【岩手県盛岡市】自然の中の動物園で楽しもう!盛岡市動物公園ZOOMO(ズーモ)がリニューアルオープン!
目次
盛岡市動物公園は1989年の開園以来、盛岡市民と動物の触れ合いの場として親しまれてきました。
盛岡市郊外の丘陵地帯にあり、岩山公園や岩山パークランドと隣接している動物園です。
クマやキツネやタヌキなどの地元の動物やゾウ・キリン・ライオンなどが、自然の地形が活かされた展示スペースでのびのびすごしているのを観察できます。
2021年9月から休園していましたが、今年2023年4月20日に「ZOOMO(ズーモ)」としてリニューアルオープンし、連日多くののお客さんが訪れています。
ZOOMOってどんな意味?
人、動物、環境の健康は相互につながって一つとする「One World-One Health」の理念で、野生生物と自然環境の保全・人と動物の福祉に資する事業を展開する動物園として、次の4つの由来からZOOMOという愛称が決められました。
ZOO MORIOKA
盛岡市民の動物園として地域に根差した存在であり続けたいとの思いと、これからもずっと盛岡の動物公園として愛されたいとの願いを表わしています。
ずっと、もっと
ずっとずっと盛岡に在って、もっともっと盛岡市民からも動物からも愛される動物公園であり続けたいとの願いが込められています。
ずもな
岩手県の遠野地方では、民話の語り部さんが「むが~す、あったずもな(昔あったそうな)」と語り出します。
昔話のように未来永劫に語り継がれる動物園でありたいとの思いと、自然と人と動物の命とかかわりを伝える語り部でもありたいとの願いです。
ZOOM ON
これからの新しい動物園の形として飼育動物の福祉、野生動物や環境保全にフォーカスした事業を展開して、日本で唯一の動物園を目指すという意気込みを表しています。
ZOOMO BASE & MONKEY CORT
駐車場から道路を渡ったバス停のところに大きな「ZOOMO」のロゴが掲げられた入口があります。
入場ゲートのZOOMO BASEまで参道のように続く小道には、理念が書かれた動物のシルエットの立て看板が並んでいて、その突き当りがZOOMO BASEです。
ZOOMO BASE
入場チケット販売や案内をしてくれるZOOMO STATIONがあり、ベビーカーや補助付き三輪車などほか、電動車いすなどの貸し出しもあります。
きれいなトイレには男女どちらにもオムツ交換用のベビーベッドが置かれ、隣に広い授乳スペースがあります。
SHOPでは岩手県内の福祉作業所やクラフト作家などのハンドメイド雑貨が購入でき、売り上げの一部が野生動物や環境保全の取り組み支援に寄付されます。
入場チケットは自動券売機から購入
現金・クレジットカード・電子マネー・QRコード決済などで購入でき、ZOOMO BASEにはフリーWi-Fiがあるのでスマホ決済でも大丈夫です。
また、Wi-Fiはここのほか園内各所に設置されていて自由に利用できます。
電車の改札口のような入口で、購入したチケットのQRコードをかざすと改札機のゲートが開いて入場します。
MONKEY CORT
BASEの左側に以前からあったサル山は、MONKEY CORTとして入場無料のスペースとなり、いつでもサルたちに会うことができるようになりました。
岩だけだったサル山は、リニューアル後に木造りのやぐらができ、サルたちが喜んで遊んでいます。
また、ZOOMO BASE入口近くでサルのエサが無人販売されていて、サル用ビスケットが1カップに5~6個ずつ入っていて100円です。
これはニホンザルの習性に合わせて、ランダムなタイミングで少しずつエサを与えることで、サルの群れを野生の状態に近づけようとする試みとのことです。
ZOO LOOPがつなぐ5つのエリア
BASEから順路上に描かれた赤い三本線と矢印に従って歩くと、5つのエリアを巡ることができます。
順路の途中にはトイレや休憩場所が多くあり、自動販売機が設置されています。
身近な動物に出会える里山エリア
日本の里山で見られるタヌキやキツネやリスなど身近な動物たちが展示されているエリアです
ツキノワグマの運動場にはガラス越しに観察できる「ツキノワグマテラス」があり、金網を気にせずクマたちを眺められます。
イノシシの運動場の上を通るループ道があったり、ニッポンイヌワシの広いケージの中には下から見上げるトンネルがあったりなど、これまでの動物園とは違う角度から動物たちを観察できるのが魅力です。
IWAYAMA LABって何?
このエリアにある沢がそのまま活かされ、岩山に生息する野生動植物を自然のまま観察できるスペースで、野鳥やニホンリスなどの姿が見られます。
サバンナエリアは小さなアフリカ
ライオン・ゾウ・キリン・シマウマなどのアフリカの動物たちが待っています。
彼らの運動場内に作られた「キリンテラス」は、これらの動物たちを間近に観察できるスペースです。
ここにはレストハウスがあり、テラスからエリアを一望できてキッチンカ―による飲食物の移動販売があるほか、レストハウスでフリーWi-Fiが利用できます。
カンガルーが寄ってくる草原エリア
北アメリカのバイソンやオセアニアの動物たちがいて、カンガルーたちが日向ぼっこしている草原の広場は来園者が中に入れる「パススルー」形式で、気が向いたカンガルーが手の届きそうなところまで近づいて来ることがあります。
牧場エリアで触れあいを楽しもう!
家畜として身近なヤギ・ヒツジ・ウシ・アルパカ・ポニー・ロバなどが出迎えてくれるエリアです。
ヤギとヒツジのエサが1個100円のガチャポンで売られていて、それを持っていると彼らが愛くるしい瞳をキラキラさせて近づいてきますよ。
カナダとの架け橋ビクトリアエリア
盛岡市と姉妹都市のカナダ・ビクトリア市から贈られたピューマ・カナダカワウソ・オオツノヒツジが展示されていて、休憩スペースのビクトリアレストハウスではフリーWi-Fiが利用できます。
自然の中の園路NATURE LOOP
主演路(ZOO LOOP)から外れて、園内の自然の森の中を散策しながら楽しむルートで、トレッキングやトレイルランニングを楽しむこともできます。
PICNIC FIELDでランチタイム!
牧場エリアの動物たちが見える広い芝生の広場で、上に座ってお弁当を広げられる木造のスタジオ(東家)などがたくさんあります。
動物たちと触れ合えるイベント企画
各エリアで、さまざまなイベントが用意されています(料金は2023年6月7日現在のものです)。
イベントにより先着順となっていることがあり、また開催日限定イベントや不定期のものもたくさん企画されるので、公式ホームページで事前に確認しておきましょう。
- キリンへのエサやり(土・日・祝):1人1回100円
- ピューマへのエサやり(土・日・祝):1人500円
- ライオンへのエサやり(10月~11月の土・日・祝):1組(5名まで)1,000円
- ゾウへのエサやり(4月~9月、12月~3月の土・日・祝):1組(5名まで)500円
- ゾウのお世話体験(4月~10月、11月~3月の土・日・祝で先着3組まで):1組3,500円
- パカパカ広場(土・日・祝はポニーに乗れる):1人500円(またがるだけなら200円)
まとめ
自然の中で動物たちと触れ合えるZOOMOでは、動物園内や周辺で野生の動物を見かけることがあり、そのことからも動物たちが自然に近い環境で飼育されていることがわかります。
車での来園が楽ですが、盛岡駅から岩手県交通の路線バスが出ていて徒歩でも来園し易いので、動物がお好きなら盛岡へお越しの際にぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
※盛岡市動物公園ZOOMOは、2023/6/3から野生のニホンツキノワグマが園内に侵入した可能性があるとして臨時休園しておりましたが、6/10に安全が確保されたとして営業が再開されました。
盛岡市動物公園 ZOOMO<Information>
- 施設名称:盛岡市動物公園 ZOOMO(ズーモ)
- 所在地:岩手県盛岡市新庄字下八木田60-18
- 開園時間:
- レギュラーシーズン(4月1日~10月31日)9:30~16:30(入園16:00まで)
- ウインターシーズン(11月1日~3月31日)10:00~16:00(入園15:30まで)
- 休園日:レギュラーシーズン / 水曜日 ウインターシーズン / 水曜日・木曜日
- 休園日が祝祭日なら開園し、直近の平日が休園(ゴールデンウィークを除く)
- 12月29日~1月3日は休園
- 電話番号:019-654-8266
- 入園料:大人(高校生以上) 1,000円、小中学生 500円(団体割引、優待割引あり)
- URL:盛岡市動物公園 ZOOMO 公式サイト
- 駐車場:普通車1日300円、大型車1,000円(普通車472台、大型車5台駐車可)
- バス:盛岡駅東口5番乗り場から「動物公園行き」
- バス問い合わせ先:岩手県交通インフォメーションセンター(TEL:019-654-7755)