桃太郎

岩手県北上市には、鬼をメインに据えた全国的に見てもレアな博物館があります。それが「北上市立鬼の館」です。

鬼といえば、日本の童話など昔話に良く出てきますよね。『桃太郎』や『泣いた赤鬼』などが有名です。そして、前者では倒すべき怖い鬼、後者では愛すべき心優しい鬼が登場します。

鬼というと、怖いイメージを持っている人が多いです。しかし実際には、童話でも見られるように、おっかない鬼もいれば、優しく気弱な鬼もいます。

そんなありとあらゆる鬼を、それこそ日本だけではなくて、世界の鬼を集めた場所が、北上市の鬼の博物館です。今回は、この鬼の館を紹介していきます。

 

鬼太郎のお出迎えでアイスブレイク

館内に入って真っ先に出迎えてくれる鬼は、鬼太郎です。そう、あの人気アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』のメンバーがオブジェで立っています。

鬼太郎は幽霊族の末裔で鬼ではないですが、名前の鬼つながりからか確かに存在しています。鬼の館というと、子どもが怖がって泣いてしまうのではないか、と心配される親御さんは多いです。

しかし、恐る恐る入ってみると、最初の展示が鬼太郎なので、子どもも怖がらずに済みます。

そして、鬼太郎の展示でアイドリングをした後は、いよいよ本格的な鬼の世界へと「鬼の門」をくぐります。

 

鬼の門の向こうは鬼が一同に集う世界

先には、世界各国の鬼が展示された部屋があります。一般的な赤い角の生えた鬼だけではなくて、動物みたいな顔をしたものや、コミカルな顔をしたものまで、多種多様な鬼がいます。

色々な種類があるので、怖いというよりは興味本位で一つひとつ見入ってしまいます。

北上名物の鬼剣舞

北上市伝統の鬼剣舞(おにけんばい)もいます。

北上市の鬼は、畏怖の対象ではなくて、むしろ安寧を想起させる仏の化身としての性格を持っています。豊作や泰平、悪魔の退散を祈願して踊る様子を表現しています。念仏剣舞といわれています。

1993年、国指定の重要無形民俗文化財となっています。

鬼剣舞体験

北上市立鬼の館では、鬼剣舞について学ぶことができる体験講座が実施されています。

講座は期間限定です。2018年は、鬼っこわんぱく講座「鬼剣舞体験」が7~8月と1~2月の時期にそれぞれ6回ずつ開かれています。

講座以外にも芸能公演として、ほぼ毎月、鬼剣舞が企画されています。詳しい講座や芸能公演、その他イベントの詳細は、以下を参考にしましょう。

・平成30年度鬼の館催し物案内(PDF)(526KB)

http://www.city.kitakami.iwate.jp/docs/2015032100015/files/H30.pdf

鬼剣舞の公演は、屋外ステージで行われます。晴れやかな景色の中で、壮大で迫力のある踊りを鑑賞できます。ただ、雨の日は中止ではなくて、屋内での公演に切り替わります。

 

様々な表情のお面が楽しい

色々な顔をした鬼のお面が飾られています。なかには般若の面もあります。

お面はそれぞれ、非常に精緻な造りで、伝統の業を間近に観察でます。

 

お面の色付け体験ができる

このお面作りの体験コーナーも開催されています。

毎月第3日曜に設置されている「鬼ッズの日」で、お面の色塗りができます。伝統の鬼剣舞や河童(!)のお面に色をつけます。

鬼剣舞については、実際にその衣装を身にまとうことも可能です。

鬼剣舞のお面づくりは、赤、白、黒、青、緑の5色から自由にチョイスして塗っていきます。どんな色を使うか、どんな形で塗るかによって、全く鬼の表情が変わってきます。

悲しい顔になったり、怖い顔になったり、面白いものになったりします。一緒に行った方とみんなで体験して、それぞれのできあがりを比べ合うのも面白いです。結構、その人のキャラが出るものです。

鬼剣舞の衣装を着れる

鬼剣舞の衣装は、120~160cmまでサイズが用意されています。子どもから大人まで着用可能です。

「鬼ッズの日」の体験は、先着順です。日程が決まったら、早めに申込をしておいたほうが良いです。

鬼剣舞の衣装を着れる体験の他に、「変身コーナー」が設けられています。こちらは申込不要で、日本のなまはげから、中国、インドネシア、オーストラリアなど各国の鬼に変身できます。

ぜひ家族や友達みんなで着て思い出の一枚を残しましょう。

 

鬼に関するQ&Aが面白い

館内の展示の前には、Q&Aが置かれています。これを見ることで、鬼の生態などについて深く知れます。

たとえば、「鬼の1日の生活はどのようなものですか?」という質問に対して、「夕暮れから活動を開始します。夜明けになると慌てて住処に戻ります。完全に夜型の生き物です」といったような回答が書かれています。

他にも、「鬼に出くわしたらどうしたら良いですか?」という問に対して、有効な対処法を答えています。ぜひ、鬼の館に行ったら、質問コーナーで鬼についてよく勉強してみましょう。

 ガイドを無料でつけられる

鬼の館に頼めば、無料でガイドをしてもらえます。それぞれの鬼のルーツや、それこそ上述した鬼に関する質問の答えも、より詳細に聞くことできます。

鬼についての知識欲がとどまるところを知らない、という人はぜひ、この無料ガイドをお願いしてみましょう。当日にお願いしても良いですが、事前に予約をしておくことも可能です。

そちらのほうが、スタッフが時間を取っておいてくれるので、確実にガイドを受けられるのでおすすめです。

北上市立鬼の館についてまとめ

今回は、北上市が伝統的に推している鬼をテーマにした博物館・鬼の館を紹介してきました。北上では、その市民憲章の一節に、「あの高嶺 鬼すむ誇り」とあります。

それほどに、鬼は害悪の象徴ではなくて、むしろ幸福をもたらす信仰の対象として考えられてきた、そして今なおそう思われている経緯があります。

そういった鬼への強い愛着や想いを、ここ鬼の館では感られます。しかし北上伝統の鬼だけではなくて、全国の、果ては世界各国の鬼を鑑賞できます。

特に見学に限定されていません。鬼に実際に触れて感じられる体験企画が多いことも、鬼の館の魅力です。

INFORMATION

名称 北上市立鬼の館
所在地 岩手県北上市和賀町岩崎16地割131
電話番号 0197-73-8488
公式URL http://www.city.kitakami.iwate.jp/bunya/kyoikubunkashisetsu07/
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