【山形県南陽市】ヒジキ、海藻じゃないよ!その名もオカヒジキ!
オカヒジキ?ヒジキ?海藻がオカってどういうこと、と不思議に思いますよね。
山形県南陽市では、畑で作るヒジキ「オカヒジキ」の収穫時期も3月下旬から11月上旬までと長く食卓を彩ってくれます。
県外ではあまり見聞きしないと思われる「オカヒジキ」の魅力をご紹介させていただきます。
食べ方の例もあわせて記載していますのでご覧になってくださいね!
オカヒジキって何者?
元々は海岸の砂地に自生していたものです。
葉の部分が海藻のヒジキに似ていたことからオカヒジキと呼ばれるようになったそうです。
オカヒジキとして栽培されるようになった発祥の地は山形県南陽市砂塚村(現 南陽市)と、海からは遠い内陸部だったのです。
なぜ内陸部で栽培が広がったのか?は、江戸時代に山形県北部の庄内浜で自生していたオカヒジキの種が船便の荷物に紛れて運ばれた先が、船着き場のあった南陽市にたどり着き栽培するようになった、と言われています。
オカヒジキって細いし栄養あるのか疑問!
葉も細く、茎ばっかりに見えてしまいますが、食べて良し!栄養も豊富!なのです。
オカヒジキは、カロテンが豊富な緑黄色野菜です。
カリウムの含有量は墓の野菜と比べてもトップクラスの君臨しています。
他、カルシウム、鉄、ビタミンK、マグネシウム、マンガンも豊富に含まれています。
以外にも栄養の宝庫!と言っても過言ではないのかもしれませんね。
葉も細く、茎ばっかりに見えてしまいますが、食べて良し!栄養も豊富!なのです。
どうやって食べると美味しいの?
代表的な食べ方は、ゆでておひたしですね。
醤油やめんつゆをかけただけの簡単調理ですが、オカヒジキのシャキシャキ感が癖になることまちがいなしです。
マヨネーズもチョイ足しすると子ども受けも抜群で、地元南陽市の小中学校では給食のメニューにも登場するそうです。
オカヒジキそのものが癖のない味なので、シーチキンなどと和えていただくと、栄養価も一段とアップし好まれています。
辛子あえにすると、お酒のおつまみとして人気があるのですよ。特に、日本酒との相性は最高では?と思っています。
その他に、天ぷらや炒め物、刺身のツマなどレパートリーも多く、市場に出回る時期も長いことから、山形県内では大変人気のある地元野菜です。
買うときの選び方や調理するときの注意点
オカヒジキは県外への出荷は少ないようですが、近県の市場では見かけることも多くなってきています。
購入の際は株が大きくなってしまうと茎が固くなってしまうので小さめのものがおススメです。
特に根元近く、赤みを帯びたところは硬くて食べられないので切り落としから調理しましょう。
いただき物などで固そうなときも捨ててしまわず、茎を取り除き葉の部分だけにすることで美味しく食べることができますよ。
オカヒジキは山形県の野菜なの?
今や山形県以外でも色々なところで栽培されています。
まだ知名度や普及率が低いのか、某TVのクイズ番組で画像から名前を当てられたのは、出場者の中一人だけしか答えられていませんでした。
発祥の地は山形県と言われていますが、栄養も豊富な野菜なのでもっと広まってくれるといいですね。
ちなみに、オカヒジキを野菜として栽培しているのは日本だけのようです。
オカヒジキはハウス栽培が主で、湿気がこもってしまうと病気になりやすく一晩で全滅、などということもあり管理が大変なようです。
しかも認められている農薬も無く、ほぼ無農薬栽培で殺虫剤も使えないので虫との闘いと苦労が絶えないようです。
ですが、そのおかげで我々消費者は安心してオカヒジキを食べることができありがたいですよね。
まとめ
「オカヒジキ」?と聞いただけではどのようなものなのか想像がつきませんよね。
ヒジキは海藻が一般的なので、まさか野菜とは思いませんでしょ。
オカヒジキのルーツを探っていくと、驚くことに江戸時代初期から食用として利用しようと栽培していたなんて、案外歴史の古い野菜だったのですね。
発祥の地、南陽市では学校給食にも登場するほど県民に愛されている野菜なのです。
美味しく栄養も豊富なオカヒジキをチャンスがあったらぜひ食べてみてくださいね。おススメですよ。