随身門

【宮城県仙台市】仙台東照宮で静けさと賑わいを感じてみよう!

東照宮は徳川家康公を御祭神とする由緒正しい神社です。
修学旅行の時に、日光東照宮に行ったことがある方も多いのではないでしょうか。

そんな東照宮ですが、日光以外にも存在することをご存知でしょうか。
実は東照宮は日本全国各地に点在する神社。
東照大権現たる徳川家康を祀っている神社の総称なのです。

東北の東照宮と言えば弘前と仙台。
徳川家と縁があった伊達家が徳川家光に勧請した仙台東照宮は、2018年に御遷座365年を迎える歴史ある神社なのです!

というわけで、今回は仙台東照宮についてご紹介します!

東照宮造営の背景

東照宮は、徳川家康を祀っていると言うことで、諸大名が競って造営してきた神社。
東北地方では弘前藩がどこよりも早く1617年に造営。
次いで会津蒲生氏、鶴岡藩と造営ラッシュがはじまります。

我らが仙台東照宮が造営されたのは、1654年。
弘前藩に遅れること37年後となります。

何故、仙台にも東照宮が建立されることになったのか。
それは、1636年に起こった仙台大火が原因しています。

この年には、伊達政宗が亡くなったり、若林の倉庫が消失したりと不幸続きの仙台藩。
翌年にも大洪水が起こり、財政は逼迫した状況になってしまいます。
この財政難は、幕府から10万両もの大金を借りることができなければ、乗り切ることができませんでした。

そんな大金を貸してもらえた恩義から、2代藩主伊達忠宗は徳川家光に東照宮造営を願い出ます。
こうして、仙台城の北東、小田原村玉手崎の地に、立派な社殿が建つことになったのです。

小田原村玉手崎とは

では、どうして仙台城から離れた玉手崎の地に東照宮が建つことになったのでしょうか。

仙台市の北東にある玉手崎。
ここは、天気が良ければ遠くに青海を望むことができる風光明媚な小高い丘です。

実はこの土地、徳川家康とちょっとした縁があったと言われています。
1591年、徳川家康が江戸に戻る途中、当時、天神社の境内であったこの場所で休息をとったのです。
景色のいい玉手崎は、休息をとるのにピッタリだったのでしょう。
そんな縁もあり、御祭神所縁の地として鎮座地に選ばれたのです。

仙台東照宮の見所

仙台東照宮は国の指定重要文化財。
見所はたくさんあります。

随身門

例えば、本殿の前に構えた重厚な門。
これは随身門といい、三間一戸楼門形式の門です。
唐様和様の手法を各所に取り入れているのに、不思議と携帯の釣り合いが取れているのがポイントです。

また、毎月第4日曜日には骨董市が開催され、石鳥居から石段までの道に活気が生まれています。
せっかく東照宮を観に来るのなら、骨董市が開催されている日を狙ってくるのもいいかもしれません。
骨董市では、着物や陶器、アンティーク小物の他にも、掛け軸を入れておく箱など、普段どこで買えばいいのかわからないような骨董グッズまで売っているので、これから骨董集めをはじめたい人でもかなり楽しめますよ!

骨董市を眺める

個人的に一番オススメな楽しみ方は、随身門がある辺りから骨董市を見下ろすことです。
神社の静けさと市の活気とのコントラストを感じることができるので、東照宮の魅力をより一層強く印象づけることができますよ!

他にも拝殿の裏にある、御神体をお祀りする本殿や、本殿を囲む唐門と透塀、神社の入口にある石鳥居も重要文化財なので、忘れずにチェックしておきましょう!
ちなみに手水舎は宮城県の指定有形文化財、石段は仙台市の登録有形文化財になっています。

アクセス

仙台東照宮は、JR仙山線東照宮駅からがオススメです。
仙台駅からひと駅でたどり着くため、忘れずに降車しましょう。
また、お車でお越しの方も、200台駐まれる無料駐車場があります。
祭典や行事のある日は駐まれないかもしれませんので、時間に余裕を持って訪れるようにしてください。

INFORMATION

名称仙台東照宮
所在地宮城県仙台市青葉区東照宮1丁目6−1
電話番号022-234-3247
公式URLhttp://s-toshogu.jp/
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