【福島県二本松市】二本松城に菊人形、なみえ焼そばも!秋がおすすめな城下町二本松観光!

城下町二本松市は、高村光太郎の詩集「智恵子抄」に出てくる「ほんとの空」で知られる安達太良山や岳温泉があり、市の中央には阿武隈川が流れ自然豊かな景色が広がっています。

古くは二本松藩丹羽(にわ)家、十万石の城下町として栄えた地域で、貴重な史跡や文化財も多く残っています。

そんな二本松市を訪れるなら秋がおすすめです!今回はこれからの季節にぴったりな観光スポットをご紹介します。あのご当地グルメ「なみえ焼きそば」も二本松で味わえますよ。あわせてご覧ください。


二本松の歴史

「二本松(にほんまつ)」の由来は室町時代初期の1341年にさかのぼります。
奥州探題・畠山高国が居館をつくり、地名を二本松と改称したのが始まり。かつてこの地に二本の霊松があったことに由来するそうです。

江戸時代には丹羽長秀の孫、光重が入城。城を大改修し、城下町や法制が整備されました。明治維新まで十一代続いた丹羽家は、今も「にわ様」と愛されています。

節分には「鬼は外」と叫ぶと「お丹羽外」となり藩主を追い出す意味になるのを避けるため、「ふくはうち、おにーそと」と叫びながら豆まきをする風習があります。


にほんまつ城報館で知る

二本松に来たら、まずは二本松の歴史や観光情報発信源である「にほんまつ城報館」へ。
県立霞ヶ城公園の目の前に位置しているので、霞ヶ城公園散策の前後で立ち寄るのにピッタリです。

館内に入るとまず目に入るのが提灯祭りの太鼓台。2階部分まで伸びる提灯櫓を間近に見ることができます。ボタン一つで地区ごとのお囃子が流れたり、地域ごとの違いを知ることができます。

十万石の大藩であった二本松は、戊辰戦争で激しい攻防が繰り広げられ、二本松少年隊の戦死などの悲話を残して落城した歴史があります。1階の「二本松歴史館」ではそんな二本松城(霞が城)や二本松少年隊の歴史を知ることができます。

二本松少年隊について学ぶ

また、ガイダンス室の大型多面スクリーン映像では、二本松城の石垣の特徴などの解説を迫力ある映像とともに知ることができます。

迫力ある大型多面スクリーン映像

INFORMATION


  • 名称:にほんまつ城報館
  • 住所:福島県二本松市郭内三丁目303番地5
  • 電話番号:0243-22-6630
  • 開館時間:9:00~17:00
  • 休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館、翌日)、年末年始(12月29日~1月3日) 
  • 料金:入館無料(二本松歴史館のみ有料:一般200円、高校生以下100円)
  • アクセス:二本松ICより 約5分
  • 駐車場:44台

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菊人形の開催地ー霞ヶ城散策

にほんまつ城報館で二本松の歴史や観光情報を知った後は、すぐそばにある二本松城(霞ヶ城)を散策しましょう。

二本松城は、日本100名城にも選定されています。
「霞ヶ城」の由来は、春になると公園全体に桜が咲き誇り、城全体が霞に包まれたような景色になることからきています。地元では普段から霞ヶ城と呼ばれ愛されています。

霞ヶ城公園内は箕輪門から庭園となる洗心亭や丹羽神社、本丸跡、土井晩翠歌碑、二本松藩自尽の碑などを見ながら散策できます。

箕輪門

二本松市の秋を彩る菊の祭典「二本松の菊人形」

秋には、日本三大菊人形である「二本松の菊人形」が開催され、霞ヶ城公園は多くの観光客で賑わいます。令和5年は「徳川家康」をテーマに菊人形の場面展示を行うことが決定しました。

二本松市は「菊の城下町」と称され、藩政時代より菊の愛好者が多く、昭和初期から菊人形が街に飾られていたそうです。愛好家がたくさんの手をかけ、丹精込めて育てた菊や菊人形は見事です!同時に公園内の紅葉も楽しめますよ。

INFORMATION


  • 名称:霞ヶ城公園
  • イベント:第67回二本松の菊人形
  • 期間:令和5年10月10日(火)~11月19日(日)
  • 開催時間:午前9時~午後4時まで(期間中無休)
  • 会場:福島県立霞ヶ城公園(国指定史跡 二本松城跡)
  • 入場料:一般大人 800円 障がい者 600円 中学生以下 無料

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二本松が最も熱くなる「提灯祭り」

10月は二本松市民が最も熱くなる「二本松の提灯祭り」が開催されます。7台の太鼓台と呼ばれる山車に約300個の鈴なり提灯を灯し市内を練り歩きます。

令和5年の開催日は10月7日(土)、8日(日)、9日(月)の予定です。

提灯祭りで一番の見どころは、初日の宵祭り。夜間の運行で全ての町内が揃うのはこの日だけです。各町内から鈴なりの提灯をつけた7台の太鼓台が繰り出し、二本松神社のかがり火を紅提灯に移します。威勢のいい若連の掛け声とお囃子を奏しながら、市内を勇壮に練り歩き、3千もの提灯は見物客まで熱くします。
2日目は、例大祭の最も重要な行事である「神輿渡御」が行われます。
祭りの最終日は、昼はそれぞれの町内を引き廻し、夜は4町と3町のふたつに分かれ、合同引き廻しが行われます。

(交通規制図や臨時駐車場等については、二本松市観光連盟ウェブサイトにてご確認ください。)


曼珠沙華まつり&ポーチュラカまつり

安達ケ原ふるさと村では8月26日より「第8回曼珠沙華(まんじゅしゃげ)まつり&ポーチュラカまつり」が開催されています。まつりは10月上旬ごろまでの予定。

赤、ピンク、オレンジ、黄、白の無数のポーチュラカや、白曼珠沙華、赤曼殊沙華が咲き誇ります。例年より花の時期が遅い見込みで、約250万本の白、赤の曼珠沙華は9月ごろから順次咲く見通しです。
曼珠沙華=彼岸花といえば真っ赤な花を思い浮かべますが、ここでは珍しい白い彼岸花も見ることができます。

INFORMATION


  • 開催場所:安達ヶ原ふるさと村
  • 住所:福島県二本松市安達ケ原4丁目100
  • 運営協力金:300円
  • アクセス:東北自動車道二本松ICから車約10分
    (詳細は安達ヶ原ふるさと村の景観を良くする会にてご確認ください。)

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ご当地グルメ「なみえ焼そば」を二本松で味わう!

二本松観光の際は「なみえ焼きそば」を味わいませんか?

第8回B-1グランプリin豊川において、ゴールドグランプリに輝いた「なみえ焼そば」は一見うどんに見間違うほどの太い麺が特徴です。

浪江町は2011年の東日本大震災、原発事故による避難生活を余儀なくされました。そんな中、移転前の浪江町で食堂を営んでいた「杉乃家」は避難先の二本松市でいち早く営業を再開しました。

大堀相馬焼に盛り付けられた杉乃家の焼きそばは、豚肉ともやしのシンプルな具に極太の麺が特徴です。
半分まで食べ進めたら七味ニンニクを振りかけましょう。程よい辛みとニンニクの風味が焼きそばにぴったりで、食欲を増してくれます!
完食した後のお皿に現れるのが九頭の馬。「何事も馬九行久(うまくいく)」として古来より縁起が良いとされるもので、「なみえ焼そば」提供店で結成する「浪江焼麺太国」の認定を受けたお店にだけ授与されるものだそうです。

ほかにもボリューミーなメニューやオリジナリティー溢れるメニューが多く、何度も訪れたくなる食堂です。

INFORMATION


  • 名称:杉乃家【スギノヤ】
  • 住所:二本松市本町2丁目3番地1(市民交流センター内1階)
  • 電話:0243-24-1215
  • 営業時間:11:00~15:00、17:00~20:00
  • 休み:月曜、火曜
  • 駐車場:市民交流センター駐車場

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秋が魅力!二本松観光

城下町二本松の秋は提灯祭りと菊人形で活気づきます。2大イベントのほかにも各地域で祭りやイベントが盛り沢山です。少し足を伸ばして紅葉の見ごろを迎える安達太良山散策もおすすめです!ぜひ二本松を訪れる際の参考にしてください。

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