【山形県南陽市】『つるの恩返し』伝説のある寺院(鶴布山珍蔵寺)寺院最寄り駅がリニューアル!
目次
むかしむかしあるところに……で始まる民話『つるの恩返し』は、多くの人が一度は聞いたことがあるお話しではないでしょうか。
昔話、民話として知られている「つるの恩返し」にまつわる場所が、山形県南陽市漆山地区にあります。
鶴の布の寺『鶴布山珍蔵寺』は、つるの恩返し伝説を開運縁起としています。
また2022年末に、寺院の最寄り駅もリニューアルされ地元で話題になっています。
リニューアルされた駅の情報や言い伝えられている伝説、寺院の近隣の伝承館などをご紹介していきます。
どうぞ最後までお読みください。
『つるの恩返し』って?
【昔々、ある所に貧しい老夫婦が住んでいた。ある冬の雪の日、老爺が町に薪を売りに出かけると、猟師の罠にかかった一羽の鶴を見つける。かわいそうに思った彼は、鶴を罠から逃がしてやった。激しく雪が降り積もるその夜、美しい娘が夫婦の家へやってきた……】
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
物語は、命を助けてくれたお礼に鶴が人間に姿を変え現れて、自身の羽を使い反物を織っていたのですが、正体を見られてしまったため悲しい別れをすることになった、という話です。
この度のご紹介は、山形県南陽市に伝わる『つるの恩返し』伝説ですが、他地域にも言い伝えられている「鶴の恩返し」の物語があるようです。
鶴布山珍蔵寺(かくふざんちんぞうじ)とは?
曹洞宗金剛山輪王寺・極堂宗三和尚によって1460年に開山されたと伝わっている古刹です。
また、仙台伊達家と縁が深いとも云われています。近くには同じく伊達家と繋がりの深い、宮内『熊野大社』もあります。
珍蔵時には鶴の羽で織った織物が寺の宝物にされていたとの言い伝えもあり「つるの恩返し」を開山縁起としているそうです。
地名からもうかがえる伝説
南陽市漆山にある「鶴布山珍蔵寺」近くを流れる川の名は「織機(おりはた)川」であり、近隣に「羽付(はねつき)」や「鶴巻田」など鶴の恩返しにちなんだ地名が残っています。
つるの恩返しは、案外実際の出来事だったのかもしれないと思えてしまいますね。
駅舎にも鶴の恩返し
鶴布山珍蔵寺最寄り駅「フラワー長井線おりはた駅」無人の小さな駅舎ですが、近隣の学生やお年寄りにとって無くてはならない駅舎となっています。
そんな駅舎が『つるの恩返し』伝説にあやかってリニューアルされました。影絵のようなイラストは物語を彷彿とし周りの田園風景にも溶け込んでいます。
駅舎内の待合室には、付近の小学生が描いた絵も飾られほっこりしました。
INFORMATION
- 名称 : おりはた駅
- 路線 : フラワー長井線
- 所在地 : 〒992-0474 山形県南陽市漆山
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『つるの恩返し』資料館で昔話
つるの恩返しにまつわる資料などを展示している『夕鶴の里資料館』が織機川近くにあります。
資料館では鶴の気分?になって機織りも体験できるようです。
漆山地区は明治時代に製糸産業で海外貿易をするほど栄えていたそうです。
INFORMATION
- 名称 : 夕鶴の里
- 所在地 : 山形県南陽市漆山2025-2
- 開館時間 : 午前9:00~午後4:30
- 定休日 : 毎週月曜日(祝日の場合は開館)年末年始(12月29日~1月3日)
- 入館料 : おとな/330円 小中学生/110円
- URL : 夕鶴の里ホームページ
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まとめ
一度は聞いたことがある昔話。その中でも「鶴の恩返し」は全国に昔語りとして語り継がれているところがあります。
その中でも山形県南陽市漆山地区には鶴布山珍蔵寺をはじめ、地区名につるの恩返しにまつわる名が残っています。さらに最寄り駅の「おりはた駅」は最近リニューアルされ駅舎につるの恩返しの影絵が描かれています。
昔ながらの田舎の風景の中、物語の世界にタイムスリップのような感覚をあじわいに訪れてみるのも良いかもしれません。