景勝地

【岩手】伊達政宗が藩内の景勝として名前を挙げた名所「厳美渓」

厳美渓

伊達政宗が藩内の景勝として名前を挙げた厳美渓

厳美渓は岩手県一関市にある渓谷です。栗駒山から流れる磐井川の両岸2キロメートルにわたり、奇岩、怪岩など荒々しい岩肌が切り立っており、ダイナミックな岩々の表情に圧巻されます。水の色は川の底の堆積物や、栗駒山そばから流れでる温泉成分からエメラルドグリーンと変色し、とても美しい色合いの川面です。上流側では滝の流れと小石と水流がぶつかり合い、長い年月をかけて削られてできた甌穴がいたるところにあり、まるで自然の美術作品のようです。そして両岸の散策路をゆったりと歩きながら吊り橋を渡り川下をのぞくと、上流の周囲を巻き込むような荒々しい流れと対照的に下流のゆったりとした川の変化を目の当たりにして、あたらめて自然の驚異や美しさを感ぜずにはいられません。

厳美渓

Photo by senngokujidai4434 – CIMG0746(2015) / Size-adapted.

そんな美しさに戦国の武将、伊達政宗公が魅了され、何度も足を運ばれて楽しんだといわれています。現在、厳美渓の両岸には50本ほどの桜が残っていますが、政宗公自ら植えたと伝えられており、これらの桜は政宗公の雅号の名にちなんで「貞山桜」と呼ばれています。名物茶屋もあり、渓谷の対岸から籠滑車で届く空飛ぶ団子「郭公団子」という団子やさんも人気があります。

ちなみに、同じ岩手県内には猊鼻渓と呼ばれる別の渓谷もあり、漢字はともかくとして発音が似ている上に、どちらも渓谷でお互いが比較的近い場所にありますので間違えないように注意しましょう。地理的には、東北新幹線の一ノ関駅の西側に位置しているのが厳美渓であり、東側に位置しているのが猊鼻渓となります。両者は直線距離で20km程度離れており、また流れている川についても別の川です。

アクセスですが、渓谷には鉄道は通じておらず、最寄り駅はJR一ノ関駅です。東北新幹線の一ノ関駅まで向かい、そこからバスまたはタクシーを利用します。一ノ関駅からの距離は10km程度です。クルマの場合は東北自動車道の一ノ関インターで降り、国道342号を西に向かいます。世界遺産にも指定されている中尊寺金色堂、毛越寺などの平泉地区は厳美渓の北東約10kmのところにあるので厳美渓と合わせて観光することが可能です。

INFORMATION

名称厳美渓
所在地〒021-0101 岩手県一関市厳美町字滝の上地内
電話番号0191-21-2111
公式URL
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