【青森県五所川原市】素朴さがたまらない！津軽金山焼きの魅力に迫る

小田桐はな
2024.11.27
最終更新日: 2024.10.30

1 津軽金山焼きとは？
2 津軽金山焼きの魅力とは？
3 津軽金山焼きはどこで買える？販売場所を紹介
4 まとめ

津軽の五所川原で作られる『津軽金山焼』という焼き物をご存じでしょうか？日本国内でも評価が高く、近年ではその魅力が海外にも広がりつつあります。本記事では、津軽金山焼きの歴史やその独特の魅力、そして実際にどこで購入できるかについて詳しくご紹介します。

津軽金山焼きとは？

津軽金山焼きの起源は比較的新しく、青森県北津軽郡の金山村（現：五所川原市）で1985年から始まりました。この地は500年以上も陶器を作り続けられるほど豊富な粘土資源に恵まれており、薪に使う木材も地元の松を利用しています。材料から焼きに使う薪まで、全て地元のものを使っているなんて素敵ですよね。

また、翌年には青森市や弘前市、五所川原市で展示会を開催し、徐々にその存在が知られるように。さらに1987年には8立方メートルの備前式登り窯が完成し、本格的に津軽金山焼の生産が始まります。
1991年には有限会社津軽金山焼を設立し、一般向けの陶芸講座が開始。これに伴い陶芸家の育成が進み、津軽金山焼の技術が広く伝えられるようになります。さらに1992年には、ニューヨークのエバーソン美術館に出品された作品が永久保存され、国際的にも高く評価され、着実にファンを増やしていきました。
その後、1993年に「夏の陶器祭り」が初めて開催され、現在も行われる年2回の陶器市は大きなイベントとなっています。

津軽金山焼きの魅力とは？

津軽金山焼きの最大の魅力は、その素朴さと温かみです。津軽地方の自然を背景に、土そのものの風合いが生かされ、シンプルでありながらも独特の存在感を放っています。使うほどに味わいが深まるのも特徴で、経年変化によって器の表情が豊かになります。他の食器とは違い、派手さはないものの、食材をより引き立たせてくれる感じがしますよね。

また、津軽金山焼きのデザインは機能美を追求しています。無駄のないシンプルな形でありながら使いやすさを兼ね備えており、食器としての日常使いに最適！例えば、食卓に並べるだけで自然な美しさが加わり、食材との調和も楽しめます。食器以外に花器や植木鉢など、インテリアを彩る商品もあるので、ぜひお部屋に合わせて選んでみてください。

さらに、津軽金山焼きの魅力は、職人の手仕事による独自の技法にもあります。焼成の過程では、温度や湿度などの自然環境に応じて細かな調整が行われ、結果的に一点一点が異なる表情を持つ作品が生まれます。これにより、世界に一つだけの特別な器を持つ喜びを感じられるのです。

津軽金山焼きはどこで買える？販売場所を紹介

津軽金山焼が欲しいと思っても、実際にどこで買えるのか分からない人もいると思います。そこでここからは、津軽金山焼がどこで買えるのか、販売場所を紹介していきます。

ギャラリーでの展示販売

おすすめの購入場所は、津軽金山焼の展示館「ギャラリー和土WANDO」です。建物に入る前から動物の焼き物が並んでおり、実際にこの上に乗ることも出来るんだとか。子供しか乗れないのかと思いきや大人も乗れるそうなので、ぜひ乗って写真を撮りたいですね。こちらの展示館では津軽金山焼きの様々な作品が紹介されており、観光シーズンには特別展示会や企画展が開催されることも。落ち着いた空間で、じっくりと作品を鑑賞しながら自分好みの一点を見つけてみてくださいね。

春と秋に行われる陶器市

津軽金山焼きを購入するもう一つの方法は、春と秋に開催される陶器市に参加することです。陶器市ではすべての商品が半額に値引きされるので、とてもお得！津軽金山焼が半額で売り出されるのは、春と秋の陶器市だけなので、ぜひお得な機会に購入してみてください。

ちなみに津軽金山焼の陶器市に合わせ、敷地内では様々なイベントも開催されます。過去にはレストラン「山の風」の窯を使ったピザ作り体験やクラフト販売、多肉植物の寄せ植えなども出店していました。

オンライン

津軽金山焼はオンラインショップもあり、ギャラリーを訪れずに全国どこからでも購入ができます。公式オンラインショップでは写真が複数掲載されており、サイズ感やお手入れについても詳しく説明されています。手を添えた写真や料理を盛りつけた写真も掲載されているので、実物を見なくても気に入った商品を簡単に選べますよ。