【岩手県】あさ開とは?岩手の老舗酒蔵が発信する日本酒の新しい楽しみ方をご紹介
あさ開は、2005年度厚生労働大臣賞現代の名工に選出された南部杜氏の藤尾正彦さんが率いる老舗の酒蔵のため、日本酒好きの方なら一度はそのお酒を口にしたことのある人も多いのではないでしょうか。
この記事ではそんな老舗のあさ開がちょっと身近になるエピソードを楽しくご紹介します。
あさ開とは?
1871年に南部藩士だった七代目・村井源三が武士をやめ、岩手県盛岡市で酒造りを始めたのがあさ開の創業です。
武士から商人としての再出発と、明治という新しい時代の幕開けにかけ、万葉集の中の和歌にちなんで、船が早朝に漕ぎ出す歌の枕詞である「あさ開」という言葉を蔵の名前にしたと言われています。
2021年全国新酒鑑評会金賞受賞を始めとした受賞歴から敷居の高い老舗の酒蔵というイメージもありますが、藤尾正彦さんの掲げる「1麹、2もと(酒母)、3造り(もろみ)」を基本として多様化するニーズに応えるバラエティに富んだ日本酒を醸造しています。
またホームページは日本酒初心者にもわかりやすいように、全てのお酒に「アルコール度数」「精米歩合」「日本酒度」「おすすめの飲み方や温度」が明記されているのが特徴的と言えるでしょう。
あさ開をもっと身近に感じられるエピソードをご紹介
あさ開をもっと身近に感じられるようになるエピソードを見つけたので、3つご紹介します。
【エピソードその1】料理酒を作っている
あさ開では飲むためのお酒だけではなく、料理酒も作っているのをご存知でしょうか。
あさ開の料理酒は「純米料理酒美膳健笑」といい、食塩などの添加物に頼らず岩手県産のひとめぼれを原料にして作られています。
日本酒の製造工程の1つであるもろみ作りにおいてその前の工程で作られた酒母(しゅぼ)もしくは酛(もと)に、麹と蒸米を加えていく段仕込みという工程があります。
通常段仕込みは3度に分けて3段仕込みとして行われますが、「純米料理酒美膳健笑」においては5段仕込みとし旨味のもとであるアミノ酸を増やす工夫がなされているのが特徴的と言えるでしょう。
酒蔵で作られた本格的な料理酒は、食材の旨味をより引き立ててくれます。
あさ開を飲む際、「純米料理酒美膳健笑」を使っておつまみを作るのも粋な飲み方と言えるのではないでしょうか。
【エピソードその2】焼酎を作っている
焼酎というと専門の焼酎メーカーが作るというイメージが強いですが、日本酒醸造の高い技術を活かして米焼酎を作る酒蔵もいくつか存在し、あさ開もその1つです。
あさ開の焼酎は、吟醸酒を上槽して1週間以内の新鮮な吟醸粕を再発酵し蒸留した焼酎のため、まさに日本酒から生まれた焼酎だと言えるでしょう。
吟醸粕の芳香な香りが楽しめるので、飲み方は冷ややロックがおすすめです。
<h3>【エピソードその3】飲み比べセットが楽しい</h3>
あさ開にはYahoo!ショッピングと楽天市場にそれぞれ「源三屋」という直営ネットショップがありますが、飲み比べセットの人気が高く、特に楽天市場では2007年から年間ランキングにずっとランクインし続けています。
1本300mlのお試しサイズ×5本のちょい飲みにふさわしいセットから、720mlの4合瓶×8本のボリュームのあるセットもあり、日本酒初心者から本格的な日本酒党まで楽しめるサイズ展開となっています。
またあさ開の中でも大辛口で有名な「水神」のセットや、生原酒のセットなど味にこだわった飲み比べセットもあるため、自分のニーズにあった飲み比べセットを見つけることができるのです。
あさ開の日本酒を初めて飲むなら、まずは飲み比べセットを購入するのがおすすめです。
参考:楽天市場「源三屋」
まとめ
あさ開は南部杜氏の藤尾正彦さんが率いる老舗の酒蔵ですが、お客様のニーズに合ったお酒を造るという姿勢から、たくさんの人が楽しめるバラエティに富んだ日本酒を提供し続けてくれていることがわかりました。
この記事も参考にして、ぜひ自分に合ったあさ開の楽しみ方を見つけてみてください。