和食

【青森県】青森の赤飯は甘くてピンク色?理由や由来、2種類の赤飯レシピをご紹介

青森県の人が他県に行って驚くことのひとつが、赤飯が甘くないことです。

赤飯と言えば甘くてピンク色のものだと思っていましたが、全国的には甘みがない小豆色の赤飯が一般的。

なぜ青森県の赤飯はあんなにも甘く、鮮やかなピンク色をしているのでしょうか?

今回は青森県の赤飯はなぜ甘くてピンク色なのか、理由や由来を調べてみました。実際に青森県で作られている2つの赤飯レシピも紹介するので、ぜひご覧ください。


青森県の赤飯はなぜ甘い?理由や由来を解説

青森県の赤飯はなぜ甘いのでしょうか?理由や由来を解説します。

青森県人、特に津軽の方は甘いものを好むと言われています。

例えば納豆やトマト、梅干しにもお砂糖をかけますし、茶わん蒸しは栗の甘露煮が入った甘いものが一般的。いなり寿司も甘くて、紅ショウガの汁で真っピンクに染まったご飯が詰められているんです。

甘いもの好きという県民性から、青森県では昔から甘い赤飯が好んで食されてきたのです。

貴重な砂糖を使うおもてなし料理だったから

砂糖が広く流通するようになったのは明治中期でしたが、東北の北部地方では貴重なものとして扱われていました。砂糖を使うのは盆と正月くらいで、普段の食事で使うことは滅多になかったそうです。

そのため、砂糖をふんだんに使うことは最上級のおもてなしであり、大量の砂糖を使った甘い料理=ごちそうと認識されていました。

赤飯は盆や正月など、祝いの席で食べられるおもてなし料理。そんな赤飯を甘く味付けするようになったのは、精いっぱいのおもてなしの心からなのかもしれません。

北海道から伝わったから

甘い赤飯を食べるのは青森県だけではありません。実は北海道の赤飯も甘く、青森県のものよりさらに濃いピンク色をしています。

青森の赤飯には甘納豆を使ったレシピがあるのですが、甘納豆を使った赤飯の考案者は北海道の料理研究家(南部明子 1920年11月3日 – 1994年6月4日)だそう。忙しいご家庭でも簡単に、おいしく食べられる方法として甘納豆を使った赤飯を考案したそうです。

小豆を使う従来の赤飯は、小豆を茹でたり蒸し器で赤飯を蒸したり、とても手間がかかります。一方で、甘納豆を使った赤飯は豆を茹でる手間がなく、もち米と普通米を混ぜるので炊飯器で炊くことが可能。

その手軽さから北海道では甘納豆を使った赤飯が広く流通し、北海道と交流があった青森にも甘納豆の赤飯が流通するように。本来の甘納豆を使った赤飯は甘くないそうですが、おそらく甘いもの好きな青森県人によって徐々に甘い赤飯へと変化したのでしょう。


青森の赤飯はなぜピンク色なの?

従来の赤飯に比べて青森県の赤飯は鮮やかなピンク色で、お盆や彼岸になるとスーパーにピンク色の赤飯コーナーが登場します。

青森の赤飯がピンク色の理由を調べると、レシピに秘密があることが分かります。

全国的に広く食べられている赤飯は小豆のゆで汁で米を炊くため、少し茶色がかった小豆色になります。しかし、青森県で食べられる赤飯は甘納豆を使用するため、従来の赤飯のように小豆の煮汁で米に色を付けることはできません。

では、甘納豆を使った赤飯は何を使って色付けするかというと…なんと食紅です。人工的に色付けするためピンク色な赤飯が仕上がるというわけなんです。


青森のコンビニの赤飯は甘いって本当?

青森県の赤飯が甘いということは、コンビニで売られている赤飯も甘いのでしょうか?

ふと疑問に思い、大手コンビニ3社の赤飯を食べ比べてみました。

左下がファミリーマート、中上がローソン、右下がセブンイレブン

パッケージからも見てわかるように、ローソンの赤飯は甘め、他2つは甘みのない塩味の赤飯でした。材料を見ても砂糖を使っているのはローソンの赤飯だけで、ファミリーマートとセブンイレブンは砂糖は一切入っていません。

幼い頃から甘い赤飯を食べ慣れてる身としてはローソンの赤飯がおいしかったのですが、他県の人は驚くかもしれませんね。


青森県で作られる2種類の甘い赤飯レシピを紹介

青森県で作られる2種類の甘い赤飯の材料や作り方を紹介します。炊飯器で作れるレシピなので、ぜひ作ってみてください。

小豆を使った赤飯

小豆を使った赤飯

材料(3~4人分)

  • もち米…1.5合
  • 米…1.5合
  • あずき…80g
  • ザラメ…大さじ5~6(お好みで調節してください)
  • 塩…小さじ1~2(お好みで調節してください)

作り方

1.もち米と米を研いで1~2時間ほど水に浸します。

2.鍋に小豆を入れ、ひたひたになるくらい水を入れます。中火で火にかけ、沸騰したら弱火にして3分ほど茹でてください。

3.鍋を火からおろし、ゆで汁を捨てます。もう一度鍋に小豆を入れ、600ccの水で30分ほど煮ます。指で潰せるくらいの硬さになったら火を止め、そのまま冷めるまでおいてきましょう。

4.冷めたら煮汁と小豆を分けておきます。
※煮汁は米を炊く際に使うので、絶対に捨てないこと。

5.炊飯器にもち米と米、ザラメと塩、小豆の煮汁を目盛りまで入れます。その上に小豆をのせて炊飯。

6.炊きあがったら蒸らし、お好みでゴマ塩を振って完成です。

甘納豆を使った赤飯

甘納豆を使った赤飯

材料

  • もち米…1.5合
  • 米…1.5合
  • 甘納豆…一袋
  • 白砂糖…大さじ2~3
  • 塩…小さじ1
  • 食紅…ほんの少し

作り方

1.もち米と米を研いで1~2時間ほど水に浸します。

2.炊飯器にもち麦と米、白砂糖、塩、食紅を入れ、3合の目盛よりやや下まで水を入れて炊きます。
※食紅は色がつきやすいので、ほんの少しでOK。

3.炊きあがったら甘納豆を入れ、20分ほど蒸らします。

4.お好みで黒ゴマやゴマ塩を振って完成です。


まとめ

今回は青森県の赤飯が甘くてピンク色の理由や由来を紹介しました。青森の甘い赤飯は貴重な砂糖を使ったおもてなし料理であり、甘いもの好きな県民性と北海道との交流で生まれた郷土の味です。

簡単に作れる2つのレシピも紹介しましたので、気になった方はぜひお正月に召し上がってみてくださいね。

小田桐はな

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青森のおいしいごはんで育った飲兵衛女。料理とお酒、漫画が大好きなwebライターです。

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