
青森県鶴田町にある日本最長の三連木造アーチ橋「鶴の舞橋」とは?
青森県鶴田町の「鶴の舞橋(つるのまいはし)」は、全長300メートルを超える日本最長の三連木造アーチ橋です。
津軽富士・岩木山を背景に、鶴の舞橋(別名:廻堰大溜池)の湖面に優雅な曲線を描くその姿は、地域を代表する観光名所となっています。
この記事では、鶴の舞橋の構造・素材・地域文化との関わりを客観的な視点から紹介します。
舞の鶴橋の構造と特徴

鶴の舞橋は、三連太鼓橋(さんれんたいこばし)構造を採用した木造の歩行橋です。全長は約300メートル、幅は約3メートルで、1994年(平成6年)7月に開通しました。
青森県鶴田町の津軽富士見湖(別名:廻堰大溜池)に架かるこの橋は、湖面に映る優美な曲線と岩木山の眺望が調和する、町の象徴的な存在。橋のデザインはつがいの鶴が飛翔する姿をモチーフにしています。
設計にあたっては、周囲の自然景観と調和することを重視し、橋脚には樹齢150年以上と推定される「青森ヒバ」を700本使用。光の角度によって変化するヒバ材の木肌は、周囲の風景とともに四季折々の表情を見せています。
自然と調和する「 青森ヒバ」

青森県を代表する木材「青森ヒバ」は、古くから寺社建築や船材などに使われてきた長寿命の木材です。
ひばにはヒノキチオールなどの薬効成分が豊富に含まれており、シロアリやカビなどへの耐性が高いことが知られています。この抗菌・防虫効果は、伐採や加工を行っても失われにくく、長年にわたって木の健全さを保ちます。
また、ひばの木目が緻密で美しいのは、一本一本が数百年という歳月をかけてゆっくりと成長するため。長い風雪に耐えて育った天然木ならではの強度と、淡い黄金色の光沢が青森ひば最大の特徴といえるでしょう。
地域文化と木造技術の継承

青森県の豊かな森林資源を生かした木造建築である鶴の舞橋は、ひばの優れた耐久性や防腐性を活かすことで、寒冷地の湿潤環境にも耐えうる設計を実現しています。
また、開通以降、地域住民による清掃や維持管理が行われており、町ぐるみで橋を守る活動が続けられています。2020年代以降には、補修で発生したヒバ材の端材を再利用し、地元工房が箸や木工品へとアップサイクルする取り組みも見られます。
このような活動は、地域資源を循環的に活用しながら、木と人との関わりを次世代へ伝える試みとして注目されています。
橋を歩く時間を、体験として楽しむ

鶴の舞橋へは、JR五能線「陸奥鶴田駅」から車で約10分、弘前市内からは30〜40分ほどです。パーク内には駐車場(有料)と遊歩道が整備され、桜、新緑、紅葉、雪景色と、どの季節に訪れても絵画のような美しさを楽しめます。

晴れた日には岩木山の姿が水面に映り、鶴の舞橋がまるで“空へ伸びる階段”のように見える瞬間も。訪れるなら、ぜひ朝と夕方の2回。光の角度が変わるだけで、橋の印象がまったく違って見えることでしょう。
鶴の舞橋ライトアップイベントも定期的に開催されており、例年10月~11月頃に行われています。
鶴の舞橋<Information>
- 名 称:鶴の舞橋
- 住 所:〒038-3542 青森県北津軽郡鶴田町廻堰大沢(富士見湖パーク)
- 電話番号:0173-22-6211(富士見湖パーク 管理棟)
- 公式URL:メデタイ・ツルタ(鶴田町観光サイト) – 鶴の舞橋

















