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【山形県】世界でも珍しい 温泉宿が作り上げた「湯あがり専用ビール」とは?「天童ブルワリー」の本格派クラフトビールをご紹介

温泉で湯あがりに飲むキンキンに冷えたビール、想像しただけでも最高ですよね。
そんな”最高の湯あがりの一杯”のために本気で作られたビールが山形に存在するのをご存じでしょうか。

この記事では、山形県天童市の温泉旅館が運営する小さな醸造所「天童ブルワリー」で作る本格派クラフトビールについて詳しくご紹介します。

湯あがり専用ビールとは

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湯あがり専用ビールは、天童温泉「桜桃の花 湯坊いちらく」の館内にある「天童ブルワリー」で開発されたビールです。
天童ブルワリーは「湯あがりといえば、ビール」という温泉旅館の旦那衆ならではの発想から生まれた醸造所です。

本格的なビール作りを学ぶため、ビール大国ベルギーにまでわたり本場の醸造技術を持ち帰るという徹底ぶり。

ビールの成分の90%以上は水であり、ビール作りには水選びが欠かせません。
天童ブルワリーでは地元山形の伏流水を仕込みに使用するなど特にこだわっています。
上質な軟水を使用することでなめらかな口当たりとすっきりした味わいを実現しています。

天童ブルワリーで販売している湯あがりビールは2種類

天童ブルワリーが湯あがりビールとして現在発売しているビールは2種類です。
実際に飲んでみた感想とともに詳しくご紹介します。

■蕎麦ドライ

蕎麦ドライは山形県産の更科(さらしな)そばを使用した、すっきりとした飲み口が湯あがりに最適なビールです。
クラフトビール・地ビールの口コミサイ『beer365』において全国堂々1位にランクインしている名品でもあります。(http://www.beer365.net/rankings/ beer365ビール ランキング – 総合2022年 4月現在)

実際に飲んでみると蕎麦を全面に押し出したビールというよりは、ホップの苦味がしっかり効いた正統派ビールという印象。
わずかに香る蕎麦の風味とともにキリッとしたあと味とコクがクセになります。
のどごしも爽快でまさに湯あがり最初の一杯にゴクゴク飲み干したいビールです。

蕎麦ドライはお料理のお供にもぴったり。とくに脂っこいお料理に合わせるのがおすすめです。
完成度が高い味わいで、ビール通に飲んでほしい本格派の一本といえます。

■天使のさくらんぼ

さくらんぼの王様といわれる山形県産の”佐藤錦”をぜいたくに使用したフルーツビールです。
さくらんぼの甘酸っぱさとジューシーな果実味、そこにホップの苦味がうまく融合した味わいが特徴といえます。

このビールはフルーツビール好きはもちろん、「ビールは好きだけど、フルーツビールはどうも苦手」という方にもおすすめします。
私も今までフルーツビールは得意ではありませんでしたが、こちらのビールを飲んで初めておいしいと感じました。

まるでワインのようなさくらんぼの豊かな香りが楽しめる天使のさくらんぼは、湯あがりのゆったりとしたくつろぎの時間に飲みたい一本です。

出来たての樽生ビールが味わえるのは旅館館内だけ

天童ブルワリーのクラフトビールはオンラインショップか湯坊いちらく1階の売店でも購入できますが、樽生ビールを味わえるのは次の2カ所のみです。

・天童温泉旅館「桜桃の花 湯坊 いちらく」館内(宿泊客、日帰り入浴客向け)
・姉妹店「ダエドコ YAMAGATA おさけとおりょうり」(東京都千代田区)

自宅でお風呂上りにいただくビールも格別ですが、出来たての樽生ビールを味いたいなら湯坊いちらくの利用をおすすめします。
特にクラフトビールをはじめとしたお酒・ソフトドリンクが飲み放題になる宿泊客限定の「オールインクルーシブプラン」を申し込めば、滞在中は心ゆくまで温泉とビールを楽しめます。

湯あがりのほてった身体に冷たいラガーが染みわたる感覚は館内でしか体感できない特別な瞬間。
宿泊すれば地元でとれた食材を使用したお料理とビールのマッチングもあわせて楽しめるので、ビールの魅力を存分に味わえます。

まとめ

温泉宿の遊び心から生まれた「天童ブルワリー」のクラフトビールには、山形ならではの素材とこだわりがたくさん詰め込まれていることがわかりました。
蕎麦やさくらんぼを使用したビールというといかにもお土産要素を強く感じてしまいますが、しっかりと完成された本格的な味わいが楽しめます。
温泉宿が本気で作りあげた湯あがり専用ビールで、湯あがりの最高の一杯を体験してみてはいかがでしょうか。

 

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naka

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東北生まれ東北育ちライターのnakaです。
趣味は寺社・仏閣巡り。御朱印は3冊目に入りました。
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