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【宮城県吹上】「鬼首温泉郷」は知られざる名スポット!15mの間欠泉や滝つぼ温泉など魅力がいっぱい

温泉

宮城には、あまり観光地がない、ということがよくいわれます。しかし、実際には、あまり知られていないけれど、全国の有数の観光地にも引けをとらない、魅力的な場所が多く存在します。

今回は、特にそのなかでも、鬼首温泉郷について紹介していきます。古くから伝わる間欠泉や、滝つぼの温泉に入れる旅館、湯煙に包まれた地獄谷を取り上げます。

鬼首間欠泉

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鬼首温泉は、歴史的な間欠泉があるスポットとして、地元民に知られています。鬼首は、外から来た人だと「おにくび」と呼ぶことが多いですが、実は「おにこうべ」が正しい読み方です。

ここの間欠泉は、2つあります。「弁天」と「雲竜」という名称が、それぞれ付けられています。

迫力の弁天泉

特に迫力があるのが、「弁天」です。約10分間隔で、15mほどの高さまで噴き上がります。間近に見ると、かなり高く感じます。

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地下の空洞に溜まった水が、火山の熱によって噴出するというのですから、自然の力を体感できます。1回あたりの噴出時間は1分強と、長めです。

ほぼ等間隔で噴き上がるので、観光にはうってつけの間欠泉です。

園内には露天風呂も

このエリアに入るのには、400円がかかります。ただ、圏内には混浴の露店風呂が存在し、間欠泉だけではなくて、湯を楽しむことも可能です。

注意点としては、人通りがあるということです。あまり知られていない観光スポットとはいえ、それなりに人が通ります。結構、覗かれることがありますから、そこら辺はあらかじめ認識しておく必要があります。

足湯や温泉卵づくりも

足湯もあるので、こちらは気軽に楽しめます。

温泉卵を自ら作れる場所もあります。卵を近くの売店で買って、カゴを貸してもらって作ります。

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体験用の卵は、1個40円で販売されています。茹で時間は9分程度が推奨されていて、後は好みで増減させます。

INFORMATION

名称鬼首間欠泉
所在地宮城県大崎市鳴子温泉鬼首吹上12
電話番号0229-86-2233分
公式URLhttp://kanketsusen.com/
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滝の温泉が楽しめる旅館

間欠泉のところにある温泉は、周りから丸見えで、勇気がいります。正直なところ、あまり利用している人がいないのが現状です。

しかし、せっかく温泉郷に来たのだから、間欠泉だけではなくて、湯も楽しみたいという人は大勢います。そこでおすすめなのが、間欠泉からほど近い場所にある「峯雲閣」です。

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ここには、滝つぼに入れる温泉があります。自然の魅力を満喫するコースとしては最適です。

綺麗で入りやすい滝つぼ

滝そのものが温泉になっている場所は珍しいです。自然の川や池が露天風呂になっている所は他にもありますが、大抵、あまり綺麗ではなくて、温泉というには難があります。

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しかし、ここの滝つぼは、普通の露店風呂と近い感覚で入れるのが魅力です。

注意点としては、5月~10月末までの期間限定だということです。あくまで自然の温泉ですから、秋を過ぎると冷たくなってしまって、入浴には適しません。

宿泊予約はすぐに埋まってしまう

宿泊は、1日8組しか受け入れていません。なので、旅行日が決まったら、早めの予約が重要です。

1軒宿で、周囲は静謐さに包まれています。まさに秘湯の様相です。

滝の近くまで行ってみよう

滝の近くに行って入浴すると、迫力を感じられます。木に包まれているので、木漏れ日が心地良いです。

滝つぼ付近は、砂利が多くなっているときがあります。サンダルを持参していくのがおすすめされています。

滝湯の注意点

天然そのものなので、前日に雨があったりすると、湯がぬるくなったり、冷たくなったりします。あらかじめ天気予報を見ておきましょう。

あと、7月や8月は、アブなどの虫が多いのが特徴です。一番良い時期は、6月と9月、10月あたりです。これくらいの時期を狙って行くのが良いでしょう。

身体の芯から温まる湯

アルカリ性で柔らかく、とても入りやすいお湯です。遠赤外線のストーブのように、体の芯からじんわりと温まってくる感覚があります。

湯から出て部屋に戻っても、長くぽかぽかとした感じが続きます。

日帰り入浴も可能

部屋がいっぱいで予約できなくても、気軽に日帰り入浴が可能(500円)です。ただしこの場合、10~13時の限定です。時間が早く短いので注意が必要です。

先に滝湯を楽しんでから、間欠泉などの見所を廻る、というのもアリです。受付で鬼首間欠泉の無料券をもらえますから、その点でも経済的です。

INFORMATION

名称峯雲閣
所在地宮城県大崎市鳴子温泉鬼首吹上16
電話番号0229-86-2243
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鬼首地獄谷

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鬼首間欠泉から徒歩で10分、地獄谷があります。駐車場から階段を下りて、地獄谷へ向かいます。

静かな自然の中を歩いて向かう

しっかりと遊歩道が整備されていて、穏やかな木々に包まれた自然の中を歩いていけます。横にゆったりとした川が流れていて、せせらぎが気持ち良いです。

そんな安穏とした景色の中を進んで行くと、やがてボコボコという何かが頻りに湧き出るような、不穏な音が辺りを包み込んできます。

そして視界に広がるのは、ごつごつとした岩肌から立ち上る熱水と湯煙です。ここが地獄谷と呼ばれる場所です。

紫雲が棚引く地獄

数々の小さな間欠泉も噴き上がっていて、まさに地獄の様相です。なかでも紫地獄というスポットは、絶えず煙に包まれていて、まるで雲が棚引いているような印象を受けます。

これが紫雲と呼ばれています。紫雲とは、仏教界の極楽にある雲のことをいいます。

歩いていると、すぐ真横から熱水や高温の煙が噴出してきます。自然のパワーをリアルに感じられる場所です。

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行くたびに表情が違う

その日の天気や季節、時間帯で地獄谷の雰囲気はだいぶ異なります。比較的に穏やかなときは、優しい日の光にうっすらとした湯煙が透かされて、地獄というにはあまりに綺麗な、それこそ天国のような光景になります。

行くたびに違った表情を見せてくれるので、リピーターが多いスポットです。

地獄谷も足元は遊歩道となっていて、1kmほどです。ゆっくり歩いても片道30分ほどで見て廻れます。

INFORMATION

名称地獄谷遊歩道
所在地宮城県大崎市 鳴子温泉鬼首吹上16
電話番号0229-82-2191(鳴子総合支所地域振興課)
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鬼首温泉郷についてまとめ

今回は、知る人ぞ知る宮城の名スポット、鬼首温泉郷を紹介してきました。立ち上る間欠泉や、滝つぼに入れる温泉、紫雲が棚引く地獄など、特に自然の魅力を堪能できる場所です。

自然の穏やかさと、迫力に満ちたパワーを、同時に感じられます。ゆっくりと見て廻って、そのエネルギーを存分に身体に取り入れましょう。

Editor-SK

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NEFT編集部の人間です。
酒、音楽、旅行が好きで平日は仕事終わりに酒に溺れ、休日は空きあれば近隣へ旅行に出かけています。いづれはNEFT取材で東北の縁を探しに海外へ!を目標に日々勤しんでおります。

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