【秋田県】ゆきの美人とは?マンションの一角から生み出されるこだわりの銘酒を詳しく解説
秋田の日本酒は美味しいと聞くけれど、せっかく飲むならあまり手に入らない珍しいお酒を飲んでみたい人はいませんか?
この記事ではそんな人におすすめの、ゆきの美人について詳しく解説します。
ゆきの美人とは?
ゆきの美人とは秋田市楢山のマンションの一角にある、秋田醸造株式会社が製造・販売する日本酒です。
仕込み水は太平山麓の湧き水を用いるため往復2時間かけて汲み出しに行くのですが、水源が山奥の地であるため、熊に遭遇することすらあるそうです。
また糖類・酸味料の使用を全て廃止し、純米酒にこだわって日本酒を造っているのが秋田醸造株式会社のこだわりだと言えるでしょう。
ゆきの美人と6号酵母
秋田醸造株式会社では秋田の酵母を主に使ってゆきの美人を醸していますが、その中でも多く使われているのが6号酵母です。
6号酵母は正式名称をきょうかい6号酵母と言い、国税庁技術者の小穴富司雄(おあな・ふじお)氏の手により、同じ秋田県にある新政酒造株式会社のもろみから優良な酵母として採取されたのが始まりです。
酵母の培養と販売は公益法人日本醸造協会が行っているのですが、6号酵母は摂氏10度以下という低温でも発酵するという特徴があるため、最新の酵母と比較すると地味な印象があるにもかかわらず、長く愛されているのです。
ゆきの美人の中では、この6号酵母を用いた「純米大吟醸 令和4年出品仕様」や「純米吟醸 山田錦 6号酵母 超辛」といった素晴らしい日本酒がラインナップされています。
また新政酒造株式会社と秋田醸造株式会社のつながりは6号酵母だけではなく、秋田の作る蔵元経営者集団「NEXT5」として次世代を見据えた酒造りを目指し、新政酒造株式会社の佐藤祐輔さんと秋田醸造株式会社の小林忠彦さんが共に活動しているのです。
秋田市に蔵を構える酒造会社同士が同じ6号酵母を使って銘酒を醸すだけではなく、利き酒会や共同醸造といった新しい取り組みをするのが日本酒ファンにとってはたまらない流れだと言えるでしょう。
ゆきの美人に合うおつまみレシピ
美味しい日本酒を手に入れたら手軽なおつまみを作ってすぐに飲みたくなるのが日本酒ファンというものですが、時短でできるゆきの美人に合うおつまみ「サバ缶の梅肉白和え」をご紹介します。
材料(1人分)
- 水煮のサバ缶(1缶)
- マヨネーズ(大さじ1杯半)
- ピーナッツ(20g)
- 梅干し(1個)
作り方
- ピーナッツは粗めに砕いておく
- サバ缶は汁と身に分けて、身の水分をキッチンペーパーなどで拭き取っておく
- 梅干しの種を取り除き、包丁でたたく
- ボウルにサバの身とマヨネーズ、砕いたピーナッツ、たたいた梅干しを入れて混ぜ、器に盛りつける
- 好みでピーナッツを散らして完成
流行りのサバ缶を使ったおつまみで、手順もそこまで難しくないため作りやすいレシピだと言えるでしょう。
またピーナッツをお好みでオーブントースターなどで少し加熱すると香ばしさが出て食感がさらに良くなります。
マヨネーズを入れすぎるとゆきの美人の繊細な味わいを邪魔してしまうため、分量をきちんと計った上で入れるようにしましょう。
まとめ
ゆきの美人とは秋田市楢山のマンションの一角にある、秋田醸造株式会社が製造・販売する純米酒で、新政酒造株式会社で生まれた6号酵母を多く用い、伝統的でしっかりとした造りのもと醸された日本酒だとわかりました。
なかなか手に入りにくい日本酒ではありますが、ぜひ見つけたらその深い味わいを試してみてください。