
青森県民の愛する工藤パンとは?定番&売れ筋商品も紹介
目次
スーパーのパンコーナーで「工藤パン」のロゴを見かけると、つい手に取ってしまう。そんな方は、きっと青森県民に違いありません。全国的には「イギリストースト」が知られていますが、地元ではそれ以外にも、朝食やおやつでお世話になってきたパンが数多くあります。私自身も、子どものころから工藤パンに囲まれて育ってきました。
本記事では、青森で長年愛されてきた工藤パンの魅力を徹底紹介!定番商品から隠れた人気商品、そしてパンだけにとどまらない幅広い展開まで。地元だからこそ知っている商品を親しみ込めてご紹介します。
工藤パンってどんな会社?
株式会社工藤パンは、1950年に創業された青森市の製パン会社です。長年にわたり県内の学校給食やスーパーに商品を提供しており、多くの県民にとっては「物心ついたときから身近にあった存在」ではないでしょうか。
大手の全国チェーンとは異なり、青森の食文化に寄り添ったラインナップが特徴。地元密着型の商品を作り続けてきたその姿勢が、長年の信頼につながっています。
パンだけじゃない!和菓子も洋菓子も絶品
工藤パンは製パンメーカーでありながら、和菓子や洋菓子も多く手がけています。特にお彼岸やお盆、正月などには、同社の串だんごを仏前に供える家庭も多く、我が家でも子どものころからその光景が当たり前のようにありました。
また、工藤パンの「スペシャルいちご」や「スペシャルモカ」はそのまま食べるだけではなく、アレンジしてケーキを作ることも可能。誕生日やクリスマスには、スペシャルいちごやスペシャルモカに生クリームと果物をのせてなんちゃってケーキを作った経験がある人も多いのではないでしょうか?パンだけではなく、ハレの日にも寄り添ってくれるのが工藤パンの魅力です。
工藤パンの定番&売れ筋商品を紹介!
王道!イギリストースト

工藤パンといえば、やはり「イギリストースト」。今や全国的な知名度を誇る青森のソウルフードとして知ら、お土産にも大人気ですよね。

ふわふわの食パンにマーガリンとグラニュー糖を挟んだシンプルな菓子パンですが、その背徳的な甘さとじゃりじゃりとした食感は一度ハマると抜け出せません。青森では甘い赤飯や茶わん蒸しが定番ですが、ここでも砂糖がふんだんに使われているなんて…青森県民の砂糖好きがうかがい知れますね。
定番のイギリストースト以外にも、じゃりじゃり感が増した「もっとジャリまし」や「ジャリジャリMAX」も販売されているので、食感を楽しみたい人はそちらもおすすめです。
2つの味を同時に楽しめる!?ダブルサンド

「ダブルサンド」も、根強い人気を誇る定番商品です。おすすめは甘さ控えめの小倉あんと、ほんのり塩気のあるマーガリンのマリアージュを楽しめる「小倉&マーガリン」です。この二つが絶妙なバランスで共存していて、食べた瞬間、ふっと懐かしい気持ちになります。

こんなにも小倉あんとマーガリンがたっぷり入っており、見た目以上にボリューミー。朝ご飯としてはもちろん、おやつとしてもよく食べられる商品です。
隠れた名品!チョコレイ

一見すると地味な存在ながら、ファンの多いのが「チョコレイ」です。デニッシュ生地の表面にチョコとシロップがのった贅沢な商品。デニッシュ生地はしっとりとしており、上にかかったチョコとシロップが抜群の相性です。
子どもの頃、おやつにこれが出るとちょっと特別な気分になったものです。今も変わらぬレトロなパッケージと味に、つい手が伸びてしまうことも。派手さはないけれど、密かな“青森定番”として語り継がれているパンです。
お供え物の定番!串だんご

和菓子部門で欠かせないのが、工藤パンの「串だんご」です。あん、ごま、しょうゆ(みたらし)の三つの味が展開されていますが、私の一押しはあんです。甘さ控えめのこしあんがたっぷり絡んだ団子は、もっちりとした食感で、どこか懐かしい味。
お盆やお彼岸になると、スーパーの和菓子コーナーにずらりと並ぶのがこの串だんご。仏前に供えるお供え物として、また家族のおやつとして、県民の暮らしに根付いた一品です。パン会社とは思えないほど和菓子も充実しているのが、工藤パンの底力を感じる部分です。
季節商品にも注目
工藤パンでは、季節ごとに登場する限定商品にも注目です。春には桜もちや草だんごなど、季節感のある和菓子が店頭に並びます。どれも手作り感のあるやさしい味わいで、売り場に並んでいるとつい買ってしまいます。
さらに、お盆になると落雁や月餅といった仏前向けの商品も登場し、菓子詰め合わせパックは法事や手土産にも重宝されます。地元の食文化に根ざしたラインナップは、県外のパンメーカーにはない、工藤パンならではの魅力です。
まとめ|“主食”にも“おやつ”にもなる、青森の味・工藤パン
工藤パンは、ただのローカルベーカリーではありません。パンだけでなく、和菓子やスポンジケーキまで手がけ、日常にもハレの日にも寄り添ってくれる存在です。朝ごはんに、おやつに、お供え物に。いつの間にか私たちの生活の中に溶け込んでいるからこそ、つい手に取ってしまう。
これからも青森県民に寄り添った商品づくりを楽しみにしています。