【福島県】福島県のワイナリー7選!フルーツ王国の個性豊かなワインを楽しもう!

「フルーツ王国ふくしま」は、モモやリンゴなどのほか、ブドウの栽培も盛んです。

これまでは生食用が中心でしたが、近年はワイン用品種が増え、県内7軒のワイナリーが個性豊かなワインを醸しています。


北会津ワイン・大竹ぶどう園(会津若松市)

1887年創業の老舗ブドウ農園で、明治天皇から勧められたことで1900年からワイン造りを始めました。観光ブドウ園の中にワイン用ブドウ畑があり、収穫からビン詰めまでを行うドメーヌです。

個性的なイラストが貼られたボトルは500mlで、350mlのものも販売されています。赤、白、ロゼの3種類があり、軽い飲み口の赤ワインがとくにおすすめです。

大竹ぶどう園 Kita Aizu Wine (赤:カベルネ・ソーヴィニヨン、マスカット・ベリーA)

タンニンのほどよい渋みと酸味がありながらも飲みやすい、甘口の赤ワインです。ラズベリーやブルーンのフルーティ―香りと、シェリー酒のような残り香を感じます。

Information

  • 施設名称:北会津ワイン・大竹ぶどう園
  • 住所:福島県会津若松市北会津町真宮1647
  • 電話番号:0242-58-2075
  • URL:なし

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ワイン工房あいづ・ホンダワイナリー(猪苗代町)

磐梯山麓にあるこのワイナリーはガラス瓶で発酵と熟成を行い、純粋な果実の香りと味わいのするワインを醸造しています。県産果実による新しいワイン造りへのチャレンジのほか、オリジナルワインの委託醸造も行っています。

全て単品のブドウで仕込まれ、赤はピノ・ノワール、マスカット・ベリーA、ヤマブドウなど、白はシャルドネなど種類が豊富です。

ブドウのほかにはリンゴのシードル、洋ナシ(ラ・フランス)ワインなどがあります。

ピノ・ノワール 会津産(赤:ピノ・ノワール100%)

北会津で試行錯誤しながら栽培された、ピノ・ノワールの芳醇な香りを楽しめます。

Information

  • 施設名称:ワイン工房あいづ・ホンダワイナリー
  • 住所:福島県耶麻郡猪苗代町千代田千代田3-7
  • 電話番号:0242-62-5500
  • URL:https://www.hondawinery.co.jp/

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新鶴ワイナリー(会津美里町)

ワイン用シャルドネ栽培40年の歴史がある新鶴地区で、令和元年にオープンしました。地産ブドウを地元で醸すドメーヌとしてブドウを多種栽培し、意欲的なワインを次々に産み出しています。

ツバイケルトレーベ、メルロー、シャルドネ、など欧州のブドウと、マスカット・ベリーA、ヤマ・ソーヴィニヨンなど日本のブドウによる赤、白、スパークリングなどがあります。

Zweigeltrebe(赤:ツヴァイゲルトレーベ100%)

オーストラリアなどで栽培されるブドウで、スパイシーな風味とほどよい酸味があり、渋みは控えめです。抜栓して1時間ほど置き、香りを立たせてから飲むのがおすすめです。

Information

  • 施設名称:新鶴ワイナリー
  • 住所:福島県大沼郡会津美里町鶴野辺下長尾2398
  • 電話番号:0242-23-9899
  • URL:https://www.aizucoshell.com/

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ふくしま農家の夢ワイン(二本松市)

阿武隈高地の里山で、「ファーマーズワイナリ―」として2012年からワインやシードルを造っています。使用するブドウは100%が地元周辺で栽培されたものです。

ヤマブドウ交配種のヤマ・ソーヴィニヨンによる「一慶」と「一仁」、マスカット・ベリーAの「をちこち」の3種の赤ワインがメインで、ほかに3種のシードルがあります。

一慶(赤:ヤマ・ソーヴィニヨン100%)

一慶(赤:ヤマ・ソーヴィニヨン100%)
一慶(赤:ヤマ・ソーヴィニヨン100%)

「天空のほ場」と呼ばれる畑で栽培されたヤマ・ソーヴィニヨンで仕込まれ、高い香りと軽い飲み口で、肉料理や和食にもよく合います。

Information

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ふくしま逢瀬ワイナリー(郡山市)

大震災から4年、郡山市と地元農家の協力により、ブドウの栽培から醸造も行う「郡山産ワイン」のワイナリーとして2015年に誕生しました。県産フルーツによるワインやブランデー、リキュール、サイダーなども造られています。

初の郡山産ワインは「Vin de Ollage(おらげ:自分の家)」と命名され、2019年に赤、白、ロゼが販売されました。おすすめは郡山産メルローの赤ワインで、栽培農家の名が付けられたものもあります。

MERLOT 2020(赤:メルロー100%)

花、ハーブ、プラム、サクランボなどの香りがあり、フルボディながら軽めの飲み口です。

果実味が強く、柔らかな酸味としっかりしたタンニンの渋みを楽しめます。

Information

  • 施設名称:ふくしま逢瀬ワイナリー
  • 住所:福島県郡山市逢瀬町多田野郷士郷士2番地
  • 電話番号:0120-32-0307
  • URL:ふくしま逢瀬ワイナリー

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いわきワイナリー(いわき市)

2009年に設立されたものの、東日本大震災により醸造が中断されました。2012年から勝沼のワイナリーの協力を得て、ブドウ栽培からリスタートして「いわき夢ワイン2013」をリリース、今は梨のワインなども造っています。

赤はメルローやヤマブドウなど、白は甲州やシャルドネなど、多種のワインのほか、「豊水」で造られた梨スパークリングワインも好評です。

メルロー樽熟成2019(赤:メルロー100%)

いわき市内の自社農園産メルローを使ったフルボディのワインです。樽熟成の樽香と花やベリー系果実の香りが複雑で、旨味と酸味と渋みがバランスよく濃縮されています。

Information

  • 施設名称:いわきワイナリー
  • 住所:福島県いわき市好間町上好間田代11-8
  • 電話番号:0246270007
  • URL:いわきワイナリー

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KAWAUCHI Wine Company(かわうちワイン株式会社:川内村)

震災からの復興事業として川内村の草地でワイン用ブドウの栽培を始めて、2017年にワイナリーが設立されました。地元農家とボランティアによる地域おこしとして、まず良質のブドウ栽培から取り組んでいます。

シャルドネの白ワインとカベルネのロゼのほか、山形産ブドウの白も造られ、赤ワインとスパークリングワインが2022年内にリリース予定です。

ヴィラージュ・シャルドネ2021(白:シャルドネ100%)

ファーストビンテージワインで、光沢のある淡い黄色、青リンゴと柑橘系の香り、豊かなミネラルとさわやかな酸味のバランスがよい果実感あふれる白ワインです。

Information

  • 施設名称:かわうちワイン
  • 住所:福島県双葉郡川内村上川内大平2番地の1
  • 電話番号:0240-25-8868
  • URL:かわうちワイン

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まとめ

福島県では、あの大震災以降、次々に可能性を秘めた新しいワイナリーが誕生しています。

フルーツ王国が醸し出す美味しいワインは、不本意な風評被害を吹き飛ばしてくれることでしょう。


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