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藩政時代に、南部牛が海の物資を沿岸から盛岡まで運んでいました。そのルートが、国道455号でした。盛岡には、2つの道の駅があります。

そのうちの1つが、かつて南部牛が往来した国道455号線の沿道にあります。所在地は、岩手県岩泉町門三田貝です。この道の駅は、日本で最もノスタルジックだということで話題を集めています。

モデルになっているのは、旧岩泉町立門小三田貝分校です。児童が100人を越えていた時期もありましたが、段々と少なくなり、1999年3月に閉校になりました。

今でも裏には当時の体育館が残っています。

懐かしさに溢れた校内

かつて交通の難所として知られていた早坂峠を貫通する早坂トンネルの竣工によって、ここ岩泉町は辺境の地ではなくなりました。早坂トンネルを通り、7kmぐらい進むと、三田貝分校に到着します。

分校には在りし日の写真が飾ってあって、それを見るとかなり忠実に再現されて建てられていることが分かります。

入り口には、当時、実際に使われていた黒板が置かれています。そこには、「給食時間11~16時まで」、「参観日18時まで」といった文字がチョークで書かれています。

そうです。ここで提供されるご飯はあくまで給食であり、訪問する我々は授業参観に行く保護者だというわけです。

一歩校舎に入れば、そこは懐かしさに溢れた空間が広がります。まさに日本でも最もノスタルジックな道の駅です。

 

机に座って給食を食べよう

下駄箱や、当時使われていたままの勉強机があります。そこには、当時の生徒が残した落書きまで。

入り口からすぐ右手にあるのが、給食室です。中は、学校の教室みたいになっていて、テーブルはもちろん、小学校の勉強机です。

日替わり給食風セット(600円)が一番人気です。食器もアルミ製で、給食っぽく仕上がっています。

 

岩泉の名物「あんずぎばっと」

他に、岩泉の郷土食である「あんずぎばっと(320円)」を頼む人も多くいます。「あんずぎばっと」と聞いてもなんのことか分からない、という人は大勢います。

これは方言で、標準語でいうと「あずきはっと」です。これでかなり分かってきましたよね。あずきはそのままあずきです。はっとは、うどんのことです。宮城県登米市の郷土料理に「はっと」があります。すいとんに似たもちもち食感の小麦粉料理です。

岩手では、この宮城のはっとのことを、ひっつみという習慣があります。そのため、ここでは「はっと」がうどんになっているわけです。

あずきのなかにうどんが入っていて、おしるこのような見た目になっています。美味しいと評判です。

他に分校ラーメン(550円)も名物です。麺にどんぐりの粉を練り込んでいるなど、シンプルのなかにこだわりが詰まっています。

購買部のコロッケが絶品

給食室がやっていないときでも買えるのが、購買部の短角牛コロッケ(120円)です。岩手の短角牛は、特に脂身が少なく上質な赤身が美味しいということで非常に人気があります。

噛めば噛むほどに深い味を感じられるのが、短角牛の良いところです。そのミンチが中に入っていて、味わい深く、しっとりとしたポテトとの相性も抜群です。
ぜひ食べて欲しい一品です。他にきなこ揚げパンや教頭まんじゅうもよく出るメニューです。

懐かしさを感じるものが、他にもたくさん置かれています。たとえば、当時使われていたオルガンがあります。このオルガンは実際に弾いても良いそうです。

卒業生が残した絵や習字も飾られています。時間割表や世界地図、「よく噛んで おいしく食べる 元気な子」といった標語が掲示されています。

 

道の駅三田貝分校についてまとめ

三田貝分校は、これまで台風の被害に遭って、停電や断水になるなど、大きなトラブルが発生したことがあります。しかし、復興に向けて毎日盛岡駅から多くのボランティアの人を乗せたバスが訪れました。

そういった苦難を乗り越えて、今なお多くの人を癒し、思い出を喚起させる心地良い場所として存在しています。当時の分校の生徒や、自分の小学校時代に思いを馳せながら、ぜひ教室の机で給食を味わってみてはいかがでしょうか。

INFORMATION

名称 道の駅三田貝分校
所在地 岩手県下閉伊郡岩泉町門三田貝47−2
電話番号 0194-25-4311
公式URL http://www.ryusendo-water.co.jp/michinoeki/mitakaibunkou.html
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