
セーラームーンが活躍した?かつて仙台藩の下屋敷があった麻布十番を散策しよう!【東京都】
目次
東京都港区麻布十番は江戸時代は仙台藩の大名屋敷があり、現在は各国の大使館のある場所です。
ここには「美少女戦士セーラームーン」のマンガ家・武内直子さんが住んでいたこともあって、セーラームーンのマンガやアニメの舞台ともなっていたのです。都心にありながら昭和の面影を残す麻布十番を散策してみましょう。

麻布の坂を歩こう
坂が多いことでも知られる麻布の地。まずは麻布の坂を散策しましょう。麻布氷川神社を目印に正面の通りを右に直進。一本松坂、暗闇坂、大黒坂と、坂の交差点に遭遇します。

目印は、大きな一本松です。一本松坂は大きな一本の松がある坂ということで名づけられたと言われています。

暗闇坂は、当時は森のように木が生い茂っていて、昼間でも坂は暗闇に覆われていたことから名づけられました。
そんなわけでこの坂には妖怪や幽霊の伝説がいくつも残っています。このあたりは江戸時代には徳川将軍家が鷹狩に訪れた場所でもあります。
セーラーマーズ・火野レイが巫女をしていた麻布の鎮守様「氷川神社」

麻布氷川神社は仙台坂を上り切ったところにあります。仙台坂と呼ばれる坂道は、江戸時代に仙台藩の下屋敷が坂の南側にあったことに由来しています。
麻布氷川神社は「美少女戦士セーラームーン」で、火川神社の名で登場し、かつ同作品のキャラクターであるセーラーマーズ・火野レイが巫女をしていた神社です。

赤い建物が神社の本殿です。セーラームーンの作中では、事件や日常生活などでみんなが集まる場所として登場していました。
また、火野レイが巫女装束で地面の落ち葉を帚で掃除していた場所でもあります。江戸時代には徳川将軍家も参詣に訪れた神社です。


麻布氷川神社には、関東の神社の中でも特に壮麗な宮神輿が保管されています。かつては2頭の牛が引いて巡行しました。『昭和10年御輿新調同渡行実況』という絵にその様子が残されています。
麻布氷川神社<Information>
- 名 称:麻布氷川神社
- 住 所:〒106-0046 東京都港区元麻布1丁目4−23
- 電話番号:03-3446-8796
- 公式URL:https://www.azabuhikawa.or.jp/
Google Map
童謡「赤い靴」のモデルのきみちゃんに会おう
大黒坂を下った場所には、大きなケヤキの木が6本ある広場があります。ここが「パティオ十番」です。

ベンチもいくつかあり麻布十番の憩いの場所です。ここに「きみちゃん」がいます。


きみちゃんとは「きみちゃん像」のことで、1922年に作られた歌「赤い靴」のモデルとなった少女の像です。
麻布十番のシンボルでもあります。少女の名前は岩崎きみ。彼女の最期を看取った孤児院は麻布の鳥居坂教会でした。
現在は教会のあった場所には十番稲荷神社があります。
パティオ十番<Information>
- 名 称:パティオ十番
- 住 所:〒106-0045 東京都港区麻布十番2丁目13−1
- 電話番号:-
- 公式URL:港区観光協会 – パティオ十番
Google Map
麻布十番商店街で老舗めぐり
麻布十番商店街は「十番町商店街」としてセーラームーン作品の舞台としてアニメとマンガに登場しました。
まさにここは月野うさぎたちの地元なのです。2000年に東京メトロと都営大江戸線の「麻布十番駅」が開業してからアクセスが容易になりました。
創業220年の老舗そば屋「布屋太兵衛」
麻布十番商店街には江戸時代や明治時代創業の老舗のお店が今も営業しています。その1つが創業から220年の老舗そば屋「永坂更科 布屋太兵衛」です。

江戸麻布永坂に「信州更科蕎麦処布屋太兵衛」の看板を寛永時代に掲げたのが始まりです。
布屋太兵衛<Information>
- 名 称:永坂更科 布屋太兵衛 麻布総本店
- 住 所:〒106-0045 東京都港区麻布十番1丁目8−7 麻布十番第三小林ビル
- 電話番号:03-3585-1676
- 公式URL:https://www.nagasakasarasina.co.jp/
Google Map
「およげたい焼きくん」のモデル「浪花屋総本店」
赤い暖簾が入口に下がっているのが、たい焼きの老舗「浪花屋総本店」です。

創業は1909年です。できたての「たい焼き」を歩きながら食べられるように、包装してくれます。昭和の時代に大流行した歌「およげたい焼きくん」のモデルとなったお店としても知られています。
浪花家総本店<Information>
- 名 称:元祖たいやき 浪花家総本店
- 住 所:〒106-0045 東京都港区麻布十番1丁目8−14
- 電話番号:03-3583-4975
- 公式URL:港区観光協会 – 浪花家総本店
Google Map
手焼き煎餅の老舗「たぬき煎餅」
入口の大きなたぬきが目印の「麻布十番 たぬき煎餅」は1928年創業で、麻布の地で手焼き煎餅にこだわり続ける老舗です。

かつて、麻布にはたくさんのたぬきが住んでいて、江戸時代や明治時代にはたぬきに化かされたという話も残っています。
手焼きのたぬき煎餅には「大狸」「小狸」「わらべ狸」などたぬきの形をした、いろんな大きさのせんべいやあられがあります。麻布のお土産におすすめです。
たぬき煎餅<Information>
- 名 称:麻布十番 たぬき煎餅 東京本店
- 住 所:〒106-0045 東京都港区麻布十番1丁目9−13
- 電話番号:03-3585-0501
- 公式URL:https://www.tanuki10.com/
Google Map
散策の最後は麻布の温泉「竹の湯」でリラックス
大正2年にラジウム温泉として、当時ではめずらしい健康ランド風の銭湯だったのが「竹の湯」です。

平成14年12月に「黒褐色のお湯に入ると肌がつるつるする」というお客様の声から命名して「麻布黒美水(こくびすい)温泉」として認可をとりました。
銭湯の料金で温泉が楽しめます。貸しタオルもありので手ぶらでもOKです。別料金でサウナも利用できます。
麻布黒美水温泉 竹の湯<Information>
- 名 称:麻布黒美水温泉 竹の湯
- 住 所:〒106-0047 東京都港区南麻布1丁目15−12
- 電話番号:03-3453-1446
- 公式URL:https://takenoyuazabu.wixsite.com/takeno-yu
Google Map
いかがでしたか?
美少女戦士セーラームーンの舞台となった麻布十番は、都心にありながら落ち着いた風景が広がっています。
東京観光の際はぜひ、麻布十番と麻布十番商店街を歩いてみてください。
リンク:麻布十番商店街 公式HP