【秋田】サキホコレとは?令和4年秋デビュー予定のお米の新品種をご紹介

日本では銘柄や産地にこだわってお米を購入する人が多いことから、2021年には熊本県産の「くまさんの輝き」、鳥取県産の「星空舞」のように、毎年さまざまなお米の新品種がデビューしています。

この記事では令和4年秋にデビューする秋田県産のお米、サキホコレについて詳しく解説します。

サキホコレとは?

サキホコレとは「コシヒカリを超える極良食味品種」をコンセプトに、食味に徹底的にこだわって開発された秋田米の新品種です。

愛知県で育成されいもち病に強く食味の良い中部132号と、秋田県で生まれた晩生種で大粒、食味の良い秋田97号(つぶぞろい)が交配されて誕生しました。

開発において最も優先されたのが食味の良さで、日本人が好む「コシヒカリ」を上回ることを目指す一方、収量や耐病性などはあきたこまち以上であればよいというコンセプトでサキホコレは作られています。

秋田県の農業試験場で毎年800サンプルの食味分析を5年間繰り返し、外部の専門機関やお米マスターの助言も取り入れつつ安定的に高い食味を達成できる系統として選ばれたのが中部132号と秋田97号の交配だったのです。

サキホコレはこのような開発経緯から、秋田米の次世代を担う品種として期待が高まっています。

サキホコレの特徴

このようにして生まれたサキホコレはどのような特徴を持つのでしょうか。

食味、栽培特性、生産体制、ネーミングやデザインの4つの要素から見てみましょう。

食味

サキホコレの食味は硬めでも柔らかめでもなく、夜ごはんに向く非常にもっちりした食感が特徴的だと言えるでしょう。

白さとつやが際立つ粒感のあるサキホコレは、上品な香りで噛むほどに広がる深い甘味を持っています。

栽培特性

サキホコレは「あきたこまち」より出穂期で6日、成熟期で9日遅い晩生種です。

収量は「あきたこまち」並ですがいもち病に強く、高温や低温による品質低下も少ないという特性を持っています。

生産体制

高い品質で安定供給するため、サキホコレは次のような生産体制を取っています。

  • 作付推奨地域に作付を限定すること
  • 品質・出荷基準を設定すること
  • 一定の要件をクリアした生産者と品質・出荷基準のチェック体制がある集荷業者が組織する生産団体が生産を担うこと
  • 農薬の使用を半減した栽培とすること

ネーミングやデザイン

ネーミングをする際には公募が行われ国内外から25万893件の応募があった中、専門家等による選考を行い秋田県知事による最終選考の結果名前が「サキホコレ」に決定したという経緯があります。

2020年11月17日には都内で名称発表イベントが執り行われ、女優の佐々木希さんから「サキホコレ」の名前が発表されたのです。

また2021年7月8日に原研哉さんによるパッケージデザインが発表されました。

白地に映える書を吟味し、価値の全てを集約したデザインはシンプルですが説得力のあるものとなっています。

サキホコレをいち早く購入したい場合は?

ここまでの経緯を知ると、サキホコレをいち早く購入して食べてみたいと思う人も少なからずいるのではないでしょうか。

秋田県農林水産部 秋田米ブランド推進室 ごはんのふるさと秋田へのホームページには「“サキホコレ”を味わう」というページが準備されており、先行販売店の情報が定期更新されます。

2022年3月4日の更新では秋田県内のお店が4店舗、県外のお店が2店舗とまだ少ない状況ですが、食べてみたい人は販売店へと問い合わせをしてみましょう。

参考:秋田県農林水産部 秋田米ブランド推進室 ごはんのふるさと秋田へ「“サキホコレ”を味わう」

まとめ

サキホコレとはコシヒカリを上回る食味の良さを目指して開発された令和4年秋にデビューする秋田県産のお米だとわかりました。

最新情報はFacebookTwitterInstagramのSNS公式アカウントとYouTubeチャンネル「ごはんのふるさと秋田へ」で公開中なので、興味のある人はぜひチェックしてみてください。

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