納豆の消費量全国トップレベル! 地元っ子が選ぶイチオシ納豆を紹介【福島県福島市】

ご飯のおともとして定番の「納豆」。おいしくて栄養バランスもすぐれているため、常備している家庭も多いのではないでしょうか。

福島県福島市は、納豆の消費額が多いことが有名です。スーパーには常に種類豊かな納豆が並び、選びたい放題の状態です。そんな納豆愛が強い地域で育った筆者が、独断と偏見で選んだ「県内メーカーのつくるおいしい納豆」を紹介します。納豆ファンの方、ご当地食品好きの方は、ぜひ最後までご覧ください。


福島市の納豆消費は全国トップレベル

福島県福島市と納豆は、切っても切れない関係です。というのも、総務省統計局「家計調査」によると福島市は、1世帯あたりの納豆年間消費額がなんと2019年~2022年の間、ずっと日本一。2023年は第9位まで転落したものの、2024年は過去最高額である1世帯あたりの消費額7,830円をマークし、全国1位に返り咲きました。

このように、福島県福島市は、納豆をよく食べる「納豆LOVEな地域」です。他県出身の方が、地元のスーパーマーケットを訪れると、並べられている納豆の量に驚くでしょう。冷蔵棚を幅広く、上から下まで陣取って、納豆がずらり。商品の種類も豊富です。大粒から小粒、ひきわり。有名メーカーから、地元の老舗メーカーの銘柄まで、その日の気分に合う納豆を選べます。

このように福島県福島市にとって納豆は、食卓には決して欠かすことのできないメシ友なのです。福島市は「納豆を日本一愛する街」としての、ユニークな地域プロモーション活動も行っています。過去には、納豆に絡めたクイズキャンペーンの開催や、納豆料理を提供する飲食店情報をまとめた「納豆グルメマップ」を制作したこともありました。気になる方は、ぜひ福島市Webサイトにてチェックしてみてください。


福島県内メーカーの納豆7製品を食べ比べ!

地元スーパーマーケットでは、売り場面積をたっぷりと使って、さまざまな納豆が並べられています。しかし、あまりにも多く並んでいると、目移りしてしまって選べないという方もいるのではないでしょうか。

そこで、福島市出身、納豆を食べて育った筆者が、県内メーカーの納豆7製品を食べ比べて、おすすめポイントをまとめました。

小浜納豆「なっとちゃん」

小浜納豆

小浜納豆は、昔ながらの製法を守り、個性豊かな納豆を生産している福島県二本松市の納豆屋さんです。

なっとちゃんは2パック入り。小粒納豆の中でも、粒はやや大きめで、ふっくらとしています。皮もやわらかく、噛めば豆の風味を感じます。付属のタレは甘みよりも、だしのうま味を活かした、やわらかい風味です。粘りがなめらかで、口当たりがよいため、大人から子どもまでおいしく感じられる商品だと感じました。

小浜納豆「なっとちゃん」<Information>

小浜納豆「枝豆納豆」

小浜納豆

2パック入りの大粒納豆です。タレとからしはついていません。

最大の特徴は、粒の大きさ。筆者の小指の爪ほどある、二本松市岩代産の青豆大豆を使用しています。パックを開いた瞬間、思わず声がでるデカさです。大きな一粒ひとつぶの実は柔らかく、噛めば豆の風味がじんわりと広がります。ほろりほろりと噛み砕きながら、大切に食べたくなる納豆です。大粒納豆が好きな方は、ぜひご賞味ください。

小浜納豆「枝豆納豆」<Information>

小浜納豆「青豆塩納豆」

小浜納豆

納豆としてはかなり珍しい、「塩で食べる」納豆です。1包装2パック入り。

付属の塩は、越前昆布塩。塩でいただく納豆は、さっぱりとしており、豆の風味がよく引き立つ…!昆布も名わき役となり、うま味をぐっと底上げしてくれます。青豆を使用した納豆で、粒は大きめです。柔らかな粒と薄めの皮は口当たりがよく、なめらかなとろみを邪魔しません。ご飯にかけてもよし、一品料理にしても良し、おつまみにしても良しの変わり種&実力派納豆です。

小浜納豆「青豆塩納豆」<Information>

みのり納豆「おかわり」

みのり納豆

福島県郡山市の有限会社ミドリヤが製造する、みのり納豆「おかわり」です。1包装2パック入り。

地元の小中学校の給食としても、なじみがある小粒納豆です。小さな粒はやわらかながら、1粒ずつの食感もあり存在感がしっかりと感じられます。豆にはえぐみが少なく、甘みのあるタレがやさしい味わいです。粘りはつるつるとなめらか。ついついご飯が進み、「おかわり!」と言いたくなる納豆です。

みのり納豆「おかわり」<Information>

みのり納豆「ほのか」

みのり納豆

2024年に開催された第28回全国納豆鑑評会にて、最優秀賞・農林水産大臣賞を獲得したことで、注目を浴びた小粒納豆です。1包装2パック入り。

ほのかの特徴は、何といっても「おどろくほどのやわらかさ」。口に含めばとろりと解ける、なめらかな食感です。付属のタレは、ダシの風味が豊かで、豆のうまみを存分に引き出します。豆のくさみやクセもないため、納豆が苦手な方も食べやすいのではないでしょうか。小さな子どもからお年寄りまで、おすすめできる納豆です。

みのり納豆「ほのか」<Information>

伊藤食品「金山納豆」

伊藤食品

福島県白河市の有限会社 伊藤食品が製造する、小粒納豆です。タレからしが付属しており、1包装3パック入りです。

特徴は、クセの少ないクリアな味わいです。上質な地下水で作られた納豆は、皮も柔らかく、粘りはとろりとしており、口当たりもマイルド。ダシの効いた味わい深いタレが、豆の風味を引き立てます。どこかホッとする、懐かしさを感じる納豆です。

伊藤食品「金山納豆」<Information>

新田商店「会津高田納豆」

新田商店

福島県大沼郡会津美里町で大正時代から納豆づくりを営む「株式会社 新田商店」が製造する小粒納豆です。1包装3パック入り。

目利きと熟練の技を受け継ぎ、手作り製法で仕上げる納豆の特徴は、粒感のある食感です。一粒ひとつぶがやわらかくも、しっかりと食感を残しており、「噛める」硬さ。嚙めるからこそ、豆の味がしっかりと感じられる納豆です。粘りも強く、どことなく会津地方の純朴で力強い風土を思わせます。

新田商店「会津高田納豆」<Information>


納豆を愛する地域、福島!

今回は福島の納豆愛を皮切りに、県内メーカーのおすすめ納豆までを紹介しました。

福島の食卓には欠かせない納豆。それを反映して、福島市内および福島県内のスーパーマーケットや食品販売店では、多くの納豆が並べられています。もちろん県外メーカー産の納豆も多く並んでいますが、せっかく福島で納豆を食べるなら、県内メーカー産の納豆もぜひ食べ比べてみてください。各メーカーが伝統を受け継ぎ、工夫を凝らしてつくる「豊かな味わい」が楽しめるでしょう。


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