【福島県】「人生で最高の桃」オリンピックでも話題になった福島県の桃とは?
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2020東京オリンピックで出された福島県産の桃が「人生で最高の桃」などと評されて、話題となったことを覚えている人もいるでしょう。
「福島の桃を6個食べた。とてもデリシャスだった」と言ったのは、福島県でオリンピックのソフトボールの試合をした米国チームの監督です。
また、日本とドミニカ共和国野球代表チームにも、「あかつき」という桃を30キロも差し入れたら、すぐになくなって、さらに30キロ追加したという出来事も話題でした。
福島県の桃はそんなに有名で美味しい?
桃は、日本全国で(平成30年産の農林水産統計)104,400トンが出荷されています。主な産地はというと、山梨県37,600トン、福島県22,500トン、長野県12,100トンで、福島県は全国2位、全国生産量の20%を占めています。
福島県は、「くだもの王国ふくしま」と言われていて、多くの美味しい果物があるのです。
その一つが桃で、福島市のある福島盆地で多くの桃が作られています。盆地の冬は寒く夏は暑い寒暖差が甘みを凝縮させると言われていて好評です。
福島県を代表する桃は、肉厚で果汁が多い品種「あかつき」が有名!他にも福島県オリジナルの「はつひめ」、そして最上級といわれる「ゆうぞら」という品種など多くの品種があるのが嬉しいでしょう。
なぜそんなに美味しい?8月が最盛期の福島を代表する桃「あかつき」
オリンピックでも好評だったのは、福島県の「あかつき」という品種ですが、その美味しさの秘密についてもご紹介します。
8月頃が最盛期の桃で、少し硬めの「あかつき」は、香りが芳醇でコクのある甘みがあります。そして、濃い甘みの中に適度な酸味があり、ジューシーなため全国でも美味しい桃として有名です。
実はこの「あかつき」が誕生するには長い歴史があります。
昭和27年農林省果樹試験場で「白桃」と「白鳳」が交配されてできた新しい品種が『れ-13』。国のプロジェクトで、昭和35年から12県でこの桃の調査研究が行われ、実が付いたのが昭和37年でした。しかし、実が小さいことから11年の調査研究も一度終了しました。
しかし、12県の中で最も大きな実を付けたのが福島県ということで、そこから諦めない気持ちが福島の「あかつき」の誕生に至ります。
「あかつき」という名前の由来には説がありますが、一つの説は、赤くて美しい色をしていること、そして早い時期に収穫できることから、夜明けを表す「あかつき」から名前が付いたとも言われます。
そして、この「あかつき」が作られることによって、福島県の桃はとても有名なものになっています。
7月の桃シーズンの始まりから9月の晩成桃まで楽しめる!
福島の桃は、6月下旬から9月中旬と長く楽しめるのも魅力。7月に旬を迎える品種、8月に旬を迎える品種、9月に旬を迎える品種とそれぞれの美味しさを堪能できるのは産地ならではの魅力です。
7月に楽しめる早生の品種は、小振りですが爽やかでジューシーな美味しさが魅力です。「はつひめ」「昴紀」「日川白鳳」「ふくあかり」などの品種が味わえます。
そして、9月になると晩成桃と言われる、「かぐや」や吟壌桃「さくら」「黄ららのきわみ」などが収穫されます。「さくら」「黄ららのきわみ」は、希少な「吟壌桃」という新品種で、少し硬めの桃ですが、福島の新しい桃を食べてみるのもいいでしょう。
この「吟壌桃」とは、酵素農法という独自の農法で作られていて、雑味がない味が特徴で貴重ですよ。
美味しい桃の選び方は?
また、福島県で「人生で最高の桃」と言われる桃を食べるには、いい桃の選び方も知っておくといいでしょう。桃の美味しい選び方、食べ方についてもご紹介します。
桃は、左右対称でふっくらときれいに丸みを帯びているものがおすすめです。
張りがあって重く、縫合線と言われている線が浅いものがいいとされています。そして、きれいな赤で甘い香りがするものが美味しいでしょう。軸の部分の皮が緑色の物はまた熟していません。
そして、白桃はきれいなクリーム色が美味しさの見分け方と言えます。
福島の「人生で最高の桃」を食べてみませんか?
福島県の桃について見てきましたが、多くの品種があって長く楽しめるのも魅力の一つです。
今は、通信販売やふるさと納税でその「人生で最高の桃」を手に入れることができます。世界に誇れる日本代表の桃を、一度試してみませんか?