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【秋田県男鹿市】男鹿真山伝承館でなまはげに会おう!なまはげ館では男鹿のなまはげが一同に介します!
「男鹿真山伝承館」は、寸劇によって「なまはげ」の伝承を見せてくれます。
来訪神であるなまはげは秋田県の男鹿市を代表する民族伝承で、国の無形重要文化財に指定されています。
恐ろしい声を上げながら、「わりごはいねがぁ~!(悪い子はいないかぁ~!)」「なまげものはいねがぁ~!(怠け者はいないか~!)」と家に押し入ってくると、その異形の姿と荒々しさに、子どもたちは心底おびえて泣き叫びます。
これが今なお毎年大晦日に行われる「男鹿のなまはげ」という行事です。
「男鹿真山伝承館」や隣接する「なまはげ館」は、年中無休です。大晦日でなくてもなまはげに会ってその迫力を体感することができます。
男鹿真山伝承館の寸劇でなまはげが登場
「男鹿真山伝承館」は昔の民家の形をしています。なまはげは一軒一軒の家を回って押し入ってくるものだからです。
中は完全に雨戸で閉ざされた空間に古い電灯が光っています。そしてその下に佇む語り部がなまはげの伝承を話し始めます。
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しばらくすると先立(さきだち)と呼ばれる人が現れ、家に入っていいかを聞いてきます。なぜ尋ねるのかというと「病の人がいる家には入らない」という決まりがなまはげのほうであるからです。
そして突然、激しく外から雨戸が叩かれます。同時になまはげの声が響いてきます。
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家に入ってきたなまはげは、大声を上げながら悪い子や怠け者を探し始めます。家の主人が「うちには悪い子などいませんよ!」と必死に訴えます。しかしなまはげは「なまはげ台帳」を持っています。その台帳を見ながら「いや、これによれば宿題をさぼっている悪い子がいるはずだ!」と暴れ回ります。
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主人はさらに「いや、うちの子はさっき宿題を終えました!悪い子なんていません!」とどうにか子どもをかばおうとします。なまはげの怒りを収めるために、酒肴の提供を始めます。もてなしを尽くすと、なまはげは怒りを収めて次の家へと向かっていきます。
なまはげのルーツ
なまはげは鬼の面をつけています。しかしそれはあくまで面で、実際は家内安全を祈る神の使いだと言われています。
なまはげの語源は「ナモミハギ」から来ているという説が有力です。
寒い夜、火のそばでいつまでもぬくぬくしていると「火ダコ」ができます。秋田では、この火ダコを「ナモミ」と呼んでいます。このナモミを剥がしに来るのがナモミハギです。そしてこのナモミハギが訛って「なまはげ」となったというわけです。
なまはげ館では大勢のなまはげがお出迎え
「男鹿真山伝承館」の隣には「なまはげ館」があります。館内には各地区で実際に使われていた100体以上のなまはげがいます。まさに男鹿中のなまはげが勢ぞろい。これだけの数のなまはげを一斉に見られるのはここだけです。
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映像も用意されていて、伝承館で見られる寸劇のような実際のお祭りの様子が鑑賞できます。なまはげの衣装を実際に身にまとうこともできます。
男鹿真山伝承館についてまとめ
男鹿真山伝承館に行けば、隣接するなまはげ館とともに、なまはげ色に染まった1日を送ることができます。興味がある方は是非訪れてみてください。
男鹿真山伝承館<Information>
- 名 称:男鹿真山伝承館(なまはげ館隣接)
- 住 所:〒010-0685 秋田県男鹿市北浦水喰沢48
- 電話番号:0185-22-5050(なまはげ館)
- 公式URL:なまはげ館ー男鹿真山伝承館