景勝地

青森県を代表する桜の名所「弘前城」

弘前城

青森県に現存する貴重な文化財、弘前城

弘前城は、青森県弘前市にある、弘前藩津軽氏の居城であった平山城で、江戸時代に築造された天守や櫓などが現存していることから、国の重要文化財としての指定を受けています。明治時代の廃城令や第二次世界大戦における空襲により、天守が現存している城は全国でも12か所にとどまっており、弘前城はそのひとつとしてたいへん貴重なものといえます。また、サクラの名所としても知られており、城内にはソメイヨシノやシダレザクラなどが植樹され、春には「弘前さくらまつり」が開催されています。

弘前城

Photo by Kuruman – 弘前城 (3)(2013) / Size-adapted.

弘前城は、関が原の戦いで東軍側について、徳川家康から4万7千石の領地を認められた津軽為信が、当時は「高岡」と呼ばれていた岩木川と土淵川に挟まれた場所に、弘前藩の首府となるべき城を築き、新たな町割りをして城下町を整備しようとしたのがはじまりです。弘前藩の初代藩主である津軽為信は、病気であった嫡男の津軽信建の見舞いのために京都を訪れるものの、京都で客死してしまい、築城工事は一時中断してしまいます。
その後、「津軽騒動」と呼ばれるお家騒動が勃発しますが、幕府の裁定によって、津軽信牧が2代藩主として認められたため、彼が中心となって築城が再開され、これまでの居城であった堀越城、大浦城の木材なども活用して、わずかの期間で工事を完成させます。また、江戸幕府の政策に深く関与して「黒衣の宰相」とも呼ばれる天海大僧正が名付け親となり、高岡の地名が弘前にあらためられ、城の名前も以後は「弘前城」と呼ばれるようになりました。
弘前城天守は、実は江戸時代前期の寛永年間、落雷によって火薬庫にまで引火して大爆発の上焼失していましたが、江戸時代後期の文化年間になって、藩主の津軽寧親が既存の櫓を移築するという名目で幕府に願い出て認められ、再建されることになりました。再建された天守は、現在に見られるとおりの3層のもので、藩主の部屋である御成りの間には、黒漆塗りの床の間などの豪壮なしつらえが見られます。

INFORMATION

名称弘前城
所在地〒036-8356 青森県弘前市下白銀町1
電話番号0172-33-8739
公式URL
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