【岩手県平泉町】奥州藤原氏が遺した浄土文化に触れる旅!「夢乃風」で食文化も堪能しよう
岩手県平泉の文化財として昔から有名なのは、中尊寺金色堂です。しかし、近年では毛越寺庭園が世界遺産に登録されて、平泉古寺を巡るコースとして、中尊寺の他に毛越寺も入れる人が増えています。
毛越寺庭園は、平安時代に造られました。浄土をイメージして造られたと言われています。中尊寺は、参拝可能な金色堂がはずせないスポットです。当時の平泉の繁栄を象徴する皆金色の阿弥陀堂です。
今回は、平泉の浄土文化に触れるスポットとして、毛越寺庭園、そして中尊寺金色堂を解説します。その2つを巡るコースのなかで、訪れたいグルメスポットも紹介します。
浄土を表現した「毛越寺庭園」
平泉の文化財は、奥州藤原氏によって造られたものです。戦乱の後、命を落とした人の魂を救うために、中尊寺や毛越寺を建立しました。毛越寺は、二代目の藤原基衡によって建てられました。
今は庭園のみが残っています。特に知識がない人が見ても、なんとなく浄土を感じさせる景観になっています。
庭園のほとんどは、「大泉が池」が占めています。この巨大な池は、大海原が表現されています。それこそ、磯や浜に見えるように造られています。石組で荒磯を、玉石を敷き詰めることで白浜をデザインしています。
INFORMATION
名称 | 毛越寺庭園 |
所在地 | 岩手県西磐井郡平泉町平泉大沢58 |
電話番号 | 0191-46-2331 |
公式URL | http://www.motsuji.or.jp/keidai/index.html |
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平泉の栄華を証明する「中尊寺金色堂」
奥州藤原初代の藤原清衡が建立したのが、中尊寺金色堂です。金色堂は内外に金箔を押し込んでいます。平安時代の平泉は金の産地として有名でした。奥州藤原の繁栄を象徴するような、荘厳な佇まいは一見の価値があります。
昭和37年から7年かけて大規模な改修が行われました。そのときに使用された金箔は、実に3万枚に上るそうです。柱から天井まで金色に輝く阿弥陀堂は、思わず息を飲む美しさです。
金色堂は、新覆堂の中にあります。基本的に、中は撮影禁止です。
INFORMATION
名称 | 中尊寺金色堂 |
所在地 | 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関78 |
電話番号 | 0191-46-2211 |
公式URL | http://www.chusonji.or.jp/guide/precincts/konjikido.html |
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平泉の食文化を担い続ける「夢乃風」
平泉の名物料理といえば、お餅です。平泉では昔から、祝い事など様々な場面でお餅が食べられてきました。そんなお餅を味わうなら、中尊寺と毛越寺の中間地点にある「夢乃風」がおすすめです。
年中無休で45年間、お餅を出し続けている老舗です。なかでも人気のメニューは、「藤原三代お餅膳(1000円)」です。こちらのメニューは、あんこ、ずんだ、しょうが、雑煮、くるみ、ごまの6種類のお餅が入っています。
毎朝、お餅をついているので、とても新鮮な味わいです。餡も自家製で、平泉産の餅米「こがねもち」に合っています。中尊寺と毛越寺を巡る浄土文化の旅に出たら、ぜひ訪れたい平泉の食文化に触れられる名店です。
INFORMATION
名称 | 夢乃風 |
所在地 | 岩手県西磐井郡平泉町平泉花立11-2 |
電話番号 | 0191-46-2641 |
公式URL | http://www.dream-wind.info/ |
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戦乱の世を勝ち抜き、一大富を築いた奥州藤原氏。その平泉での栄華を現代に遺しているのが、今回紹介した毛越寺や中尊寺です。浄土を感じさせる庭園や金色堂を拝観して、平泉の文化に触れるのは非常に感慨深いものがあります。
浄土文化巡りに合わせて、ぜひ平泉の食文化であるお餅も食べてみてください。きっと素敵な旅になるはずです。