【青森・秋田県】しそ巻きあんずって青森・秋田だけ?作り方やアレンジレシピを紹介

幼いころから食卓に並んでいた「しそ巻きあんず」。しかし、東北を出ると途端に「しそ巻きあんず」と遭遇する機会が減ります。調べたところ、なんとしそ巻きのあんずは青森県や秋田県を中心とした東北地方の郷土食であることが分かりました。

そこで本記事では、しそ巻きあんずが青森や秋田で愛される理由を解説しています。しそ巻きのあんずの作り方やアレンジレシピも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。


しそ巻きあんずとは?

左:いした「あんずしそ巻き」 右:山市食品「しそ巻きあんず梅」

しそ巻きあんずは、青森県と秋田県で古くから親しまれている伝統的な郷土食です。名前の通り、甘酸っぱいあんずをしそで包んで作られており、しその爽やかな風味とあんずの酸味のある甘さが絶妙にマッチ。お茶請けや漬物としてはもちろん、おにぎりの具として登場することもあります。朝食にしそ巻きのあんずが提供されるホテルや旅館もあるのですが、観光客のなかには購入して帰る人もいるそう。どこか懐かしく、ほっとする味がいいんですよね。


秋田や青森など東北で愛されるのはなぜ?理由を解説

「しそ巻きあんず」が秋田や青森でしか食べられていない理由には、地域の歴史や食文化、材料の調達方法など、いくつかの要因があることが分かりました。

青森県ではしそやあんずの栽培が盛ん

あんず

秋田や青森は、寒冷な気候が特徴の地域で、この気候が特定の農産物の生産に適しています。あんずは冷涼な気候で育つ作物で、青森県や長野県で多く栽培されています。また、青森県はしその生産が盛んで、これらが「しそ巻きあんず」の材料として利用される背景となっています。

また、冬が長い青森や秋田では食品を乾燥させて保存食にすることが多く、古くからあんずも乾燥させて保存食として利用されてきました。雪国特有の食品を保存する技術の発展に加え、あんずやしその生産が盛んであることから「しそ巻きあんず」が生まれたと考えられています。

ちなみに、東北以外に長野県でも「しそ巻きあんず」が食されているとのこと。長野県も雪国ですし、全国有数のあんずの生産地なので、同じような理由でしそ巻きあんずが生まれたのでしょう。そう考えると、東北と長野の食文化ってどこか似てますよね。

全国的に材料が手に入りにくい

「しそ巻きあんず」が秋田や青森でしか食べられていないもう一つの理由として、材料の流通や知名度の問題があります。しそや乾燥あんずといった材料は、全国的にはそれほど広く流通しておらず、特にしその新鮮さが求められるため、地元での消費に限られる傾向にあります。

また、しそ巻きあんず自体が地域限定の伝統的な食べ物であるため、他の地域ではその存在自体があまり知られていません。これにより、他の地域で普及する機会が少なく、秋田や青森のローカルフードとしての位置づけが強くなったと考えられます。

しそ巻きあんずの作り方

乾燥あんず

「しそ巻きあんず」を作るには、まず必要な材料を揃えることから始めましょう。基本的な材料と作り方はは以下の通りです。

  • 乾燥あんず(甘みの強いものが良い)
  • 赤紫蘇
  • 砂糖
  1. あんずの準備
    乾燥あんずを軽く水で洗い、砂糖水(砂糖と水を混ぜたもの)に数時間漬けて柔らかくします。柔らかくなったら、水気を切っておきます。
  2. しその準備:
    赤紫蘇の葉は丁寧に洗い、酢水に軽く漬けておきます。これにより、しその香りが引き立ち、しんなりとします。
  3. あんずをしそで巻く:
    柔らかくなったあんずをしその葉で包みます。しっかりと巻くことで、あんずがこぼれないようにします。
  4. 仕上げ
    巻き終えたあんずを乾燥させます。天日干しで数日間乾燥させると、しその風味が馴染み、あんずとのバランスが良くなります。

しそ巻きあんずを作る際のコツとして、しその葉を巻くときに、あんずがはみ出さないようにしっかりと巻くことが重要です。はみ出てしまうとまた、乾燥あんずを砂糖水に漬ける時間を調整することで、好みの甘さに仕上げることができます。


しそ巻きあんずのアレンジレシピを3つ紹介

漬物やお茶請けとして食卓に並ぶ「しそ巻きあんず」ですが、実は色々なアレンジで楽しめるんです!もし、「しそ巻きあんず」を作りすぎた、他の食べ方が知りたいという方はこれから紹介するアレンジ方法を試してみてくださいね。

チョコでコーティング

「しそ巻きあんず」をチョコレートでコーティングしてみましょう。ザッハトルテがそうであるように、チョコとあんずの相性は抜群!しその爽やかな風味とチョコレートの甘さが絶妙にマッチし、洋風のおやつとして楽しめますよ。

ヨーグルトにトッピング

「しそ巻きあんず」を細かく刻んで、ヨーグルトにトッピングしてみましょう。しその香りとあんずの酸味が、ヨーグルトにアクセントを加えてくれます。また、パンケーキやワッフルに添えると、一味違った味わいが楽しめますよ。

クリームチーズと和える

しそ巻きあんずを細かく刻み、クリームチーズと和えてみてください。デザートとしてはもちろん、お酒のおつまみとしても重宝します。

まとめ

しそ巻きあんずは、青森や秋田で長年親しまれてきた伝統的なおやつです。基本の作り方をマスターしたら、様々なアレンジを加えて、自分だけのしそ巻きあんずを楽しんでみてください。


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