ぱんだけどぱんじゃない？甘くとろける純白のソウルフード！銘菓「くまたぱん」をご紹介【福島県須賀川市】

加橋もと春
2025.06.17
最終更新日: 2025.06.12

1 福島県須賀川市の「くまたぱん」とは？
2 「くまたぱん」実食レポート！驚きの食感と上品な甘さ
3 くまたぱんはどこで買える？主な購入方法をご紹介
4 ご当地スイーツ好きなら「くまたぱん」は必食！

福島県須賀川市に古くから伝わる銘菓「くまたぱん」。名に「ぱん」と付いていますが、実は和菓子です。インパクトのある純白の見た目と、長い歴史を持つ地元屈指の銘菓として、多くの人々に愛され続けています。

今回は、そんな「くまたぱん」の魅力をご紹介します。

福島県須賀川市の「くまたぱん」とは？

くまたぱんとは、こしあんを黒糖生地で包んで焼き上げ、蜜と砂糖とでしっかりとコーティングした小判型のお菓子です。まんじゅうとは一線を画す食感が味わえます。

福島県須賀川市の銘菓「くまたぱん」を製造するのは、「くまたぱん本舗」です。全国ネットのテレビ番組や各種メディアで度々取り上げられる老舗菓子店で、くまたぱんも今や福島県須賀川市のご当地スイーツとして広く知られる存在となりました。

くまたぱんの最大の特徴は、何といってもその見た目のインパクトです。純白の砂糖が厚くコーティングされた姿は、まるで雪玉のよう。見るからにスイートで、どこかレトロな雰囲気を醸し出しています。

この懐かしい雰囲気のお菓子が初めて発売されたのは、戦後間もない昭和27年のことです。現在3代目となる店主が、発売当初と変わらない製造手法で、当時の美味しさを守り抜いています。その日の気温や湿度に合わせて、材料を加減するのは熟練の技です。焼き上げた後に砂糖をたっぷり使うことで、日持ちが長く、お土産やお供え物としても重宝されます。

「くまたぱん」実食レポート！驚きの食感と上品な甘さ

見た目のインパクトが抜群の「くまたぱん」ですが、その美味しさもまた格別です。今回は、実際に購入して実食レポートを行います。

今回購入したのは5個入り。パッケージもレトロ感あふれる趣きで、紐のかけ方一つとっても、丁寧なこだわりが伝わってきます。

包み紙を取り、化粧箱を開けると…行儀よく並んだ「くまたぱん」がお目見えします。表面をつややかに化粧され、どこか澄まし顔に見えるのが可愛らしいです。

一口かじると、まずその食感に驚かされます。

表面の砂糖に加え、コーティングされた蜜がカリッとした歯ごたえを生みだします。続いて、砂糖の層がほろっと崩れ、噛み砕くたびにザクザクとした心地よい食感が。

そして同時に、中身の黒糖まんじゅうが姿を現します。あんも生地も、砂糖と同くほどけるような口どけで、まろやかな甘みが口の中に広がります。あんも生地もしっかりと焼き上げられていますが、パサつきは一切なく、するりと溶け出すようななめらかさです。

ザクザクとした食感と、なめらかにほどけるまんじゅうを繰り返して堪能していると、あっという間に1個を食べ終えてしまいます。

気になる「甘み」ですが、見た目から想像するよりもずっと控えめに感じる方が多いでしょう。確かに甘さはありますが、しつこさを感じない、さわやかな甘みです。すっと溶け、すっと引いていく上品でやわらかい味わいには驚かされるかもしれません。

1個食べ終える頃には、「もう1つ食べたい」と思ってしまうほどの魅力があります。

くまたぱんはどこで買える？主な購入方法をご紹介

くまたぱんを食べてみたい！そんな方のために、主な入手方法をご紹介します。

①くまたぱん本舗（実店舗）

須賀川市役所からほど近いエリアに、「くまたぱん本舗」の実店舗があります。少しレトロ感のある外装は、くまたぱんの歴史を感じさせる佇まいです。店舗を訪れると、くまたぱんだけでなく、他の商品も直接見て選べるのが魅力です。ついつい、あれこれと買いたくなってしまうかもしれません。現地を訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみることをおすすめします。