秋田市随一の桜の名所「千秋公園」
佐竹氏の居城久保田城の跡が整備された公園
秋田県秋田市の千秋公園は秋田藩主・佐竹氏の居城である久保田城の跡です。明治29年に長岡安平の設計で公園として整備されて以来、秋田市民に親しまれています。名前の由来は、秋田の「秋」に長い繁栄の祈りを込めた「千」の字を組み合わせたと言われています。
久保田城御隅櫓や久保田城表門など、歴史を感じさせる建造物も多く残されています。御隅櫓からは秋田市が一望でき、そのさらに奥には日本海が広がっています。御隅櫓の入館料は一般が100円で高校生以下は無料です。12月1日から翌年3月31日までは休館しているので注意してください。
千秋公園は秋田市の中心市街地にありながら緑が豊かで、散策していると四季折々の美しい自然を満喫することができます。また、秋田市随一の桜の名所でもあり、大型連休前の桜まつりには県内外から多くの人が訪れます。ソメイヨシノ、枝垂桜、八重桜など6種類761本の桜が出迎えてくれるので、まさに豪華絢爛といった風情です。桜の時期が終わってほどなくするとつつじも咲き乱れ、夏にはお堀に蓮の花も咲くので目に楽しいです。
花の時期が終わる秋は別の色彩が私たちを楽しませてくれます。紅葉です。例年は10月下旬に葉が色づき始め、11月上旬に見頃を迎えます。特にその美しさで有名なのは本丸表門の周辺です。燃えるような深い赤の葉を従えた本丸表門は思わずため息がこぼれるような美しさです。秋田の寒さの厳しい長い冬の前に見せる、自然の鮮麗な輝きは多くの人を惹きつけます。
また、植物だけでなく多くの野鳥も見られます。お堀では鴨類の他、サギ類やオシドリ、カワセミも見られます。運が良ければ、カワセミが魚を捕る瞬間を目撃できるかもしれません。また、園内の奥へ入っていくと、コゲラやアカゲラ、アオゲラなどのキツツキの仲間やヤマガラ、シジュウカラ、かわいいエナガなども見られます。探すのはとても難しいですが、フクロウやサンコウチョウを見たことのある方もいるそうです。このため双眼鏡やカメラを携えた野鳥ファンも多く訪れます。
INFORMATION
名称 | 千秋公園 |
所在地 | 〒010-0876 秋田県秋田市千秋公園 |
電話番号 | 018-832-5893 |
公式URL | http://www.city.akita.akita.jp/City/ur/pc/sensyukouen/default.htm |
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