
可愛くて美味しい「志たあめや」の「たぬきさん」にイタリアンに地酒、岩泉は知られざるグルメの宝庫【岩手県岩泉町】
目次
かつて一世を風靡した「たぬきケーキ」をご存知でしょうか?
生クリームが高価だった昭和の時代に、スポンジ生地と安いバタークリームで「たぬき」の体を作り、チョコレートのコーティングに顔が描かれたケーキです。
今では製造する店が減り「絶滅危惧種」のようなケーキですが、岩泉町の老舗菓子店では「たぬきさん」として「棲息」していて人気を呼んでいます。
日本三大鍾乳洞として有名な龍泉洞がある岩泉町を訪問して、この人気の可愛いケーキと岩泉町のおすすめグルメをご紹介します。
なお、記事中のケーキなどの価格は2026年1月27日時点でのものです。
過疎の町で頑張る老舗の菓子店「志たあめや」

岩手三陸の宿場町として栄えた岩泉町の菓子店「志たあめや」の創業は、幕末の1832年(天保3年)にまでさかのぼります。

元々は地元で採れる大麦の麦芽から作った飴を売るお店でしたが、常連客の要望で和菓子や駄菓子に洋菓子にパンなども作るようになったそうです。

「志たあめや」の全ての和菓子や洋菓子、駄菓子にパン類は、昔からの製法を変えずに手作りされていて、郷土の文化を未来に伝える味わいです。

「かりんとう」などの昔ながらの三陸の駄菓子や、地元の高校で販売しているUFOパンやチーズパンなど、たくさんの商品が岩泉のソウルフードとして愛されています。
かつて全国に「棲息」していた幻のたぬきケーキ「たぬきさん」(400円)

最近ではあまり見かけなくなった「たぬきケーキ」ですが、元は主に昭和40〜50年代(1965〜1984年頃)に、日持ちするバタークリームを使った愛らしいケーキとして、日本各地の洋菓子店で独自に開発・流行し、生クリームが高価だった時代、地域ごとに職人が手作りし、親しみやすい「たぬき」の形に仕上げたものが愛され続けていたとされています。
絶滅危惧種?との話もあがりましたが、現在も日本国内で300~400匹の「たぬきケーキ」の棲息が確認されているとの事です。
尚、全国の詳細な「たぬきケーキ」の情報については下のリンクよりご確認いただけます。
Google Map – 全国たぬきケーキ生息マップ
何と言ってもこの「たぬきケーキ」の魅力は棲息している店舗によって表情などが全く違う、というところ。

今回訪れた「志たあめや」ではチョコ風味とキャラメル風味の2種類があるそうですが、訪問した日に売られていたのはチョコ風味のバタークリームが使われた「たぬきさん」のみでした。
体に使われているスポンジケーキの中のナッツの食感がザクザクで美味しく、バタークリームの食感は懐かしい味わいです。

また、文具や手ぬぐいなどの「たぬきさん」グッズも販売していて、公式サイトのオンラインショップでケーキとともに購入することができます。
「志たあめや」で次々に産み出される可愛らしいケーキたち

「志たあめや」では「たぬきさん」んのほかにも、さまざまな動物がモデルの可愛らしいケーキをたくさん作っています。
「たぬきさん」の評判が広まったことで、動物のケーキ製作の依頼がたくさん来るようになったとのことです。

お店には、盛岡の動物園「ZOOMO」から依頼されて作った猿などの動物ケーキのレプリカ(食玩)が飾られていました。
また、年末年始にかけては十二支の動物をケーキにした「干支ケーキ」も販売されていて、人気を呼んでいます。
2026年(令和8年)の干支ケーキは「うまケーキ」(430円)

香ばしいキャラメル風味のバタークリームが美味しく、可愛らしい馬のケーキですが、残念ながら1月いっぱいで販売終了となりました。
来年は「未(ひつじ)」の干支ケーキが作られるそうなので、今年の年末から来年の年始にかけて岩泉を訪れてゲットしてください。
節分に豆の代わりに食べたい4色の「鬼ケーキ」(430円)

赤・青・黄・緑の4色に着色されたホワイトチョコが美味しい鬼ケーキの中から、赤鬼と青鬼を我が家に連れて帰りました。
取材時は節分がまだ先だったのですが、我が家では早めの節分を執り行うことにして、この鬼ケーキを美味しくいただいて退治しました。

節分は豆を歳の数だけ食べるのがお約束ですが、この鬼ケーキの人気が上昇したら、これを食べるのが節分の新しい風習になるかもしれませんね。
駄菓子のおすすめは、岩手三陸地方独特の「かりんとう」

岩手県の沿岸地域の「かりんとう」は、ポテトチップスのような形をした独特なもので、渦巻き状の模様がついているのも特徴です。
「志たあめや」のかりんとうは日本航空(JAL)のファーストクラスの機内食のお菓子として採用されたこともあり、人気の駄菓子です。
志たあめや <Information>
- 店舗名称:志たあめや
- 所在地:岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉下宿25
- 電話番号:0194-22-2226
- 営業時間:9:00~18:00
- 定休日:不定休(公式サイトでご確認ください)
- URL:志たあめや 公式サイト
Google Map
ちょっと寄り道、岩泉イタリアン!Trattoria ACQUA MONTE(トラットリア・アックアモンテ)

龍泉洞観光の途中にたまたま見つけて立ち寄った「Trattoria ACQUA MONTE(トラットリア・アックアモンテ)」は「岩泉イタリアン」としても名高く、遠くから足を運ぶ客が多い本格パスタとピッツアが人気のイタリアンの名店です。
料理の美味しさに驚いたとする口コミがグルメサイトに上げられています。
お店イチ推しのワタリガニのトマトクリーム(1500円)

一番のおすすめとされているワタリガニのトマトクリームは、ワタリガニの風味とトマトの酸味に生クリームのコクが絶妙なハーモニーを奏でます。
皿に乗せられたワタリガニ1杯分の身が使われているので、その香りと味を十二分に堪能できる一皿です。
トマトソースのポモドーロ(980円)

イタリアンの基本とされるトマトソースを味わうなら、刻まれたパンチェッタ入りで、パルメザンチーズがたっぷりかかったポモドーロがおすすめです。
良質のオリーブオイルとニンニクの香りに包まれたトマソースを、アルデンテに茹でられたパスタに絡めて味わいます。
今回はパスタを味わいましたが、ピッツァも本格的で美味しいと評判で2種のピッツァを「ハーフ&ハーフ」で注文できます。
Trattoria ACQUAMONTE <Information>
- 店舗名称:Trattoria ACQUAMONTE(トラットリア・アックアモンテ)
- 所在地:岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉三本松50
- 電話番号:0194-32-3733
- 営業時間:11:00~14:00(L.O. 予約不可)、17:30~19:00(L.O.)
- 定休日:月曜、(日曜、木曜の夜)
- URL:Trattoria ACQUAMONTE 公式Instagram
Google Map
岩泉の銘酒、泉金酒造の「龍泉八重桜」

うれいら通り商店街にある「志たあめや」のはす向かいには、「龍泉 八重桜」で知られる創業1854年の泉金酒造があります。
正面に掲げられた杉玉を見つけて、それに曳かれて立ち寄りました。
南部杜氏の伝統を受け継ぐこの酒蔵でのお土産は、龍泉洞の地底湖の水で仕込まれた「しぼりたて 純米生酒」です。

アルコール度数17度と高めの火入れをしていない生酒は、フレッシュな香りと、濃厚で甘味と旨味のバランスが良い、さわやかな飲み口です。

なお工場見学ができるそうなので、次はゆっくり見学してみたいと思っています。
泉金酒造 <Information>
- 施設名称:泉金酒造株式会社
- 所在地:岩手県下閉伊郡岩泉町岩泉太田30
- 電話番号:0194-22-3211
- 営業時間:8:00~17:00
- 定休日:日曜日
- URL:泉金酒造(龍泉 八重桜)公式サイト
Google Map
まとめ
岩泉町は「町」として本州一の面積ですが、人口は1960年の2万7千人をピークに、今は7,428人(2026年1月1日時点)まで減ってしまいました。
しかし、自然が豊かで近くに日本三大鍾乳洞の龍泉洞があり、楽天イーグルス球場やブルートレインに泊まれるキャンプ場などの観光スポットが多くあります。
また、ここでご紹介したグルメのほかにも、道の駅のイタリアンジェラートや松茸、炭鉱ホルモン鍋などのA級、B級グルメの宝庫でもあります。
小さな町ながら楽しみがたくさん詰まった岩泉町に、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

















