【福島県】二本松市和紙伝承館で和紙作り体験してみよう!
福島県は、知れば知るほど奥が深い「みちのくの入り口」です。そんな中でも二本松の和紙は他の地域の追随を許さないほどの歴史を持っています。
素朴な雰囲気から厳かな雰囲気まで、あらゆるシチュエーションを彩ることができるのが和紙の魅力。そんな和紙を、なんと1000年以上も作り続けてきたのが二本松の上川崎地区なのです。
この記事は、二本松市上川崎地区の和紙と二本松市和紙伝承館についてご紹介します。
上川崎和紙とは
二本松市上川崎地区は和紙の産地。
生産量こそ高知県や茨城県に引けをとってしまいますが、歴史はなんと平安中期までさかのぼることができます。
平安時代の貴族の多くが「みちのくの紙」と呼び、愛用していたと言う上川崎和紙。
その品質と言えば、あの紫式部や清少納言が文字を書くのに好んで使った「まゆみがみ」という紙が上川崎地区で作られた和紙だと言われるほどです。
二本松市では和紙の原料である楮を12月に収穫。
2~3mまで大きく育った楮は収穫後、皮がむかれ煮沸、叩き作業が行われ、最後に紙漉きを行うことで和紙として完成します。これらの全ての工程は、全て上川崎地区で行われるわけです。まさに、紙の地産地消というわけですね。
二本松市和紙伝承館
世にも珍しい、上り線と下り線が存在する道の駅 安達~知恵子の里~の上り線側には、和紙をテーマにした施設が建っています。その名は「二本松市和紙伝承館」。
ここでは、和紙を使った工芸作品や雑貨を販売し、訪れた観光客に和紙の魅力を紹介しています。
和紙を使った工芸作品の中には、丸い形状がかわいい電池式の和紙ランプや和紙で作った愛くるしい人形が先に付いた耳かき、はがきや封筒、便箋などの定番の雑貨まで、さまざまな種類のものを販売。
工芸作品の他にも、和紙の材料の楮を、表皮と一緒に煮詰め、叩いて作った筋紙も人気です。
これは、白い和紙の一面に黒い表皮が細かく散らばっていて、ひとつひとつ風合いが異なるのが魅力の和紙です。
もちろん、黒皮が散らばっていない1色で作られた丈夫な和紙、生紙も人気で、障子紙にするために購入していくお客さんもいるそうです。
そんな二本松市和紙伝承館の魅力はやはり体験コーナーです。
体験コーナーは、15分という短い時間で体験できるものから、40分という時間がかかる大掛かりなものまで、とにかく種類が豊富。
実際に紙漉きが体験できるだけでなく、上川崎和紙を使ったオリジナルの工芸品が作れるものまであるため、色々な思い出を作ることもできます。
なお、一部の体験は予約が必要になるので注意が必要です。
逆に言うと、それ以外はフラッと立ち寄った際にも体験できるものばかりなので、気軽に参加してみてくださいね。
和紙がソフトクリームになっちゃった!?
二本松市和紙伝承館に併設されるアイスクリーム工房ツースリーでは、なんと和紙ソフトを販売しています。
紙がソフトクリームになると聞くとびっくりしてしまいますが、実はこの和紙ソフトは和紙の材料である楮をソフトクリームに練りこんだもの。そのため安心して食べることができます。
気のなるお味ですが、ソフトクリームのクリーミー感にアクセントの風味が加わったような感じです。意外にも食べやすく爽やかな味だったのがまた驚きでした。
和紙ソフトという名前で引いてしまわずに一度食べてみてください!オススメです!
まとめ
二本松の和紙は、1000年以上の歴史を持つ伝統工芸品。その技を今に伝えるのが道の駅「安達」にある二本松市和紙伝承館です。
伝承館では和紙製品だけでなく、紙漉き体験をはじめとしたさまざまな体験に参加することができます。
また、隣にあるアイス工房ツースリーでは和紙ソフトなるソフトクリームも販売しているため、二本松に訪れた際は一度、食べてみてはいかがでしょうか。意外においしくてはまってしまうかもしれませんよ。
二本松市和紙伝承館<Information>
- 名 称:二本松市和紙伝承館「道の駅 安達(上り)」
- 住 所:〒969-1511 福島県二本松市下川崎上平33−1
- 電話番号:024-361-3100
- 公式URL:道の駅 安達 上り線