【福島県柳津町】地元民が推す「あわまんじゅう」とは？どこで買えるの？

加橋もと春
2024.03.22
最終更新日: 2024.04.5

1 あわまんじゅうとはどんなお菓子？
2 柳津町であわまんじゅうが作られた由来
- 2.1 圓蔵寺＜Information＞
3 あわまんじゅうはどこで買える？（柳津町内編）
4 実は柳津町外でもあわまんじゅうを買えるスポットがある
5 まとめ

福島のお土産菓子といったら、「ままどおる」や「薄皮まんじゅう」が有名です。しかし今回は隠れファンの多いお菓子「あわまんじゅう」をご紹介します。

あわまんじゅうの魅力は、何といってもその食感。もち米とアワを使うことで、独特な食感を生み出しています。そしてその食感は蒸したてであればあるほど際立ち、病みつき必須の逸品に。

今回はあわまんじゅうの魅力についてお伝えしたいと思います。買い物スポットも併せてご紹介しますので、福島観光の際はぜひ参考にしてみてくださいね。

あわまんじゅうとはどんなお菓子？

あわまんじゅうとは、アワともち米を使った皮で、こしあんを包み込んだ和菓子です。

「アワ（粟）」とは、イネ科の植物で、五穀の一つに数えられます。米と同じくウルチ種とモチ種があり、ウルチ種は炊くとサラリとしていてプチプチとした食感、モチ種は炊くとトロリとしてかすかにスパイシーな香りがします。

アワは、同じく五穀のヒエと並び、古来から主食として多く食べられてきた歴史があります。しかし近代になると米が食卓の主役となり、消費量は大きく減りました。そして現代、アワは栄養価が高い食べ物として再び注目を集めています。アワは食物繊維が豊富なうえ、鉄分も含有。健康志向の高まりにより、手軽に摂取できる雑穀として見直されています。

あわまんじゅうの特徴は、アワを使った独特な皮です。アワともち米を混ぜ合わせ、アワの実の色をイメージした鮮やかな黄色に染められた生地で作られています。薄い皮の中に、もち米のなめらかなモチモチ感と、アワの粒が織りなすプチプチ感が合わさって、なんとも楽しい食感です。

皮の内側には、丁寧に練り上げられたこしあんが、どっしり。決して甘すぎず、口の中でサラリとほどけます。こしあんが贅沢なほど包まれているので、一つで大満足。しかし食感につられて、ついついもう一つ…と手が伸びてしまうから不思議です。

蒸したてであるほどモチモチ感は増しますので、機会があればぜひ作り立てを食べていただきたい逸品です。

柳津町であわまんじゅうが作られた由来

福島県柳津町は、会津地方に位置する町です。JR只見線に沿うように、只見川が静かに流れ、勇壮な自然の姿を眺めることができます。

柳津町で、あわまんじゅうがなぜ有名になったのでしょうか？発祥は定かではありませんが一節によると、1818年に柳津町の福満虚空蔵尊が大火事に見舞われた際に「もう二度と災難にアワないように」と願ってつくられたとされています。

福満虚空蔵尊圓蔵寺は、日本三大虚空蔵菩薩の一つに数えられる寺院です。丑寅年生まれの守り本尊として知られ、毎年1月7日に行われる「七日堂裸詣り」も有名です。また、赤べこ伝説発祥の地ともいわれており、境内の「撫牛」は開運をもたらすと言われています。観光で訪れる際には、あわまんじゅうと併せて、ぜひチェックしてみてくださいね。