
青森市発『味噌カレー牛乳ラーメン』とは?誕生秘話や気になる味を紹介【青森県】
目次
青森県には数多くのご当地ラーメンがありますが、その中でも異彩を放つのが「味噌カレー牛乳ラーメン」。
一見ミスマッチに思える組み合わせですが、味噌のコク、カレーのスパイス、牛乳のまろやかさが絶妙に調和し、一度食べるとクセになる味わいです。青森市民にとってはソウルフードともいえるこのラーメンは、地元の名店で提供されているほか、カップラーメンとして全国でも楽しめるようになっています。
この記事では、味噌カレー牛乳ラーメンの誕生秘話や味の特徴、青森で食べられるお店を紹介。さらにはカップ麺やお取り寄せ情報まで詳しく紹介します。
味噌カレー牛乳ラーメンの誕生秘話

高校生のアレンジで生まれた!?
味噌カレー牛乳ラーメンが誕生したのは、昭和50年代(1970年代)の青森市。現在の昭和通りにあった松竹会館の奥に「味の札幌」というラーメン店から味噌カレー牛乳ラーメンは生まれたのです。当時、この店は映画館の中にあり、多くの中高生が集まる人気のラーメン店でした。
当時の中高生たちは、味噌ラーメンにいろいろな調味料を加えて味変を楽しんでいました。ケチャップやマヨネーズ、納豆などを追加料金なしでトッピングできたので、アレンジを楽しんでいたそう。あるとき、味噌ラーメンにカレー粉と牛乳を入れると驚くほど美味しいことを発見。これが店主の耳に入り、試行錯誤の末にメニュー化されたのが始まりでした。
広まったきっかけとは?
最初は裏メニューとして提供されていましたが、あまりの人気により昭和53年(1978年)に正式メニュー化。その後、口コミやメディアで紹介されるようになり、青森市内のラーメン店にも広がっていきました。
現在では「味噌カレー牛乳ラーメン普及会」が結成され、県内外へのPR活動を展開。カップラーメンとして全国販売されるなど、その名は青森県外にも知られるようになっています。
味噌×カレー×牛乳の組み合わせが絶妙にうまい!

味噌×カレーのコク深いスープ
味噌ラーメンとカレーという、どちらも個性の強い味同士が組み合わさることで、コクのある奥深いスープが生まれます。味噌の甘みと旨味、カレーのスパイスがマッチし、一口飲めばやみつきになる味わいです。
牛乳が加わることでまろやかに!
ここに牛乳を加えることで、スパイスの刺激がほどよく和らぎ、スープ全体がマイルドに仕上がります。さらに、必ずといっていいほどバターがトッピングされるため、コクが増してより飲みやすくなるのも特徴です。見た目以上に調和のとれた味わいで、幅広い世代に愛される理由がここにあります。
納豆トッピングもおすすめ
味噌カレー牛乳ラーメンの基本的な具材は、もやし、メンマ、チャーシュー、コーン、わかめです。ルーツとなっている札幌味噌ラーメンらしい具材ですが、ここに合わせてほしいのが納豆なんです!
いくつかのお店では「味噌カレー牛乳納豆ラーメン」として提供されており、メニューにない店ではトッピングの1つとして納豆が用意されています。スープに混ぜて食べるので納豆感は薄れますが、とろみがついておいしい!岩手の「キムチ納豆ラーメン」然り、秋田の「納豆ラーメン」然り、東北には納豆とラーメンを合わせる文化が根付いているのかもしれません。
どこで食べられる?青森の名店を紹介
味噌カレー牛乳ラーメンは、青森市の以下のお店で提供されています。
- 札幌館
- 味の札幌 大西
- 味の札幌 浅利
- サッポロラーメン 蔵
- サッポロラーメン専門店 かわら
いずれも微妙に味が違うので、味の違いを楽しんでみてくださいね。
自宅で作れる!本格味噌カレー牛乳ラーメンの作り方

味噌カレー牛乳ラーメンはお店で食べるのが一番ですが、実は家庭でも簡単に再現できます。
材料(2人分)
- 中華麺(太麺推奨) … 2玉
- もやし … 1袋
- にんにく(みじん切り) … 1片分
- しょうが(みじん切り) … 1片分
- 水 … 600ml
- 牛乳 … 150ml
- みそ … 大さじ3
- カレー粉 … 大さじ1
- 鶏がらスープの素(ペーストor粉末) … 小さじ2
- ごま油 … 大さじ1
- サラダ油 … 大さじ1
- コーン、わかめ、バター、
- コーン … 適量
- わかめ … 適量
- バター … お好みで
作り方
- フライパンにごま油を熱し、にんにく・しょうがを中火で炒める。香りが立ってきたら、もやしと水、鶏がらスープの素を加えて煮立てる。みそを溶かし、さらにカレー粉を加え、塩で味を調えながら混ぜる。最後に牛乳を加え、ひと煮立ちさせて火を止める。
- 中華麺を袋の表示時間通りに茹で、湯を切る。
- 器にスープを注ぎ、茹でた麺を入れる。コーンやわかめをトッピングし、仕上げにバターをのせれば完成!
ワンポイント!
- より濃厚な味にしたい場合は、水の量を減らして牛乳を多めに。牛乳の代わりに生クリームを加えるのもおすすめ。
- バターを溶かしながら食べると、コクが増してよりまろやかに。
- 豚ひき肉を加えたり、ラードで炒めることでうまみがアップ!
自宅で作ることで、自分好みのアレンジも可能。青森の名物ラーメンを、ぜひ家庭で楽しんでみてください!
カップ麺やお取り寄せで手軽に楽しめる!

青森県民おなじみのカップラーメン
味噌カレー牛乳ラーメンの人気が全国に広まるきっかけとなったのが、カップラーメンの登場です。東北地方で愛される「焼そばバゴォーン」で知られる東洋水産から発売されており、インスタントながらもスープの再現度が高いと評判。お湯を注ぐだけで、青森市民のソウルフードを手軽に楽しめます。なお、商品名は「味噌カレーミルクラーメン」となっているので、お間違えの無いようご注意ください。
お店の味を自宅で!お取り寄せ情報
青森のラーメン店では、生麺タイプの味噌カレー牛乳ラーメンを通販で販売しています。お店のスープをそのまま再現できるので、青森に行けなくても本格的な味を楽しめるのが魅力。お取り寄せして、自分なりのトッピングを試してみるのもおすすめです。
まとめ
味噌カレー牛乳ラーメンは「味の札幌」で誕生して以来、今では青森市民に愛されるソウルフードとなりました。味噌のコク、カレーのスパイス、牛乳のまろやかさがうまく調和したスープは、一度食べるとクセになる美味しさです。名前のインパクトは強烈ですが、1度食べると癖になること間違いなし!カップラーメンやお取り寄せを利用すれば全国どこでも楽しむことができますが、機会があれば青森を訪れて食べてみてくださいね。