【東北】焼きそばバゴォーンはなぜ東北で愛されるのか?地域限定のソウルフードに迫る

東北に住む人が県外に出て驚くことの一つに、焼きそばバゴォーンが売っていないことがあげられます。実は焼きそばバゴォーンは全国展開されておらず、東北・信越限定商品なんです!

本記事では焼きそばバゴォーンが東北で愛される理由を紹介しています。東北旅行の際は、ぜひ焼きそばバゴォーンを味わって、東北のソウルフードを体感してみてください!


東北のソウルフード「焼きそばバゴォーン」とは?

「焼きそばバゴォーン」は東洋水産が販売するカップ焼きそばで、1979年の発売以来、長年東北の人々に愛されてきました。東北の人の中には、焼きそばバゴォーン以外のカップ焼きそばを食べたことがない人もいるほど。スーパーには全国的に有名な「ペヤング」や「日清焼きそばU.F.O」よりも、焼きそばバゴォーンが多く並んでいます。

インパクトのある「バゴォーン」という名称は、自分の夢や目標に向かて頑張ってほしいという願いが込められているんだとか。過去に発売したパッケージには東北六県のイラストが描かれており、東北の人がいかに焼きそばバゴォーンを愛しているかがうかがえますね。


焼きそばバゴォーンはなぜ東北で愛されるのか?

地域限定商品である焼きそばバゴォーンは、なぜ東北の人に愛されているのでしょうか?理由を考察してみました。

焼きそばバゴォーンは今年で誕生45年!(2024年時点)

焼きそばバゴォーンの誕生は1979年、発売当初は全国展開されていましたが販売数が思うように伸びず、90年代以降別ブランドのカップ焼そばを展開するようになりました。ところが東北、信越地区ではバゴォーンの人気が根強かったため、そのまま販売が継続され、結果として現在では地域限定商品になっています。

青森県八戸市で製造されていた

1979年に発売し、1990年代半ばまで全国展開されていた焼きそばバゴォーン。実は発売当初から2012年までは、青森県八戸市の工場で製造されていたんです!元々東北・信越地方で人気が高かった商品ではあるものの、東北内で製造されているということで親近感があったのかもしれませんね。

東北人が好む甘めのソース

焼きそばバゴォーンの特徴は、サラッとした甘めのソースです。

北海道で有名な「焼きそば弁当」やカップ焼きそば業界1位の「日清焼そばU.F.O.」はドロッと濃いめのソースが特徴ですよね。また、東日本で最も売れている「ペヤング」は酸味とスパイシーさが絶妙。焼きそばバゴォーンは3つのカップ焼きそばの長所をすべて集めたかのような、唯一無二の味わいなんです。

麺はもちもちとしており、ソースによく絡みます。具材はたっぷりのキャベツ、肉そぼろなどが入っており、食べごたえも十分!さらに青のりや紅ショウガが入ったふりかけもあるので、より完成度の高いカップ焼きそばを楽しめるんです。

寒い時に嬉しいわかめスープ付き

焼きそばバゴォーンにはわかめスープがついているのも特徴です。東北の冬は早く、11月には初雪が降ることも……そんな寒い冬には、暖かいスープが飲みたくなりますよね。

焼きそばバゴォーンにはわかめスープがついており、焼きそばを食べた後に、わかめスープを飲むことで口の中をさっぱりさせることができます。同じく雪が降る北海道の「焼きそば弁当」にもスープがついているので、雪国で愛されるカップ焼きそばの共通点はわかめスープなのかもしれませんね。


焼きそばバゴォーンを食べてみた

実際に焼きそばバゴォーンを食べてみました。

焼きそばバゴォーン

今まで気付きませんでしたが、パッケージに「東北・信越限定」と書かれていますね。こちらのフィルムをはがすと、中には作り方やおすすめ商品が書かれていました。

焼きそばバゴォーン

イラスト付き解説なので、初めての方でも簡単に作れますね。必要な湯量は、焼きそばが530ml、スープが150mlとのこと。スープは味が濃い目なので、お好みでお湯を足してくださいね。

焼きそばバゴォーン

中を開けると、キャベツ・ひき肉が入ったかやく、ふりかけ、ソース、わかめスープが入っていました。他の焼きそばよりも小袋が多いので、4つ出したことを確認してから調理を開始してください。

焼きそばバゴォーン

かやくを入れるのですが、ここでワンポイント。

最後の湯切りでキャベツの流出を防ぐため、麺の下にかやくを入れてください。こうすることで、細かいキャベツも流れずに美味しくいただけますよ。この時、規定の場所よりも大きくフタを空けることで、麺の下にかやくを入れやすくなります。

焼きそばバゴォーン

お湯を入れたら3分待ちますが、この間に液体ソースを温めておきましょう。作り方には書いていませんが、温めた方が油が混ざり、より麺に絡んで美味しくなります。

焼きそばバゴォーン

3分たったらお湯を捨てるのですが、もったいないので捨てるお湯でわかめスープを作ります。この時、麺が入ると嬉しく感じるのは私だけでしょうか?沸かしたお湯で作るのが正しいのですが、流れ出た小さなキャベツや麺が入るのでちょっと得した気分になるんですよね。

焼きそばバゴォーン

お湯を切ったら、温めておいたソースをかけて混ぜ、最後にふりかけをかけて完成です。わかめスープもついているので、これだけで立派な焼きそば定食に!写真でも見てわかる通り、キャベツや肉そぼろがごろごろと入っています。

焼きそばバゴォーン

ふりかけは王道の青のりと紅ショウガが入っていました。青のりと紅しょうがの風味が良いアクセントになり、最後まで飽きることなく食べすすめられます。

途中でマヨネーズやからしをかけて味変するのもおすすめ。上級者になると納豆やカレーとトッピングする人もいるんだとか。ぜひ、自分好みのアレンジで食べてみてくださいね。


まとめ

いかがだったでしょうか?焼きそばバゴォーンは東北・信越以外では買えない、レアなカップ焼きそばです。他のカップ焼きそばとは似ても似つかないクセになる味は、長年東北の人々に愛されてきました。東北を訪れた際は焼きそばバゴォーンを買って、他のカップ焼きそばと食べ比べてみてはいかがでしょうか?



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