室町時代に創業の酒蔵「飛良泉」は歴史と日本酒のロマン味!
秋田県民はお酒が大好きな県民として知られています。秋田県の日本酒の消費量は全国第2位というデータがあります。稲作が盛んな秋田県だからこそ、米で作られた日本酒はとても身近な飲み物として愛されているのです。もちろん県民が愛飲するだけでなく、秋田県を代表するお土産品としても秋田の日本酒は大人気なのです。
今回は秋田県に数ある酒蔵の中から、長い歴史を持つ秋田県にかほ市の酒蔵「飛良泉」をご紹介します。お土産品として愛される良質のお酒が造られる酒蔵、それが「飛良泉」なのです。
室町時代から酒造りを続ける酒蔵「飛良泉」
秋田県にかほ市にある酒蔵「飛良泉」は室町時代から続く酒蔵です。室町時代とは、1336年から1576年までの、室町幕府の支配していた時代を指します。日本には酒蔵が数多くありますが、これだけ古い歴史を持つ酒蔵は多くありません。飛良泉は日本有数の古い酒蔵なのです。
室町時代といえば、日本への外国人旅行者に人気のある「犬山城」や「醍醐寺」などが建立された時代です。奇しくも、飛良泉の酒蔵は京都に銀閣寺ができた時代に創業しました。銀閣寺と同じくらいの年数だけ秋田の中で日本酒を造り続けている・・・歴史を感じさせますね。
にかほ駅から海を目指せば酒蔵の姿
酒蔵「飛良泉」は、にかほ駅から海への真っ直ぐ続く道路を歩いていると見えてきます。酒を造る大きな建物に「飛」「良」「泉」の看板が目を惹きます。
さらに建物に添って歩くと、酒蔵に併設された酒屋と看板が見えてきます。ガラスのドアの向こう側に酒瓶がたくさん並んでいるところが見えますね。
すぐ側は海(漁港)となっています。耳を澄ますと、「ざぶーんざぶーん」という波の音が聞こえてきます。時刻によっては漁港の水揚げ時間と重なり、威勢のいい漁師たちの声も聞こえます。まさに地元と共に在る酒蔵という印象です。
お店の中に入ると、歴史を感じさせる内装に目を瞠ります。とても雰囲気があります。ほんのりとお米の香りがするのは、お酒を造っている場所だからこそです。
お店の中にはたくさんの日本酒が並んでいます。全国的に出回っているお酒だけでなく、製造本数が少ないお酒も並びます。もちろんその場で購入することも可能です。酒蔵の方が丁寧に接客してくださいますので、きっと気に入った一本が見つかるはずです。
最後に・・・地元の味はやはり地元で
にかほ市の酒屋やスーパーマーケットには飛良泉のお酒がずらりと並んでいます。もちろん、秋田県内のお土産屋さんや、お土産屋さんの併設された秋田駅の駅ビルなどにも並んでいます。
長い歴史を持つ飛良泉のお酒は、秋田の日本酒の代名詞となる一本です。現在は他県や首都圏でも販売されていることもあります。酒蔵のサイトやインターネットショッピングサイトでも購入することが可能です。
しかし、やはり、地元の味は地元で味わいたいもの。ぜひ、豊富なラインナップに舌鼓を打ってくださいね。味の中に、室町時代から続く歴史のロマンが感じられることでしょう。
飛来泉本舗<Information>
- 名 称:飛来泉本舗
- 住 所:秋田県にかほ市平澤字中町59番地
- 電話番号:0184-35-2031
- 公式URL:http://www.hiraizumi.co.jp/