふくしまの旅」

豚骨と鶏ガラのダシのあっさり醤油味スープに手打ち縮れ麺が特徴で、全国に有名なご当地ラーメンとして市内に100店以上あり、首都圏にも増えています。

元祖とされる市内の「とら食堂」を基準として、それぞれ工夫がこらされた各店の味比べをしてみてはいかがでしょうか。

なお、白河ラーメンについてはこちらの記事でも詳しくご紹介していますので、ご参照ください。

白河ラーメン<Information>


夏井川渓谷(いわき市:県道41号小野四倉線)

夏井川渓谷 出典:福島観光情報サイト「ふくしまの旅」

いわき市外から近く、11月上旬から下旬近くまで紅葉ドライブを楽しめます。

色鮮やかな赤色が主体となっている紅葉が、JR磐越東線と県道沿いに15キロほどにわたって続く渓谷で、春は桜の名所としても知られています。

夏井川渓谷 出典:福島観光情報サイト「ふくしまの旅」

渓谷内は道幅が狭い箇所が多くあって大型車とのすれ違いなどには気を使うほか、沿道の駐車場が少ないので、駐車場所や車から降りる際には注意が必要です。

夏井川峡谷キャンプ場駐車場や沢登りを楽しむ背戸峨廊(せとがろう)入口脇の駐車場のほか、夏井川渓谷錦展望台駐車場を利用してください。

夏井川渓谷<Information>

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いわき市の魚「メヒカリ」

メヒカリの唐揚げ

紅葉シーズンのいわき市小名浜港にはたくさんの魚介類が水揚げされるなかで、とくにおすすめの魚は「市の魚」として知られる「メヒカリ」です。

青く光る大きな目をもつメヒカリは禁漁期を除いてほぼ通年水揚げがあり、淡白でやわらかい白身は唐揚げや天ぷら、干物などにして丸ごと食べられます。

いわき市内には、メヒカリを刺身や寿司など生で食べさせてくれる飲食店があるので、夏井川渓谷の行き帰りに味わってみてはいかがでしょうか。

メヒカリ<Information>


まとめ

福島県は山と高原の会津、内陸の中通り、海の浜通りと、気候の違いから紅葉シーズンが幅広く、広葉樹の種類も異なるのでその色合いにも違いがあります。

この記事ではその3つの地方でまだ紅葉ドライブを楽しめる道路をご紹介しました。

ぜひ3つとも訪れて、その違いを目と肌で感じてみてください。

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