【福島県】2025年のお正月、福島県で初詣におすすめの人気の寺社をご紹介!
目次
福島県には昔からみちのくの玄関口として西の文化がもたらされ、古墳時代からの由緒ある神社仏閣が数多くある一方で、歴史は浅くとも特別なご祭神を祀る神社仏閣も存在しています。
この記事ではそれらの中から、とくに強力なパワースポットとして認知され、たくさんのご利益を期待できるとされている新旧3つの神社をご紹介します。
伊佐須美神社(会津美里町)
「岩代国一之宮 会津総鎮守」とされ、日本最古の歴史書「古事記」にもある伊佐須美神社(いさすみじんじゃ)は、「会津」という地名の始まりとして伝わっている神社です。
第10代崇神天皇が地方制覇に派遣した「四道将軍」の内、北陸道の大毘古命と東海道の建沼河別命がこの地で出会い、伊弉諾尊と伊弉冉尊を国家鎮護の神として祀ったのが由来とされています。
会津では、蘆名(あしな)家や会津藩祖の保科正之(ほしなまさゆき)をはじめとする歴代藩主に篤く庇護されてきた、格式の高い強力なパワースポットとされ、全国から参拝者が訪れます。
伊佐須美神社のご祭神とご利益
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)・大毘古命(おおひこのみこと)・建沼河別命(たけぬなかわわけのみこと)の4柱のご祭神が祀られています。
4柱のご祭神は「伊佐須美大神」あるいは「伊佐須美大明神」とも呼ばれています。
日本神話の天地開闢の神である「神世七代(かみよななよ)」の一代とされる伊弉諾尊と伊弉冉尊は、海をかき混ぜて日本の国土を造り(国産み)、森羅万象の神々を産みました(神産み)。
その2神を祀った大毘古命と建沼河別命も合祀され、「夫婦円満」・「縁結び」・「事業育成」・「五穀豊穣」のほか、八方除や厄除けなど広いご利益があると言われています。
なお、伊佐須美神社ではお守りの中で最も強力なパワーをもつとされる2年間有効の「強運御守」を授与していて、運気を大きく高める授与品として人気です。
伊佐須美神社の初詣情報
年末年始の祭典・行事予定は、12月31日16時から年越大祓式(庭上祭、本殿祭)の後、18時に一度閉門されて23時から除夜祭が行われ、元旦の0時に開門されてからは24時間参拝することができます。
元旦は9時から歳旦祭が執り行われ、お守りやお札の授与所は0時から18時まで受け付けされますが、2日以降は8時から18時までです。
なお、大変混み合う12月31日から1月5日の間は、神社周辺に5カ所の初詣臨時駐車場が設定されるので利用してください。
伊佐須美神社<Information>
- 施設名称:伊佐須美神社
- 所在地:福島県大沼郡会津美里町宮林甲4377
- 電話番号:0242-54-5050
- 祈祷受付時間:9:00~15:00
- 授与品受付時間:9:00~16:00
- URL:伊佐須美神社 公式サイト
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開成山大神宮(郡山市)
郡山市の街中にある桜の名所、開成山公園に隣接し、日本唯一伊勢神宮からのご分霊を受け、「東北のお伊勢さま」との異名をもつ東北屈指のパワースポットです。
1876年(明治9年)1月に伊勢神宮の御分霊を奉祭する認可が下り、「開成山大神宮」と名付けられ、1874年10月までに伊勢神宮で使われていた材木によって本殿や拝殿などが完成しました。
なお御分霊の許可に際しては、戊辰戦争で朝敵としての汚名を被った会津藩や二本松藩などの福島県各藩の状況を憂いた明治天皇のご配慮によって許されたと言われています。
創建からの歴史が浅いながら、明治時代の安積開拓に携わった開拓民の精神的なよりどころとして篤く信仰され、今でも初詣などの行事には全国から大勢の参拝客が訪れます。
開成山大神宮のご祭神とご利益
ご祭神として祀られているのは、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、豊受大神(とようけびめ)、神倭伊波禮彦命(かむやまといわれびこのみこと・初代神武天皇)の3柱です。
ご利益は「開運招福」・「諸願成就」・「五穀豊穣」のほか、「安産子育て」・「縁結び」・「学業成就」・「厄除け」・「商売繁盛」・「交通安全」・「無病息災」などが授けられると言われています。
境内には摂末社として開成山稲荷神社があり、豊受大神の別名ともされる宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)が祀られていて、ご利益は「商売繁盛」や「諸産業発展」などです。
開成山大神宮の初詣情報
初詣の期間は境内駐車場が大変混むため、次の場所に臨時駐車場が設けられます。
- 「郡山女子大学附属幼稚園」側の西側駐車場:12月31日22時から1月4日17時まで
- 「郡山市開成山公園」の西側駐車場:1月1日から1月5日まで
なお、車で訪れる際には12月31日22時~1月1日3時まで、神社北側の道路が一部通行止めになるのでご注意ください。
新年の行事は元旦の歳旦祭(さいたんさい)が0時から、7日の左義長祭が7時から15時です。
また、お正月中の授与品頒布時間は次のように変則になります。
- 元旦(水):0時から3時と6時から22時の2回
- 2日(木)と3日(金):8時から21時
- 4日(土)と5日(日):8時半から18時
- 6日(金):8時半から21時
- 7日:7時から17時
8日(日)以降の受付時間は祈祷も授与品も9時から16時半となります。
また、大晦日の13時から1月7日までは境内に露店が出店されるので、時間などについては大神宮の公式サイトで確認してください。
開成山大神宮<Information>
- 施設名称:開成山大神宮
- 所在地:福島県郡山市開成3丁目1-38
- 電話番号:024-932-1521
- 祈祷受付時間:9:00~16:30
- 授与品受付時間:9:00~16:30
- URL:開成山大神宮 公式サイト
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都々古別神社(棚倉町)
棚倉町には都々古別神社(つつこわけじんじゃ)が2社、棚倉町馬場の「都々古和氣神社(馬場都々古別神社)」と、棚倉町八槻(やつき)の「都々古別神社(八槻都々古別神社)」があります。
どちらの神社も、第12代景行天皇の皇子・日本武尊(やまとたけるのみこと)が奥羽遠征の際に、都々古山(福島県白河市の建鉾山)に鉾を立てて味耜高彦根命を祀ったのが創祀としています。
都々古別神社は「陸奥国一宮」とされていますが、どちらが歴史上の本社であるかなどについては現在も決着がつかず、どちらの神社も延喜式神名帳上では本社扱いです。
あるいは茨城県大子にある近津神社(ちかつじんじゃ)を下宮(下社)、馬場社が上宮(上社)で八槻社が中宮(中社)であるとする「近津三社」説もあるなど、真相はわかっていません。
都々古別神社のご祭神とご利益
主祭神は、日本武尊が祀ったとされる味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)で、その日本武尊が相殿神として807年(大同2年)に合祀されたと伝えられています。
味耜高彦根命は農業神、雷神で、「五穀豊穣」・「不動産守護」・「商売繁盛」・家内安全」・「縁結び」などのご利益があり、蛇神との神格をもつことから巳年の2025年初詣におすすめです。
また熊襲征討や東国征討などの伝説による英雄で、小説・映画・漫画・アニメでも知られる日本武尊のパワースポットとして、「難局打開」や「武運長久」のご利益もあるとされています。
都々古別神社の初詣情報
初詣には「近津三社」を1日で参拝する「三社参り」が、より強いご利益を授かるとして人気です。
八槻社に20台ほどの駐車場がありますが、馬場社にはなく近隣の棚倉町役場北側駐車場を利用することになります。
授与品を授かる時間は八槻社では9時半から16時の間とされ、馬場社は宮司さんの自宅が社務所のためか時間の情報がありません。
訪問前に電話で確認することをおすすめします。
八槻都々古別神社<Information>
- 施設名称:八槻都々古別神社
- 所在地:福島県東白川郡棚倉町八槻大宮224
- 電話番号:0247-33-3505
- 祈祷受付時間:9:30~16:00
- 授与品受付時間:9:30~16:00
- URL:棚倉町観光協会 公式サイト
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馬場都都古和氣神社(馬場都々古別神社)<Information>
- 施設名称:馬場都都古和氣神社(馬場都々古別神社)
- 所在地:福島県東白川郡棚倉町棚倉馬場39
- 電話番号:0247-33-7219
- 祈祷受付時間:不明
- 授与品受付時間:不明
- URL:棚倉町観光協会 公式サイト
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まとめ
この記事では初詣におすすめの3つの神社をご紹介しましたが、大晦日に除夜の鐘の音を聴きながらお寺での初詣もまた良いものです。
お寺への初詣でおすすめは、2025年の干支・巳年の守り本尊である普賢菩薩をご本尊としているお寺で、ご利益が期待できると言われています。
近所のお寺などのご本尊を調べてお参りしてみてはいかがでしょうか。