【宮城県】美味しい「ずんだ」を作ろう|緑あざやかな初夏の味をご家庭で
宮城県の名物といえば「ずんだ餅」。餅の上にたっぷりとかけられたずんだあんを見ると、和スイーツ好きの方は幸せを感じちゃいますよね。
ところであの緑あざやかな「ずんだ」は、自宅でも作れることを知っていますか?しかも、材料はいたってシンプル。お家で簡単に作ることができれば、誰にも遠慮することなく好きなだけずんだを食べ放題!考えただけで嬉しくなりますね。
そこで今回は、ご家庭でも簡単にできるずんだの作り方と、活用レシピをご紹介します。初夏の味をたっぷりと堪能したい方は、ぜひ記事を参考にしてみてください。
そもそも「ずんだ」とは?
ずんだとは、枝豆をすりつぶしたペーストのこと。地方によって、「じんだ」や「ぬた」などとも呼ばれ、東北地方や北関東などにおいて食べられています。食べられているのが宮城県だけじゃないことは、ひょっとすると意外かもしれませんね。
あざやかな緑色はうぐいすあんとも似ていますが、ずんだあんとは材料が違います。うぐいすあんは青えんどう豆(グリーンピース)を使うのに対し、ずんだは枝豆(未成熟の大豆)を使うもの。枝豆独特のフレッシュな風味は、ずんだならではの持ち味です。
ちなみに「ずんだ」の語源には所説あり。「豆を打つように潰す=豆打(ずだ)」が元になった説や、伊達政宗が出陣の際に枝豆を砕いて食した「陣太刀(じんだち)」から変化したとの説まで。
今や専門店や観光客向けのお土産品が多くなり、手作りよりも「パッケージもの」としてのイメージが強い、ずんだ餅。しかし、元々は家庭の味として作られていたものです。特にお盆のお供えの定番で、新鮮な枝豆が収穫できる夏の風物詩として知られていました。
そんなずんだを、家庭で作る場合のレシピを次でご紹介します。
家庭でできる「ずんだあん」の作り方
ここでは、家庭でずんだを作るレシピを紹介します。
基本の作り方
◇材料(切り餅では5~6個分)
- 枝豆 さやの付いた状態で300g
- 砂糖 30g(枝豆の1割程度、好みによって減らしても良い)
- 塩 小さじ1/3
◇作り方
- 鞘を軽く洗った枝豆を沸かした湯に入れ、10~15分ほど柔らかく茹でる。
- ざるに上げて、さやから実を取り出す。実の薄皮も取り除く。水の中で指先で実をつまんでこするように動かすと取りやすい。
- すり鉢もしくはフードプロセッサーに枝豆・砂糖・塩を入れ、粗く潰してからすり混ぜていく。
- 餅などに絡めて完成。
薄皮を取り除く作業が少し手間ですが、その他はさほどコツのいらない簡単な工程です。
もっと簡単に作る方法は
ずんだをもっと簡単に作りたい方にオススメなのが、薄皮を取らないという選択です。
確かにずんだあんの滑らかさは、ちゃんと薄皮をとって作ったものと比べて劣ってしまいますが、そこまで気にしなければ許容できる範囲かと思います。
特にフードプロセッサーを使用する方は、長めにすりつぶすことでゴソゴソ感は軽減されます。
また、さやから外れている状態の冷凍枝豆を使うことで、より簡単に作れます。冷凍でなら、季節を選ぶことなく作れることもポイントです。
ただ、夏の枝豆は香り立つような旬を迎えています。時期があえば、ぜひ生の枝豆を使っていただくのがオススメです。
ずんだあんを活用したレシピを紹介
せっかく手作りしたずんだあんを、美味しくいただきたい!そんな時にオススメなレシピを紹介します。
- 切り餅に和える、定番のずんだ餅
- 白玉団子に和えて、ずんだ団子
- ずんだ+バニラアイスをミキサーで混ぜて、ずんだシェイク
- アイス+あんこ+ずんだあんを重ねて盛れば、和風パフェ
- 焼きたてのトーストにのせて、ずんだトースト
和スイーツのイメージが強いずんだ餅ですが、オススメなのがアイスクリームとのコラボ。まったりまろやかなずんだあんと、ミルキーでひんやりとしたアイスが口の中で合わさり、溜まりません。
出来立てのずんだを食べられるのは、自分で手間をかけて作る魅力のひとつ。ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事では、宮城県の名物として知られる「ずんだ」を、ご家庭で楽しむ情報をお届けしました。
もうすぐ色あざやかなずんだの季節がやってきます。美味しいずんだを好きなだけ、できたてで食べられるのは、手作りならではの魅力です。当記事のずんだを作る基本レシピや活用レシピなど、ぜひ参考にしてみてください。