「横手のかまくら」、2026年から開催日が2月第2金曜日~第2土曜日に変更

「横手のかまくら」は、長い間2月15日、16日の2日間、日付固定で開催されていましたが、2026年からは2月第2金曜日と翌日土曜日の2日間の開催に変更になります。ただし、この開催日程は2029年までの4年間限定で、2030年からは4年間の実績を見て再検討すると横手市から発表されています。


<梵天コンクール><旭岡山神社梵天奉納祭>は今まで通り毎年2月16日・17日に開催

「横手のかまくら」は、[横手の雪まつり]の一環として開催されてきました。[横手の雪まつり]期間には<かまくら>のほか<ミニかまくら><雪の芸術><梵天(ぼんでん)コンクール><旭岡山神社梵天奉納祭>などが行われていて、多くの観光客で賑わいます。2026年から<かまくら><ミニかまくら><雪の芸術>は、毎年第2金曜日・土曜日開催となり、<梵天コンクール><旭岡山神社梵天奉納祭>は今まで通り毎年2月16日、17日に開催します

横手のかまくら
奥に水神様を祀り、準備が整ったかまくら ©旅東北

[横手の雪まつり]開催日程(2026年から2029年4年間限定)Information

  • 2026年
  • かまくら・ミニかまくら・雪の芸術:2月13日(金)~2月14日(土)18:00~21:00
  • 梵天コンクール:2月16日(月)
  • 旭岡山神社梵天奉納祭:2月17日(火)
  • 2027年
  • かまくら・ミニかまくら・雪の芸術:2月12日(金)~2月13日(土)18:00~21:00
  • 梵天コンクール:2月16日(土)
  • 旭岡山神社梵天奉納祭:2月17日(日)
  • 2028年
  • かまくら・ミニかまくら・雪の芸術:2月11日(金)~2月12日(土)18:00~21:00
  • 梵天コンクール:2月16日(水)
  • 旭岡山神社梵天奉納祭:2月17日(木)
  • 2029年
  • かまくら・ミニかまくら・雪の芸術:2月9日(金)~2月10日(土)18:00~21:00
  • 梵天コンクール:2月16日(金)
  • 旭岡山神社梵天奉納祭:2月17日(金)

「かまくら・ミニかまくら・雪の芸術」の会場 Information

  • 「かまくら」は、横手市中心部にある4カ所の会場
  • 市役所本庁舎前(横手市中央町8-2)
  • 横手公園(横手市城山町)
  • 旧片野家(横手市羽黒町65)
  • 二葉町かまくら通り
  • 「ミニかまくら」の会場
  • 横手南小学校(ミニかまくら/秋田県横手市羽黒町4-36)
  • 蛇の崎河原(ミニかまくら/横手市蛇の崎町2)
  • 「かまくら/ミニかまくら」
  • 少し離れた横手市雄物川町の「雄物川民家苑 木戸五郎兵衛村」に「かまくら」「ミニかまくら」が設営されています。見学時間:9:30~17:00

開催期間中はJR横手駅から徒歩で回るか、歩いて10分ほどの横手市役所本庁舎前市民広場から出る無料かまくら会場巡回バスが便利です。

車の場合は、市内の道路は一部通行止めになっていますので、横手武道館(横手市条里2-1-5)の臨時駐車場に車を置き、臨時駐車場と市役所本庁舎前市民広場を結ぶ横手武道館臨時駐車場バスを利用して市民広場へ行き、そこから徒歩で回るかかまくら会場無料巡回バスを利用するのがおすすめです。


横手のかまくら Information

  • 行事名:横手のかまくら
  • 文化財指定:横手市指定無形民俗文化財
  • 場所:横手市内各所
  • 問い合わせ先:横手市観光協会
  • 電話番号:0182-33-7111
  • 開催日:2月の第2金曜日~第2土曜日(2日間)
  • ※2026年から2029年まで
  • ※2030年以降は未定
  • URL:横手のかまくら
  • アクセス:
  • 公共交通機関/JR奥羽本線横手駅下車、メイン会場を結ぶ無料循環バスあり
  • 車/秋田自動車道横手ICまたは横手北スマートICから約10分、指定駐車場から無料循環バス利用

Google Map


昼間にかまくらを見学・体験できる「雄物川民家苑 木戸五郎兵衛村」

雄物川民家苑 木戸五郎兵衛村
「雄物川民家苑 木戸五郎兵衛村」のかまくら展示。見学は9:30~17:00 ©旅東北

「雄物川民家苑 木戸五郎兵衛村」は、横手駅から車で約40分のところにある、4軒の古民家を移築したテーマパークです。「横手のかまくら」開催期間には、園内にかまくらを作り[かまくらin木戸五郎兵衛村]を開催しています。横手市の中心部からは、かまくら開催期間に「木戸五郎兵衛村」見学バス(有料)を運行しています。片道約40分です。[かまくら][ミニかまくら]展示は午前9時30分から午後5時まで。

木戸五郎兵衛村
そり遊びや伝統工芸体験もでき、お土産も豊富にそろう「木戸五郎兵衛村」 ©旅東北

木戸五郎村 Information

  • 名称:雄物川民家苑木戸五郎兵衛村
  • 所在地:秋田県横手市雄物川町沼館高畑336
  • 電話番号:0182-23-8660
  • 営業時間:9:00~21:00(かまくら見学時間 9:00~17:00)
  • 入園料:無料
  • かまくらの開催詳細と無料バス時刻表、「木戸五郎兵衛村」見学バス料金、時刻表等は横手市観光協会へ問い合わせてください

Google Map


さまざまな変遷を経て今の形になった「横手のかまくら」

菅江真澄
菅江真澄が描いた雪室で寛ぐ人々 粉本稿より 所蔵:大館市立栗盛記念図書館

横手でかまくら行事が始まったのは450年前頃からといわれているのですが、はっきりとしたことは分かっていません。それでも、いくつかの元になった古い行事があります。

平安時代から続く正月行事として、小正月(こしょうがつ/正月が終わった日)の1月15日に<左義長(さぎちょう)>といって、正月飾りなどを燃やす風習(“どんと焼き”とも言う)がありました。横手藩の武士にも風習が伝わっていてその儀式が行われていました。一方、農家や商人は横手にはよい水が少なかったため、水の神様(水神様)を祀る祭りも行われていたようです。

水神様
かまくらには奥の中央に水神様が祀られている

また、横手地域は雪が深い地域で、こどもたちは冬に雪に穴を掘って遊んでいたという絵図も、江戸時代の紀行家菅江真澄(すがえますみ/1754年~1829年)が残しており、それらがいつのまにか一体化して「横手かまくら」ができあがったのではないか、というのが定説になっています。雪のドームの中には必ず水神様が祀られているのはそのためです。


現在のドーム型となったのは、意外と新しく、昭和34年から

横手市街
道路にはみ出し、交通の邪魔になると消滅の危機が訪れていた昭和43年頃の横手市街 ©横手市観光協会

雪室の形は、積もった雪に穴をあけたものや、四角い壁を作って何らかの屋根をつけたものなどいろいろあるのですが、「横手のかまくら」のように、現在の屋根部分が丸い雪のドーム型になったのは1959年(昭和34年)で、今のように公園などに集められて開催されるようになったのも1970年代以降のことです。その理由が車社会になり、雪のドームが交通の邪魔にならないようにしたからというのですから驚きです。車優先の時代には雪室作りは下火になり、その代わり“ミニかまくら“が作られるようになったのですが、安全に開催されるのであれば、いくつかの広場に集められたのも正解だったのかもしれません。

ミニかまくら
今でも飾られているミニかまくら。横手川蛇の崎河原 ©旅東北

横手ではいつのまにか雪室が[かまくら]と呼ばれるようになったのですが、秋田県各地では[かまくら]は行事そのものをさす場合もあり、雪室の作り方もさまざまです。[かまくら]という名称にもさまざまな伝承があります。それらは『東北ろっけん雑学メディアNEFT』の「【かまくらの謎】秋田県の冬の風物詩[かまくら]は鎌倉幕府に関係がある?」で紹介しています。参考にしてください。


「雪の芸術」は雪で固めた大きな雪像が横手の町に点在し、コンテストも開催

雪のグーチョキパン屋
雪の芸術2025年グランプリ作品伊藤建設工業(株)の「雪のグーチョキパン屋」 ©伊藤建設株式会社

「雪の芸術」は、「かまくら」の開催と併せて横手市内各所に飾られる大きな雪像で、縦、横、高さが各2m以上になっています。製作は応募のあったグループや企業などです。


[かまくら]と同時期に開催される伝統行事<梵天>

梵天
インドの神様に由来する<梵天>。横手では“ぼんでん”と発音する ©横手市観光協会

梵天は、長い棒の先に色鮮やかな布・紙・稲藁・飾り房などをつけたもので、五穀豊穣や無病息災、地域の安全などの願い事を込めて神社に奉納します。主に東北地方に伝わる伝統行事で、特に秋田県に多く残り、ぼんてんとも呼ばれていますが横手市では“ぼんでん”と呼びます。

梵天はインド仏教の神様“Brahmā(ブラフマー)”を語源としているといわれ、日本へ仏教が伝来した6世紀には日本でも最高位の神様として信仰されていました。梵天が今のような棒の先に飾りをつけたものに変化したのは平安時代後期から鎌倉時代で、棒の先に梵天(神様)が宿っており、それを奉納することによって願い事が叶うと考えられたのです。


グループごとに競い合い、大きく、豪華絢爛に作られる<梵天>。コンクールも開催

梵天
横手の梵天は、玉飾りだけでも2mにもなが、ひとりで持つのが必須 ©横手市観光協会

横手市に伝わる梵天は約300年の歴史があるとされていますが、詳細は不明です。ただ、横手の梵天の特徴は、竿の長さが4m以上あり、しかも竿の先につける飾り(頭飾り)が大きいものでは2m近くになるものもあり、ほかに類を見ないほど大型なことです。梵天は1人で持たなくてはならず、いかに豪華絢爛に、しかも軽く作ることが必須。ここが製作者の腕の見せ所です。

梵天は、各町内や職場の若者たちによって製作され、奉納される梵天は毎年2月17日に執り行われる旭岡山神社(あさひおかやまじんじゃ)の例大祭に奉納されますが、その前日市内に勢揃いしコンクールが開かれます。


<梵天>を奉納する旭岡山神社梵天奉納祭。各グループの先陣争いが迫力満点

旭岡山神社梵天奉納祭
先陣争いをして細い参道を登っていく旭岡山神社梵天奉納祭 ©横手市観光協会

「旭岡山神社梵天奉納祭(あさひおかやまじんじゃぼんでんほうのうまつり)」は、約300年続く旭岡山神社の例大祭で、毎年2月17日に開催されてきました。2025年までは「かまくら」が2月15日、16日に行われてきため、それに続く行事として一体化していたのですが、「かまくら」が2026年以降2029年まで試験的に流動的な日程となっても、「旭岡山神社梵天奉納祭」および前夜祭の「梵天コンクール」は今までのまま2月17日に固定して開催されます。

祭りは、梵天を持った若い衆を中心にした地域の人々が、神社山門をめがけて先陣争いをしながら一斉に突入しようとします。しかし狭い山門は皆が通れるはずもなく、押し合いへし合いに。山門をクリアしても本殿までの長い急な上り坂が待ち構えています。梵天の持ち手を変えながら集団で登っていく迫力も見ものです。

梵天コンクール Information

  • 行事名:梵天コンクール
  • 開催場所:横手市役所本庁舎前
  • 問い合わせ先:横手市観光協会
  • 電話番号:0182-33-7111
  • 開催日:2月16日
  • 開催時間:9:30~12:00頃
  • URL:梵天コンクール
  • アクセス:
    • 公共交通機関/JR奥羽本線横手駅下車約10分
    • 車/秋田自動車道横手ICまたは横手北スマートICから約10分、指定駐車場から無料循環バス利用

旭岡山神社梵天奉納祭 Information

  • 行事名:旭岡山神社梵天奉納祭
  • 開催場所:旭岡山神社梵天奉納祭/旭岡山神社
  • 問い合わせ先:横手市観光協会
  • 電話番号:0182-33-7111
  • 開催日:2月17日
  • 開催時間:旭岡山神社梵天奉納祭/午前中(予定)
  • URL:旭岡山神社梵天奉納祭
  • アクセス:
    • 公共交通機関/JR奥羽本線横手駅下車、徒歩で約30分
    • 車/秋田自動車道横手ICまたは横手北スマートICから約15分

Google Map


その他の記事