二口林道(山形側の眺望)

【宮城県ー山形県】仙台市と山形市を直接繋ぐ唯一の道路「林道二口線」かなりの酷道ですが絶景を拝めます!

宮城県仙台市と山形県山形市を繋ぐ道路は一般的には「山形自動車道/東北横断自動車道/酒田線 経由」「国道48号線」、それに「笹谷峠」などがありますが皆さんは冬季閉鎖される絶景の「林道二口線」は通ったことがあるでしょうか?

今回は絶景の「林道二口線」を実際に通ってみた!ご紹介です。


仙台市と山形市を直接繋ぐ唯一の道路

二口林道(ふたくちりんどう)は、他の市町村を経由せずに仙台市と山形市を結ぶ唯一の道路であり、全長は総延長19.0キロメートル(山形県側:9.0km、宮城県側:10.0km)になり、最高点の標高は934メートルになります。

昭和48年に全線工事完了となりましたが元は江戸時代からの街道を引継いでいます。

通行可能時期は例年8月上旬から11月上旬までとなり、その年の降雪・融雪状況で閉鎖時期が変わります。

古くは最上街道または二口街道と呼ばれ、宮城・山形間の交通・交易の要路として栄えました。昭和48年に全線工事完了となりましたが、豪雨や雪解け水などによる路面の被災や法面の崩壊等により、しばしば長期間の通行止めとなることもありました。


いざ!人生初の「林道二口線」へ

上のGoogleMapで見ると山形市と仙台市を直線で結んでるので単純に「一番近道ではないか?」と思いますが林道二口線は二口峡谷を通るため車幅も一台やっと通れるくらい、更に急なカーブを何本も通らなければいけません。併せて峠道のため常に崖っぷちです。

先にお伝えしますが運転に不慣れな方にはおススメしませんので通る際には十分に気を付けてください。

二口林道へ向かう道(山形側)
二口林道へ向かう道(山形側)

今回は山形市側から林道二口線へ入ります。

山形市、山寺駅前を通り山形県道62号線(仙台山寺線)を二口峡谷へ向けて走ると山寺の住宅街を抜けます。

二口林道(山形側入口ゲート)
二口林道(山形側入口ゲート)

車一台が通れるくらいの住宅街の道路を抜けるとゲートが見えてきます。ここからが林道二口線となり、看板にも記載してある通り法定速度は20kmとなります。

道路は1990年代後半頃までは砂利道の林道でしたが2000年代頃より山形、宮城両側の道路がコンクリートで舗装されています。

二口林道の眺め
二口林道の眺め

ゲートを抜けて数分走ると既に紅葉した山々が見えてきます。(2023/10/27時点)ただし、道幅は本当に狭いですのでわき見運転には十分気を付けてください。

※因みに今回の写真は全て助手席の相方が撮影してくれてます。

山形県側から約20分ほどでしょうか?急なカーブに坂を上り続けると頂上付近に到着します。


山形県側頂上付近

二口林道(山形側の眺望)
二口林道(山形側の眺望)

見てくださいこの景色!溜息しか出ない圧巻の景色!これには本当に驚かされました。

この景色を見るためだけに林道二口線を通っても良いでしょう。切り立った山の鮮やかな紅葉の間を抜けて山形盆地。言葉がでません。(2023/10/27時点)

ただし、こちらも駐車スペースなどもちろんありませんので法定速度20km内でゆっくりと走りながら抜けていきます。この後山形川頂上付近でまたゲートがあります。

二口林道(宮城側入口ゲート)
二口林道(宮城側入口ゲート)

このゲート場所は山形県、宮城県の県境になります。ここから先は宮城県側へと入り坂を下っていきます。

峠を下っていくと宮城県側には展望台があります。

二口林道(宮城側の眺望)
二口林道(宮城側の眺望)

宮城県側の景色は切り立った山の間を抜け、秋保から中山の観音様まで見えます。

山形県側と比べてまだ紅葉しているわけではありませんがこちらの景色も負けていません。

二口林道の宮城側眺望拡大(仙台大観音)
二口林道の宮城側眺望拡大(仙台大観音)

宮城県側は「展望台」と看板が設置されてる場所がありますが近くに駐車スペースは見受けられませんので景色を眺める際には対向車や後続の車に十分気を付けてください。

ここからは写真の山間を抜けて下っていくような道路で、宮城県仙台市の秋保大滝へとつながります。


林道二口線、宮城県側

二口林道(白糸の滝)
二口林道(白糸の滝)

宮城県側に入ると写真の様な看板がチラホラと目立って見えてきます。

二口山塊エリア案内図
二口山塊エリア案内図

「白糸の滝」「磐司岩」「日陰磐司」「姉滝」など沢山の見どころがありますがどれも登山道、遊歩道を利用しての景観となりますので景観目的の場合はしっかりと登山用の備えで向かうようにしましょう。

駐車場は林道二口線沿いに「磐司駐車場」がありますのでここを利用すると良いですね。

磐司駐車場

磐司駐車場まで来るとあとは真っすぐに秋保方面まで抜けます。

途中、キャンプや登山受付なども行っている仙台市秋保ビジターセンターを抜けると林道二口線も二口街道へと変わり二車線の道路へと変わります。


二口渓谷

そもそも林道二口線のある二口峡谷は、宮城県仙台市の西部、名取川上流に広がる峡谷で全長8キロメートルあり、上流部は蔵王国定公園、中流-下流は県立自然公園二口峡谷に属します。

下流には秋保温泉があり、仙台近郊の自然景勝地として親しまれ紅葉時期の散策では県内でも随一の人気スポットです。

見所としては、日本の滝100選の秋保大滝、巨大な岩壁である磐司岩などが有名です。


まとめ

今回私は人生初の「林道二口線」を走りました。

地図上では山形市と仙台市を直接つなぎ先にもお伝えしたように「実は一番の近道じゃない?」と思いましたが侮ることなかれ、山形市側のゲートから仙台市のゲートを抜けるまで大よそ50分、山形駅前からと秋保から仙台駅までを考えると2時間弱くらいの運転ではないかな?

と思います。

ただし景色は抜群に良いです。運転にあまり自身のないドライバーにはおススメできませんが二口林道を抜けて帰りは国道48号線を通る、というドライブも良いのではないでしょうか?

まだ現時点では2023年の閉鎖時期も11月上旬~とだけになってますのでお時間ある方にはおススメいたします。


林道二口線 Information

安全対策

林道の規格・構造は,道の幅が狭く,カーブが多いため,利用される方は次の事項を厳守のうえ通行してください。

  • 車のスピードは時速20km以下としてください。
  • 幅員が狭いため,マイクロバス以上の大型自動車は通行できません。
  • 降雨・降雪時には,スリップや落石の危険があります。
  • 濃霧のときの通行は避けてください。
  • 見通しの悪い箇所での駐車は避けてください。
  • 対向車とのすれ違いは,路肩から外れないよう十分注意し,待避所や道幅の広いところで行って下さい。

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